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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載47)

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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載47)


☆主なキャスト&登場人物


○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)


 プレーヤー」第4話→(感情的に動くな)③


★★★


  ビョンミンの待機する車に戻ったジヌンは言った。
「警察なんて警察になかった。どうなってるんだ?」
 ビョンミンも頷いた。
「ハリも呼んでないって」
 そこにジヌンに甥っ子から電話が入った。
「今は忙しいから…」
 電話を切ろうとしたら、甥っ子の悲しそうな声が流れ出る。
「叔父さん、大変だよ。父さんが…」
「何だって? …わかった。今から行くからそこで待ってるんだぞ」
 電話を切ってジヌンはビョンミンを見た。
「急用が出来たから、先に行ってくれ」
 車から降りようとする。
「ちょっと待て。待てって…、どうしたんだよ」
 ドアが閉まった。
 ビョンミンは彼に罵声を浴びせた。
「警察呼んだのはお前だろ。このブタ野郎!」
 ジヌンはかまわず立ち去った。


★★★


「デモをしてたら、怖い人たちに…」
 駆けつけたジヌンに甥っ子のヒョヌは泣きながら話した。
「ちゃんと話して―怖い人たちに?」
 ヒョヌに訊ね直していると、手術をやってるスタッフの一人が手術室から出てきた。
 ジヌンは立ち上がった。
「大丈夫なんですか?」
「脳に出血があり、手術の経過を…」
 ジヌンは苛立った。
「だから、はっきり言ってくれ。どうなんだよ!」
 スタッフの一人は答えられない。
 ジヌンは兄を襲った連中に怒りを表出した。壁に額を押し付け、手で叩いて口惜しさを表現し、グスグスと悲しい声をもらした。




 ビョンミンは車でハリたちと合流した。車をおりたビョンミンは事の成果に痛くご機嫌だった。アリョンに喜びをぶつけた。
「お~っ、マイ・ベイビー、あっははは」
「ジヌンは?」
 ハリが訊ねる。
「知らない。”急用がある”とどこかに消えちまったよ」
 大量の札束を見ながらビョンミンは答えた。
「喜びの瞬間を逃すとはな」
 車の後ろに積まれた札束の山に顔を押し付ける。札束を両手で確認しながらはしゃぐ。
「久しぶりに味わう金の匂いだ…わっはははは!」
 はしゃぐビョンミンを見ながら、ハリとアリョンの表情は沈んでいる。ビョンミンに言葉をかける気力もない。
 ひとりではしゃぐビョンミンはようやくハリたちが大人しいのに気づく。
「どうした?」
 ハリに訊ねた。
「何だか表情が暗いな」 

 アリョンが答えた。
「通し番号を見て」
「番号? どういうことだ?」
 ビョンミンは札束のページを繰った。
「ん? 何でぜんぶ同じなんだ」
「一杯食わされたわ」とアリョン。
「マジかよ…どういうことなんだ?」
 ビョンミンは握った札束を車の荷台に投げつけた。
「これがみんなかよ~、畜生!」
 カバンの中のもひっくり返しながらビョンミンは悔しがった。
「何でだよ…!」
「重要なのは誰がその金を手にしたかだ」
 アリョンらはハリを見た。
「1人でか、何人で分けたかだ…」




 その頃、芝居に乗った連中のひとりひとりにナ社長は札束を投げ与えていた。
 もらった連中はナ社長に礼を言って引き上げていった。
 連中が引き上げた後、ナ社長は笑いながら秘書に訊ねた。
「全部、持っていったのか?」
「はい。車を二台に分けましたが、ちゃんと片付きました」
 ナ社長は満足そうに頷く。
「バカのやることは想像がつく。ご苦労だった。金は野積場に移せ」
 ナ社長は先に立って歩き出した。




 一台の車から男が口笛を吹きながら降り立った。
 車の後ろ側のタイヤの上に鍵を差し入れて置いて電話をかける。
「はい、車のディーラーです。…入金が確認出来たら、座標をお送りします。…はい、もちろんです、はっははは…はい」
 男が車を回り込むとサングラスの男が立っている。
「何だ? こいつが~、足をおろしやがれ」
 サングラス男はバットを手にしている。
「何だ、お前は?」
 男はサングラス男の胸をついた。するとサングラス男の後ろからサングラス女がしゃしゃり出てきた。バットで男の腹を突く。もう一度突く。
 後ずさった男は2人を見て言う。
「野球をしに行ったらどうだ? …いや、俺が行く」
 背を返すとハリが立ちはだかった。腕を組んで男を睨みつけている。
 男は自分が標的にされているのをようやく気付いた。
「何なんだよ、これは…」
 ハリが言った。
「取引の詳細が要るんだ」
「何だと」
 ハリは警察手帳をかざした。
「それで?」と男。
「こいつ…」ハリは男を睨んだ。「何を疑ってるんだ。警察だよ、こいつが」
 男の髪を引っ掴んだ。
「ついて来い」




 ハリは男を連れてきて預かったデーターに目を通した。
 傍らで男が訊ねた。
「…本当なんでしょうね」
 ハリはデーターを机上に置いた。
「疑り深いやつだな」
 冊子を受け取り、立ち上がった。冊子で男の頭を叩き、そのへんを歩き回る。
「刑事を何だと思ってるんだ。ん?」
「警察はすぐウソをつく」
 男は言った。
「そうだな。中にはそういうやつもいる」
 ハリはソファに腰をおろす。そこではアリョンたちがデーターに目を通している。
 ハリは男に訊ねた。
「顔は見てないんだな」
「そうです」
 男はハリのそばにきた。なれなれしい態度でハリの肩に肘をおく。
「顔を見て売ってるわけじゃないですから」
 ハリが睨むと肘を引っ込めた。
「おい、飲み物でも飲んで来い」
「はい?」
「飲み物だよ」
 ハリは男に向けて手で示し、顎をしゃくった。
「おい、誰か」
 男は店の者を呼んだ。
「何やってる? お前だよ」
 男はしばし考え、その場を離れた。
 

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