雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「秘密」から①

2016-03-24 22:03:42

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　チソンとファン・ジョンウムの「秘密（全16話）」を見終えた。
　雨の夜の交通事故を発端に”愛”や”復讐”、”思惑”などをさまざまな視点から描きだした”人間ドラマ”とでも言えようか。
　某財閥の会長を父に持つチョ・ミニョクは結婚したいと願う恋人がいた。彼女と結婚したいと父親に願い出るが、父親は頑として受け付けない。自分の率いる企業グループをさらに大きくするには、相応の家の娘でなければならない。ミニョクの恋人には話を聞いただけで会おうともしなかった。
　彼が目星をつけていたのは友人でもある国会議員の娘セヨンだった。その娘をミニョクの嫁に娶れば、グループの発展も弾みがかかると期待をかけていた。
　シン・セヨンはミニョクに心を寄せていた。しかしプライドが強いため、自分から行動に出ることはなかった。
　ミニョクはセヨンを恋愛の対象にしたことは一度もなかった。兄妹のような感覚でセヨンと交流してきた。
　
　一方、アン・ドフンとカン・ユジョンは自分たちの幸せな家庭を夢見ながら愛を育てていた。ドフンは検事を目指して法律の勉強に励み、ユジョンはそんなドフンを支えた。司法試験に落ちるたびくじけそうになるドフンを励まし、背中を一生懸命押してあげたのだった。
　二人三脚の努力が報われてドフンはとうとう司法試験に合格した。二人は手を取って喜び合った。
　
　ドフンはくじけそうになるたび、背中を押してくれたユジョンへの感謝でいっぱいになった。
　検事になったドフンは着実に仕事をこなした。それを日々眺めているうち、ドフンの母親は息子の付き合っているユジョンを煩わしいと感じてきた。いつしかもっとふさわしい嫁探しに精出すようになっていた。

　一度は母親を立てて見合いもしたドフンだったが,
思い直して指輪を買い求めた。ユジョンにプロポーズするためだった。
　ドフンはユジョンにプロポーズした。お祝いの食事をし、ユジョンの前でカラオケを歌うドフンは気分がよかった。ユジョンと歩む自分の人生に満足していた。

　二人の様子を近くでじっと見つめている女がいた。表情に羨ましさと寂しさが漂っていた。
　彼女は二人に背を向け、電話機のそばに歩み寄った。しばしためらった後、受話器を握った。
　電話はミニョクの携帯につながった。
　ミニョクはジヒが電話をよこした店にグァンスを走らせた。

　
　楽しいひと時をすごしたドフンとユジョンは店を出て帰路に着いた。
　激しく振り出した雨にワイパーは突然動かなくなる…それが何かの拍子にまた動き出した。不規則なリズムを刻みながら、ユジョンとドフンを乗せた車は走りだした。