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韓国ドラマ「30だけど17です」(連載179)
「30だけど17です」第21話(そばにいる資格)①
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
チャンの用向きで出向いたジェニファーは病院でヒョンテと会った。
ヒョンテはジェニファーに訊ねた。
「ソリは本当に元気に過ごしてましたか? 間違いないですか?」
「はい」ジェニファーは正直に答えた。「とても元気に過ごしていましたよ」
「…」
「私にはそう見えました…周りの人から愛され、自らも周りを愛していました」
「…」
「よく笑って―よく泣きました。…まるで長年の親友や本当の家族のように―周りの人と交わりながら、温かい日々を過ごしていました」
ジェニファーの話を聞いてヒョンテはため息をついた。
「もし…近くにいると知ってたなら…もし、うちに来た時、会えていたなら」
「…」
「もし、あの家を訪ねた時に…いや、僕が海外に出ていなければもっと早く会えた―」
「何とも―悲しい響きですね」ジェニファーはしんみりした口調でヒョンテを見た。「”もし”という―その言葉は…」
★★★
「―悲しく聞こえます」
そう続けて、ジェニファーは思い起こした。お腹に子供がいた時のことを―。夫があの事故でなくなった後だった。
「ストレスで胎児に負担が」
婦人科医は言った。
「それに母体の状態もよくないです。来週、手術しましょう」
ジェニファーは涙を浮かべて婦人科医の話に従った。子供を産むのは諦めるしかなかった。
「お辛いでしょうが、栄養を取って休んでください。いいですね」
ヒョンテは黙ってジェニファーの話に耳を傾けた。
「もし、私が、もっと身体を気遣っていれば― もし、あの苦しみを乗り越えられていたら― もし、私の心が打ちのめされなかったら― 私ほど、”もし”と仮定して、過去を後悔した人間は― そんなにいないでしょう」
「…」
「だから、その”もし”がとても悲しく聞こえます」
「…」
「辛くても、受け入れなきゃならない時に、必要な言葉のようで…」
ヒョンテはジェニファーが去った後もその場に留まった。しんみりと物思いに耽った。
やがて同僚がやってきて声をかけた。
「ここにいたのか」
そう言って横に腰をおろした。
「きっと、俺のせいだよな」
申し訳なさそうにして両手で頭髪をかきむしる。
「まさか、こんなことになるなんて…」
「…」
「ほんとにすまない。もし、事情を知ってたなら、頼まなかったのに」
うな垂れたままヒョンテは口を開く。
「確かに悲しい響きですね」
「…」
「”もし”という言葉―その意味をようやく理解できた」
チャンは2階の休憩コーナーで、チップスを頬張りながら時間をつぶしている。そうして半分はウジンの動向を気にしていた。
そこに部屋からウジンが出てきた。
とたんにチャンは緊張した。身体をおこした。
「どうしたの? どこ行くの?」
「どこへ? トックのエサをやらないと」
「そうか」チャンは得心する。「忘れてた」
ウジンを見て頷く。
「あげてきて」
「わかった」
ウジンは笑みを返して階段をおりていく。
見送った後、チャンは不安げにつぶやく。
「ほんとに大丈夫かな…それとも、大げさに騒ぎ過ぎた?」
一転、首を横にふる。
「いや、今まで何度もそうだった。油断しちゃいけない」
自分に言い聞かせて大きなチップスを口に放り込む。
ウジンはジェニファーの部屋の前にやってきた。
中を窺おうとしたらジェニファーがお盆を持って出てきた。
「まだ寝てますか?」
ジェニファーは頷く。
「寝ることで現実逃避をしているようです」
「…」
「状況を受け入れられず、意識的、あるいは無意識的に眠り続けることはよくあります」
「…」
「ソリさんは汗が凄いので、着替えの衣服を取りに行ってきます」
その時、ジェニファーの携帯が鳴った。
ウジンはジェニファーを制した。
「出てください。僕が取ってきます」
ウジンはソリの衣服を届けて二階の部屋に戻った。
部屋から出て来ると、休憩コーナーで待っていたチャンはすぐに立ち上がる
「今度はどこへ?」
ウジンは笑みを返して答える。
「ジェニファーが話したいようなので、キッチンで話を聞いてくる」
くるっと背を返す。
階段をおりる前に振り返る。
「そうだ」
「えっ? 何?」
「コーヒーを飲むんだが、戻って来る時ココアを持って来ようか?」
一瞬戸惑い、チャンは頷く。
「じゃあ、頼むよ」
ウジンは笑みを返しておりていった。
「30だけど17です」第21話(そばにいる資格)①
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
チャンの用向きで出向いたジェニファーは病院でヒョンテと会った。
ヒョンテはジェニファーに訊ねた。
「ソリは本当に元気に過ごしてましたか? 間違いないですか?」
「はい」ジェニファーは正直に答えた。「とても元気に過ごしていましたよ」
「…」
「私にはそう見えました…周りの人から愛され、自らも周りを愛していました」
「…」
「よく笑って―よく泣きました。…まるで長年の親友や本当の家族のように―周りの人と交わりながら、温かい日々を過ごしていました」
ジェニファーの話を聞いてヒョンテはため息をついた。
「もし…近くにいると知ってたなら…もし、うちに来た時、会えていたなら」
「…」
「もし、あの家を訪ねた時に…いや、僕が海外に出ていなければもっと早く会えた―」
「何とも―悲しい響きですね」ジェニファーはしんみりした口調でヒョンテを見た。「”もし”という―その言葉は…」
★★★
「―悲しく聞こえます」
そう続けて、ジェニファーは思い起こした。お腹に子供がいた時のことを―。夫があの事故でなくなった後だった。
「ストレスで胎児に負担が」
婦人科医は言った。
「それに母体の状態もよくないです。来週、手術しましょう」
ジェニファーは涙を浮かべて婦人科医の話に従った。子供を産むのは諦めるしかなかった。
「お辛いでしょうが、栄養を取って休んでください。いいですね」
ヒョンテは黙ってジェニファーの話に耳を傾けた。
「もし、私が、もっと身体を気遣っていれば― もし、あの苦しみを乗り越えられていたら― もし、私の心が打ちのめされなかったら― 私ほど、”もし”と仮定して、過去を後悔した人間は― そんなにいないでしょう」
「…」
「だから、その”もし”がとても悲しく聞こえます」
「…」
「辛くても、受け入れなきゃならない時に、必要な言葉のようで…」
ヒョンテはジェニファーが去った後もその場に留まった。しんみりと物思いに耽った。
やがて同僚がやってきて声をかけた。
「ここにいたのか」
そう言って横に腰をおろした。
「きっと、俺のせいだよな」
申し訳なさそうにして両手で頭髪をかきむしる。
「まさか、こんなことになるなんて…」
「…」
「ほんとにすまない。もし、事情を知ってたなら、頼まなかったのに」
うな垂れたままヒョンテは口を開く。
「確かに悲しい響きですね」
「…」
「”もし”という言葉―その意味をようやく理解できた」
チャンは2階の休憩コーナーで、チップスを頬張りながら時間をつぶしている。そうして半分はウジンの動向を気にしていた。
そこに部屋からウジンが出てきた。
とたんにチャンは緊張した。身体をおこした。
「どうしたの? どこ行くの?」
「どこへ? トックのエサをやらないと」
「そうか」チャンは得心する。「忘れてた」
ウジンを見て頷く。
「あげてきて」
「わかった」
ウジンは笑みを返して階段をおりていく。
見送った後、チャンは不安げにつぶやく。
「ほんとに大丈夫かな…それとも、大げさに騒ぎ過ぎた?」
一転、首を横にふる。
「いや、今まで何度もそうだった。油断しちゃいけない」
自分に言い聞かせて大きなチップスを口に放り込む。
ウジンはジェニファーの部屋の前にやってきた。
中を窺おうとしたらジェニファーがお盆を持って出てきた。
「まだ寝てますか?」
ジェニファーは頷く。
「寝ることで現実逃避をしているようです」
「…」
「状況を受け入れられず、意識的、あるいは無意識的に眠り続けることはよくあります」
「…」
「ソリさんは汗が凄いので、着替えの衣服を取りに行ってきます」
その時、ジェニファーの携帯が鳴った。
ウジンはジェニファーを制した。
「出てください。僕が取ってきます」
ウジンはソリの衣服を届けて二階の部屋に戻った。
部屋から出て来ると、休憩コーナーで待っていたチャンはすぐに立ち上がる
「今度はどこへ?」
ウジンは笑みを返して答える。
「ジェニファーが話したいようなので、キッチンで話を聞いてくる」
くるっと背を返す。
階段をおりる前に振り返る。
「そうだ」
「えっ? 何?」
「コーヒーを飲むんだが、戻って来る時ココアを持って来ようか?」
一瞬戸惑い、チャンは頷く。
「じゃあ、頼むよ」
ウジンは笑みを返しておりていった。
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