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西山朋佳女流三冠 VS 里見香奈女流四冠

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西山朋佳女流三冠 VS 里見香奈女流四冠


第71回NHK杯テレビ将棋トーナメント「出場女流棋士決定戦」より  




 中終盤がハラハラして面白い将棋だった。
 女流棋界では西山三冠と里見女流四冠の頂上の土俵にいる。そのことを実感させられるつばぜり合いの将棋だった。
 勝負の行方は終盤縺れた。どっちに転んでも不思議のない攻防がずっと続いた。
 最終盤、わずかに余して競り勝ったのは西山三冠だった。
 
 2人は飛車を振り合って戦うことが多い。もともと振り飛車を得意としているから当然だ。
 西山三冠が台頭してタイトル挑戦してきた当初、里見四冠は相振り飛車を避けた。自信があったのか、相振り飛車は旗色が悪いと見たのか…。
 結果は居飛車で戦ってあっさりタイトルを奪われた。
 それ以降、2人はタイトル戦でしか顔を合わせなくなっているが、西山三冠に対し里見四冠は相振り飛車でずっと分の悪い戦いをして来て、奪われたタイトルは西山三冠に預けっぱなしの状態である。


 今日はどんな戦いをするかと見ていたら、予想通り相振り飛車の戦いとなった。やはり、ここ一番は相振り飛車なのであろう。
 囲いに入る前に両者5筋で飛車を向き合う場面もあったが、3筋から攻勢をかける里見四冠に対し、西山三冠も積極的に反発した。早々と左桂を跳ね、角を7五に据えて9筋からの突破を狙う。
 里見四冠も9筋の防戦よりも3、4筋の玉頭方面からの殺到を狙う。
 両者ともに攻めに注力する激しい戦いとなった。
 終盤の入り口はは後手優位の展開となったが、4六に出てきた角を狙う3八桂打ちが敵の攻め駒を狙う守りの妙手となって、里見四冠の攻めを切らせた。以降、後手の攻めは重く切れ筋模様となった。
 最後は詰めろをかけて後手の無理攻めを誘い、これを巧みに受けて西山三冠が接戦をものにした。
 
 これで両者の対戦成績は西山三冠の14勝10敗。
 タイトル戦に限れば、西山三冠の13勝5敗である。
 順位戦の三段リーグを戦う西山三冠の方が、女流棋戦を戦う里見三冠をやや引き離した印象を覚えた今日のNHK杯戦だった。

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