雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「秘密」から③

2016-03-27 11:49:19

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ドラマ「秘密」のミニョクとセヨン

　話の端緒となっているのは某財閥の一人息子ミニョク（主人公）の父親への不信感である。自分の母親をないがしろにし、若い女を後妻に引き入れた父親への不信感で彼は仕事に就かず、酒と女に車、と時間を浪費で埋める生活を送っている。
　そんな彼には酔って逃げ込む女（ジヒ）の部屋があった。泥酔して帰る姿を父親たちに見せたくなかったからだった。ミニョクは酔っ払ってジヒの部屋に逃げ込むのを繰り返すうち、彼女に愛を覚えるようになった。しかし、酔いから冷めるとミニョクは怠惰な生活に戻るのを繰り返した。
　ジヒと二人で父親と袂を分かつ決心までは至らなかった。
　そのうち、ミニョクに女がいるのを知った父親は手を回し二人を引き離した。

　そんなミニョクには縁談話が出ていた。相手は父親のチョ会長と政略でつながった友人（国会議員）の娘、シン・セヨンだった。
　二人は幼馴染の間柄だった。
　ミニョクはセヨンを兄妹のように感じていた。セヨンも同じだった。だが、自分は政略で結婚させられると思い込んでいる彼女は、どうせなら昔から親しんできた相手の方が気が楽くらいの話をミニョクにしてきていた。
　セヨンは久しぶりにミニョクと顔を合わせ、愛がないなら指輪などいらない、とクールな表情を見せたりしたのだった。だが、高速道路の料金所で料金の代わりに、高い指輪を担保として知り合いの女（ユジョン）に預けるのを見てプライド（自尊心）を痛く刺激された。
　ミニョクの家に立ち寄ったセヨンはチョ会長に「結婚の話を進めてください」と伝えて引き揚げていく。
　後になってはっきりしてくるが、表向きはミニョクに対しクールを装っていたセヨンだった。だが、その実、ジヒの時もそうだったように、どんな手段を取ってでも他の女にミニョクを渡さないための暗躍を続けてきたのが彼女のほんとの姿だった。
　