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한국어
ユファの前で朱蒙は獄舎の話をした。獄舎について一通りの説明をした後、
そこに捉えられている一人の男の話をする。
「今日そこで奇妙な老衆人を見ました。大罪を犯したのか、鉄槌の様な監房の中にいるその者は、数十年の時を暗闇の中に囚われて、髪が真っ白で両目まで失っていました。さらに不思議なことはその者を見て雷に打たれたように私の胸はどきどきしました。今もその様子が目に浮かびます」
朱蒙の話を聞いて、ユファ夫人の胸に目をつぶされ磔にされたヘモス将軍の姿が浮かんだ。
「両目を失っていたと申しましたか」
「はい」
「何の罪で囚われているか・・・誰なのか・・・知る方法はないのですか?」
「獄長も知らないので難しいと思います。誰か、心当たりでもあるのですか」
朱蒙が引き下がった後、ユファはつぶやき返した。
「そんなはずはない・・・」
ヨミウルはプドウクブ゛ルにヘモスが生きていることを告げた。
断崖から落ちた後、ヘモスが生きていた報告を持ってきたのは大将軍だった。大将軍は殺すべきだと言ったのだが、ヨミウルが洞窟の獄舎に幽閉して生かしたのだ。
ヨミウルは大使者プドウクブルを連れて獄舎に向かった。
その頃、母の意を汲んだ朱蒙はヘモスと面会していた。
「あなたは誰ですか。何の罪でここに捕らえられているのですか」
しばらく考えてヘモスは答えた。
「自分は誰なのかは忘れた。何の理由で、ここに捕らえられているのかもわからぬ」
(第5話より)
ムソンの案内を受け、ヨミウルは大使者プドウクブルとともに牢獄でヘモスに会った。
「何十年も監獄につながれているわしに何の関心を持つ。ムソン、一緒に連れて来たのは誰だ。初めて来た者たちだろう」
ヘモスの言葉に二人はたじろいだ。ムソンが訊ねた。
「目が見えないのにどうしてそれがわかる」
「おぬしと一緒にきた一人は女だろう。女の匂いを嗅ぐのは久しぶりだ。いったい、何の用でやってきたのだ」
ヘモスの鋭い反応にプドウクブルの表情は険しくなった。彼の存在に昔の危機感が蘇ってきたようだ。
二人はヘモスの生存を確認しただけで、問いかけには何も応じず獄舎を後にした。
「わしがここへ来た事実はいっさい口外するな、したらお前の家族たちの命はないと思え」
プドウクブルに脅されたムソンは朱蒙を呼び寄せた。
「ここから出てもう二度とここへは近寄るな、これからはチョンム山で会おう」
さわらぬ神にたたりなしとばかりムソンの言葉は震えていた。
山の上で一人、朱蒙は思案に耽った。牢獄の男の言った言葉が気になってならなかった。
「自分が誰なのかは忘れた。どうして捕らえられているのかこっちが聞きたい」
ヨンポは尾行しては毎度見失ってしまう朱蒙の話を帯素にした。
報告を受けた帯素は朱蒙を呼んでくるように言った。
朱蒙が出向くと、
「この前見たら剣の修行を始めているようだが、少し教えてやろう」
帯素は朱蒙に剣を投げてよこした。
「私は兄上の相手になどなりません。そんな実力はありません」
ヨンポが言った。
「情けないやつだ。実力がなければ根性くらい見せろ」
「いいから、下がっていろ。お前の修行に強力するだけだ。攻撃してきてみろ」
やむなく朱蒙は帯素にかかっていく。
しかし、戦ってすぐに結果は出た。朱蒙はもろい剣を帯素にあてがわれた上で、この間の対決の仕返しをされたのだった。
「もう一つ教えてやる。いくら勧められたからといって、お前は対決に応じるべきではなかった。無謀な勇気は死を呼ぶ。肝に銘じろ」
もろい剣の怖さを味わった朱蒙は酒をもって鉄器工房のモパルモを訪ねて頼み込む。
「俺は強い剣がほしい。帯素兄上の持ってるような折れない剣がほしいのだ。それをつくってほしいんだ」
「酒を振舞われてもだめです。陛下の許可なしに外部に流出はできないのです」
「それでも頼む。どうしてもほしいのだ」
朱蒙の必死の頼みにモパルモは困り果ててしまう。
夫余宮に伝令の早馬が走りこんできた。
その頃、金蛙王の前では、金蛙自ら指揮をとって叩いたソンビ族が領地への侵入を繰り返しているとの報告がなされていた。
最近、遼河を渡ってきて三つの村から食料を奪っていったというのだった。
「ソンビ族はわしが出向いた時、主力部隊を壊滅させたはずだのに数か月でもう立て直してきたというのか」
「いいえ、そうではありません。侵入を繰り返しているのは十数名ずつの小部隊です。ただ、夫余の兵士では太刀打ちできない強い鋼鉄の武器を使っているのです」
金蛙は顔色を変えた。
「ハンナラが手を貸さない限り不可能なことだ」
そこへプドウクブルが姿を見せる。
「ヒョント城の新任太守が夫余に向かっているそうです」
「新任太守がヒョント城に向かわずどうして夫余へやってくるのだ」
「夫余の陛下にお目にかかってヒョント城に向かうそうです」
「新任太守は誰だ」
「わかりません」
「鋼鉄で武装したソンビ族・・・ヒョント城の新任太守。これには何かつながりがあるのではないか」
「ソンビ族の鉄器での武装は規模からして密売の可能性が高いです。新任太守とは何の関係もないでしょう。夫余との円満関係を望んでの訪問でしょう」
宮廷使者が私見を述べるが、プドウクブルはその意見を一蹴した。
「宮廷使者。その考えは楽観的すぎますぞ。ソンビ族の鉄製武器での挑発攻撃。新任太守の訪問。計ったように絶妙ではありませんか」
大将軍も言葉を添えた。
「ハンナラは夫余の領土拡大と国力を警戒しているに違いありません。負けて退いたソンビ族を通して軍事的に威嚇し、征服戦争をやめろと脅かしてくるでしょう」
金蛙王は言った。
「大将軍。200名の精鋭部隊をくりだし、遼河に出向いてソンビ族の残党を始末しろ」
さらに大使者に向かって言った。
「鉄器工房の職人を励まし、新しい武器の開発に拍車をかけろ」
自由の空気の漲るヨンタバル商団内では、ヨンタバルと召西奴が賭けをしていた。
「私は漢の皇室が友好の手を差し出した方に、アブジ(父)は夫余の領土拡張を警戒する方に賭けた。サヨンはどう思う?」
「まあ、そんな単純なものじゃないと思うが、サヨナー、お前の意見が聞きたい」
ヨンタバルに問われて、サヨンはこみいった考えを述べる。
「新任太守が夫余にくるのは夫余の武器開発がどのくらいの水準にあるかどうかを見きわめるためです。そのため、ソンビ族を使って鋼鉄の武器で挑発をかけたのです。いやがおうでもいやがおうでも武器の開発に拍車がかかろうというものではありませんか」
ヨミウルはヘモスの言った言葉に魘されていた。
そこへユファが神宮を訪ねてくる。ヨミウルは訊ねた。
「朱蒙王子のことですか」
「はい。
ユファは頷いた。
このところ眠れない日々が続いていたのですけど、ふと、ヨミウル様のことを思いだしました、と話を切り出す。夫余内で自分らの孤立した状況を島にたとえ、つらい心境を語るものだった。
「ヨミウル様。私が島を抜け出す架け橋になっていただけませんか」
「私にそんな能力があるとは思えませんが、力の及ぶ限りお助けいたします」
「コマスミンダ(ありがとう)」
ユファは金の刺繍をヨミウルに差し出した。
朱蒙はモパルモの強力を取り付け、夜中にモパルモと鉄器工房に入った。モパルモは剣の製造過程を朱蒙に教えた。自分で造ってあげてはならぬからのようだ。朱蒙は製造に取りかかった。モパルモに教えてもらったとおりに造っていった。
それをこっそり監視していたのは帯素に仕えるナロだった。
「鉄器工房で朱蒙が剣を造っている」
ナロは帯素のところへ報告に向かうがヨンポに呼び止められる。報告を横取りし、帯素には教えるなと釘を刺した。
新任太守が夫余宮に入ってきた。旧友のヤンジョンだった。
二人は酒を酌み交わしながら催しに見入った。
二人だけになった時、ヤンジョンは皇室からの親書を金蛙王(クムワ)に手渡した。親書を読み終えたクムワは怒りを表出させた。
「このためにきたのか」
「ハンナラはこれ以上、夫余の征服戦争を見過ごすわけにいかないのです」
「征服戦争ではない。もともと一つだったものを元へ戻しているだけだ」
「ヘンイン国、オクチョ、武器の搬出も禁止してください」
「今すぐヒョント城へ帰れ」
クムワは親書を投げ捨てた。
ヤンジョンはクムワを呼び止めた。
「ソンビ族始め、他の部族も鋼鉄武器で戦争の備えをすませています。後ろには遼東軍二万の兵が控えています。全面戦争も辞さないつもりですか」
ヨミウルの言葉を受け、クムワはヤンジョンのたずさえてきた条件を受け入れることにする。ただし、鉄器工房はないことにして隠し、ヤンジョンの視察の目から逃れるよう工夫した。
しかし、鉄器工房ではおりもおり朱蒙が剣を造っていた。そこにヨンポが何か仕掛けをほどこしていたから大変だ。工房で爆発が起こり、その場所がヤンジョンに発覚してしまう結果となる。
夫余の重鎮たちはこぞって金蛙王に朱蒙の処罰を求める。
金蛙王が決断したのは宮からの追放という重罰だった。
ユファはその報告に動揺するが、むしろ、これでよかったのだと思いなおす。
宮を出る準備をして、朱蒙は母への挨拶にやってくる。しかし、ユファは会おうとしない。朱蒙は跪いて母への挨拶をすます。
ユファも涙をこらえ朱蒙に会いたい気持ちを抑えていた。
母への挨拶をすませて行こうとする朱蒙に、ムドクは高価な装身具を握らせた。
宮を出た朱蒙は途方に暮れる。
思い余ってムソンを牢獄に訪ねるが、ムソンは会ってくれない。引き返して市中に出た朱蒙は、イカサマ芝居の三人組に装身具を掠め取られてしまう。ぼっとしていてそのことにも気付かないありさまだ(この三人組はのち高句麗建国の要職を担うことになる、オイ、マリ、ヒョッポである)。
三人組は朱蒙から掠め取った品を町を仕切る商人トチのところに持ち込む。
その品は王族の装身具とわかったが、足元を見られて値切られてしまう。それでも売る。そこにはプヨンの姿があった。
装身具を盗られたことも知らない朱蒙は食事をしながら陛下の言葉を思い返していた。
そして、食事代を払おうとした時にやっと物取りに遭ったことを知った。
支払いが出来ずに困っているところに現れたのは召西奴だった。お礼を言って、朱蒙は商団に入れてもらおうとするのだが・・・。
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