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四大陸選手権 2013(SP女子)から

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★真央跳んだトリプルアクセル!「今できる最高のレベル」

 フィギュアスケート四大陸選手権の女子ショートプログラム(SP)が9日、大阪市中央体育館で行われ、浅田真央(中京大)が2季ぶりにトリプルアクセルを成功させるなど、パーフェクトな演技で観衆を魅了。シーズンベストを大幅に更新する74.49点でSP首位に立った。また、鈴木明子(邦和スポーツランド)、村上佳菜子(中京大中京高)も、ともに会心の演技を披露。鈴木が65.65点で2位、村上が64.04点で3位に続き、日本勢が上位を独占し、好スタートを切った。

 演技を終えた瞬間、浅田は自ら手をたたき、両手でガッツポーズを2度、3度とつくった。「自分で拍手したのですが、それだけじゃ足りなくて、ついガッツポーズをしちゃいました(笑)」
 
 本当はガッツポーズをしたくないのですが、と前置きしつつも、茶目っけたっぷりの笑顔で喜びをこらえきれなかった心情を明かした浅田。それほどまでに、この日のSPは完璧だったのだ。

 2日前の会見で正式にトリプルアクセル解禁を宣言し、当日の朝の練習、演技前の6分間練習でも次々と3回転半を着氷。「こっちに来てからも調子が良かった」と状態の良さには自信を持っていた。佐藤信夫コーチからはひと言「守りに入らないように」と送り出され、「この一本という気持ち」で跳んだ本番のトリプルアクセルは、練習以上のキレを思わせる最高の一本となった。満開の笑顔がはじけ、続くジャンプ、ステップも勢いに乗せて今季最高の演技を披露することができた。

「このショートプログラムは今の自分ができる最高のレベル。挑戦して良かったと思います」

 代名詞のトリプルアクセルが完全復活を果たしたどころか、「バンクーバー五輪のときよりも、さらに良くなっている。これを自信にしていきたい」と手応えを得た浅田。もちろん、この一本で満足することはなく、「明日のフリーもあるので、今日のイメージで臨みたい」と油断はない。

 そして、3季ぶり3度目の四大陸選手権Vへ、10日のフリースケーティング(FS)は3回転半に加えて、3回転フリップ―3回転ループの大技も解禁する。「フリーでも今の自分ができる最高のレベルで挑戦します。自分に負けないで、攻める気持ちで頑張りたい」
(フィギュアスケートニュースより)

☆ 浅田真央のコンディションは最高の状態にあると見てよさそうである。
 身体のキレ、スケーティング、ジャンプとも申し分がない。
 演技も動きの間合いのよさから詩情もにじみ出るようになった。目がひきつけられたままになるのはそのせいだろう。
 演技世界に奥行きが出てきたということだ。


★村上もジャンプ好調「よっしゃー」 四大陸選手権

演技終了前から笑みがこぼれ始めた。村上は三つのジャンプ要素を成功させ、「よっしゃーっと思って、本当にうれしくて笑っちゃいました」。自己最高点を更新する好演を見せた。

 今季からSPの後半でジャンプを跳ぶと加点されるようルールが変更された。そこで後半に2連続3回転と3回転フリップを組み込んだが、これまではどちらかで大きなミスが出た。初めて両方とも決め、「先生に『よく頑張ったね』と褒めてもらいました」。
(フィギュアスケートニュースより)

☆ 浅田真央に限らず、村上佳菜子も鈴木明子も演技の力が深まり詩情やドラマ性を強くかもし出すようになった。見えるもの(ジャンプ、スケーティング、身体のさばき)はもちろん大切だが、演技の流れの中から生じてくるイメージこそ見る者(観客)に喚起力を高め、想像力を刺激してくれる。感動はそこから引き出されてくるのだ。
 昨日のSP演技を見て日本のフィギュアスケートは黄金期に入りつつあるとの感想を抱いた。
 村上佳菜子の演技は感情移入がやや強いような気がしたが、彼女の世界にはすごく惹かれた。うっとりして楽しい時間となった。

★鈴木、全ジャンプ成功 四大陸選手権で今季自己ベスト

 鈴木はすべてのジャンプを成功させた。「やっとできた。すっきりした」。右拳を振り下ろして喜び、今季自己ベストを出した。

 27歳のベテランは、ジャンプの決まらぬ不安と恐怖に悩んでいた。年末から、長久保コーチと対話しながら練習を重ね、動きを体に染みこませた。この日、コーチに言われた。「体が覚えている」
(フィギュアスケートニュースより)

☆ 鈴木明子の演技はずっと好きである。正直いうとキムヨナの次くらいに彼女の演技には注目してきた。一流とされる選手でも時々、何を滑ってるんだろう、と思わされることがあるが、彼女にはまずそれがない。彼女の演技はそれがスタートしたら最後までブレないで進行していく。そこが好きだった。きちんとした一本の線があって細部もしっかりある。ジャンプが決まった時の過不足ない演技にはいつもすばらしいものがあった。昨日のSPもよかった。努力型でフィギュアスケートの理解度がものすごく高い選手だと思う。

女子SP結果

FPl. Name Nation Points SP FS


1 Mao ASADA JPN  74.49 1

2 Akiko SUZUKI JPN 65.65 2

3 Kanako MURAKAMI JPN 64.04 3

4 Christina GAO USA 62.34 4

5 Gracie GOLD USA 60.36 5

6 Kexin ZHANG CHN 57.56 6

7 Agnes ZAWADZKI USA 57.45 7

8 Kaetlyn OSMOND CAN 56.22 8

9 Amelie LACOSTE CAN 54.74 9

10 Zijun LI CHN 54.51 10

11 Brooklee HAN AUS 48.54 11

12 Julianne SEGUIN CAN 46.82 12

13 Chantelle KERRY AUS 43.93 13

14 Reyna HAMUI MEX 43.72 14

15 Yeon Jun PARK KOR 39.78 15

16 Melinda WANG TPE 39.75 16

17 Melissa BULANHAGUI PHI 38.58 17

18 Crystal KIANG TPE 37.99 18
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