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韓国ドラマ「イケメン(美男)ですね」第13話(13)
Korean drama "You're Handsome" Episode 13 (13)
「シヌ兄貴・・・?」
ミニョは自分を見て立ちつくすシヌを怪訝そうに見た。
何かあったか?
テギョンらは急いで立ち上がった。
「ごめんね」ユ・ヘイはシヌの気持ちを見透かして切り出した。「シヌさんが誰にあげるのかを確かめたくて見ちゃった。コ・ミナムにぴったりのようよ」
ミニョは驚いてシヌを見た。
「・・・」
ユ・ヘイはテギョンを見やった。彼の反応を見るためにやったことだ。
テギョンは社長の言葉を思い起こした。
――靴を贈るそうだ。
ユ・ヘイはシヌに訊ねた。
「どうして渡さなかったの?」
その質問にシヌは答えることができない。手を握りしめて耐える。
「コ・ミナム、履いてる姿を見せてあげて」
ミニョは慌てて靴を脱いだ。
「これは私のじゃありません。シヌ兄貴、すみません」
「シヌさん、何かおっしゃったら? 誰への贈り物?」
シヌは黙っている。
テギョンはユ・へイの腕をつかんで外へ引っ張っていった。
「本当にもうしわけありません」
「・・・」
ジェルミがシヌのそばに歩み寄った。
「兄貴、大丈夫か?」
「捨ててくれれば・・・ミナム、お前が捨ててくれ」
シヌはそう言って部屋の階段を上がっていった。
テギョンはユ・ヘイを外に引っ張り出した。
「カン・シヌのためにしたことじゃないの」
「これまでだ。もう二度と俺の前に現れるな」
「私が、黙って引き下がると思ってるの?」
「どうする?」
「コ・ミナムのことを洗いざらい話すわ」
「そうか。そしたら国民の妖精、ヘイさんはどうなるんだ?」
「私は・・・知らん振りをする」
「そうはさせない。俺も黙ってはいないぞ」
「テギョン・・・あなたの力になりたかったの」
「そんなのいらないからさっさと帰れ」
テギョンは背を返した。
階段を上がってミニョは屋上へやってきた。
シヌは椅子に腰をおろし、うつろな目で物思いに沈んでいた。
目の前は山の稜線だ。
「兄貴」
ミニョの呼びかけに振り向く。
「いつも私を慰めてくれたのに、私はどうしていいかわかりません」
「隣に座ってくれないか」
ミニョは黙って椅子に腰をおろした。
二人はしばらく黙って見つめあった。
「ありがとう」
「気分はよくなりましたか?」
「あれか・・・俺の気持ちをこめたものだ。あんな扱われ方は気分が悪い」
「私がいけなかったんです。靴は捨てないでください。とてもかわいいです。気持ちを伝えてください」
シヌの表情は和らいだ。
まだ自分へのプレゼントだったとは思っていない? やれやれ。
笑みを覗かせてシヌは言った。
「告白してないのに何度も振られた気分だ。本当に振られても大丈夫かもしれない」
「シヌ兄貴。私を見てください」
ミニョは真面目な顔になった。
「ずっと怒られ続けてたのに思いは伝わりました。恥ずかしがることなんかありません」
「うん。俺たちはバカだな」
ミニョも頷く。
「でも、人を愛せるバカです」
「一生片思いでも・・・最後まで頑張れるかな?」
「カッコいいけど、正直悲しいと思います。だけど、人の気持ちは操れません。どうにもならないものです」
「俺たち、不器用なんだな」
シヌはミニョの頭を撫でた。少し元気が出て、兄貴の自分が戻ってきたようだ。
「今度は俺の番だな」
(続く)
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