

韓国ドラマ「30だけど17です」(連載209)
「30だけど17です」最終話(幸せの扉)⑦
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
「ありがとうございます」
握手をすませた後、監督はチャンに訊ねた。
「プロ入りせず、体育大に進んだ理由は?」
その質問にチャンは思い浮かべた。
ソリがドイツに行かなかった日のやりとりのことだ。
「えっ? ドイツに行かないの?」
「幸せな方を選んだの。諦めじゃなく選択」
「選択―」
チャンは笑みを浮かべた。
監督に答えた。
「速度を上げるのはボートで十分です」
「…」
「早く大人になりたかったけど、ダメでした。だから、自分に合うほうを選んだんです」
その日、チャンは叔父さんとソリおばさんの家に出向いた。
「おお、来たか」とウジン。
チャンがリビングに上がり込むとトックが走り寄って来る。
ウジンとソリも迎えに出てくる。
「わ〜、金メダリストだ。ステキ」
「何だよ、大げさな」
そういいながらも本人は嬉しそうだ。ポーズまでつくる。
「こんな感じでいい?」
ウジンとソリは両手を叩いてはしゃぐ。
この日、コン・ウジン宅はチャンの優勝を祝って来客が膨れ上がった。
といっても2年前、ここに出入りしていた連中だけなのだったが…。
さっそく、ケーキで優勝のお祝いが始まった。
「さあ、早く吹き消して」
チャンはロウソクを一本吹き消す。ウジン、ソリ、ドクス、ヘボムが歓声をあげ、手を叩く。
ロウソクを吹き消した後、チャンは島の祖父に連絡を入れた。テレビ電話でピアカの消息を尋ねる。
「お祖父ちゃん、ピアカの様子はどう?」
「元気過ぎて空を飛び回りそうだよ。ちょっと待ってろ。今見せるから」
「ああ」
「これだ。どうだ? 大きくなっただろ?」
「やあ〜、ピアカ、ほんとに元気そうだな。待ってろよ。パパが済州島へ会いに行くからな」
そんなこんなしたところにまた1人、やってきた。見覚えのある靴を脱いでリビングに上がってくる。
「ピアカに会いたい…」
チャンが1人ブルーになってる中、ソリはウジンに訊ねた。
「どうしたの? 目が…あなたもピアカに会いたいの?」
「いや、違う。ジェニファーもここにいればよかったな〜と…」
ウジンの話にドクスも合わせた。
「俺も会いたい」
「そうだな」とチャン。
「あのサングラスを今もかけてるかな」とヘボム。
すると近くで声がした。
「もうかけてません」
見ると別人の姿をしたジェニファーがリビングに立っている。
「ジェニファーだ」とソリ。
ウジンともども立ち上がった。ジェニファーの前に駆け寄った。
「元気でしたか」
「よく来てくれました」
「チャン君の優勝をニュースで見たので、オリンピックのメダル候補にサインをもらいに来ました」
「百枚でも書きますよ」
チャンは嬉しそうに答えた。
ジェニファーは食堂を覗き込んで言った。
「お祝いの席にしては食卓が寂し過ぎますね。私が作りましょう」
みんなはいっせいに手を叩く。
「ごちそうにありつけそうだ」
ジェニファーが腕をふるって食卓には豪華な料理が並んだ。
話や食事が盛り上がってきたところでウジンが切り出した。
「いきなりだけど、みんなで写真を撮ろう」
ソリが手を叩く。
「そうね。それがいいわ」
そしてウジンがカメラの腕を振るい、6人と一匹の家族写真が出来上がった。
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