雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ ファンタスティック・カップル 第16話(15)





 アンナはゴキゲンだ。笑顔でコッスンを捜している。だが、コッスンはどこにも見当たらない。
 アンナは急に怒り出す。
「コッスン、どこにいるの? どこだ、こらっ!」
 コッスンは砂浜で美味しいものを見つけて食べている。
 アンナがやってきて手綱を握る。
「コッスン、いい子にしなさい。はしたないことはしないの。がっかりさせないで」
 アンナはコッスンとともに砂浜を駆ける。
 人生の再スタートを切った町。アンナにとって何もかもが新鮮だった。
 アンナはコッスンを引っ張って全力で駆けた。砂浜を駆ければ海辺の空気がおいしかった。頬をなぶっていく風がこれからたどっていくチョルスとの日々を濃密に感じさせてくれるようだった。
 
 アンナとのひとときをチョルスはプリンセスとともに静かに過ごしている。
「ほんとに全然動かないんだな、プリンセスはその名の通りだよ」
 チョルスはプリンセスの頭に手をやり、背中を撫でてやる。
「意地悪そうな顔は誰かさんとそっくりだな」
 そう言って笑う。
 そこへアンナが戻ってくる。チョルスの横に腰をおろす。上空を見やる。
「いい天気ね。気分がいいわ」
「ポカポカ陽気だからな」
 二人は顔を見合わせ、笑顔を交わす。
 アンナの携帯が鳴った。
「カンジャ、無事に着いた?」
 チョルスも耳をそばだてる。
「どう? 気に入った」
「うん。お姉さん、ここは毎日雪が降ってるわ」
「本当に雪だらけだよ」
 カンジャの横にいるのは何とドックではないか。
「ありがとう、お姉さん」
 ドックの横にはカンジャの兄たちが無言の圧力をかけて立っている。
 ドックは泣きそうな顔で救いを求める。
「母さん~!」
 ドックの腕にしがみついてカンジャはうれしそうだ。

 
 コン室長とケジュは背中を向け合って新居の掃除に余念がない。雑巾がけをきりもなく続け、ようやくケジュは切り出した。
「パング、もう終わりにしましょう。これ以上拭いたら、床が磨り減っちゃうわ」
「洗濯も皿洗いもすませたし、どうやら掃除も終わりましたね。次は何をしましょうか?」
 二人は照れくさそうにしながら向かい合った。リードするのはケジュだ。
「パングや」
 ケジュはいきなりコン室長を押し倒した。


終わり



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