雨の記号(rain symbol)

韓国ドラマ「プレーヤー」(連載49)

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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載49)

☆主なキャスト&登場人物


○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)


 プレーヤー」第4話→(感情的に動くな)⑤


★★★

  辛うじて難を逃れたナ社長は秘書に向かって言った。
「すべて中止しろ。わかったな」
 ロックされたドアの前で、ナ社長はジヌンに対しても威嚇的な態度を取った。
「このバカ野郎が!」
 ジヌンは怒りをたぎらせてドアを叩いた。
「開けろ!」

★★★

 ハリはマジックで何やら書き並べた白板にナ社長の写真を張り付けた。写真を指で弾いて言った。
「さあ、みんなで小説を書いてみよう」
 ビョンミンやアリョンはハリの次の言葉を待った。
「ナ社長は数日前、違法賭博で裁判があった」
「…」
「不正入札、裏金横領、すべて嫌疑なしだ。義父が後始末をしたんだろう。それで貸しを作った」
「…」
「肩身が狭くなったナ社長は、義父に対し1日も早く成果を上げて見せる必要があった」

 アリョンはハリを見て頷く。
「しかしここに来て…チャン検事にいろいろ探られて苛立ち始めた。今までのやり方では裏金が回せないから」
「ああ」ビョンミンが同調する。「だから賭博場にあった財閥の金に手を出した」
「ビンゴ―数億なくなったくらいでは騒がない。だろう?」
「そのお金は何に使うの」
 ハリは広げた両手を閉じた。
 その時、ドアが叩かれた。
「入れ」
    
 先ほど追い出したディーラーがお盆に飲み物をのせて入って来る。
 キャップを抜いてハリに差し出す。
「どうぞ」
 ハリは黙ってひと口飲んだ。
「あのですね」
 男はソファの土手に腰をおろした。
「署には戻らなくてもいいのですか?」
 ハリは男を見上げた。
「お前と何の関係がある。一緒に行くか?」
 男は首を横に振り、愛想笑いした。軽くハリの腕を叩いた。
「ごゆっくり」
 そう言って部屋を出て行った。
 男を見送ってハリは言った。
「あいつはバカだな」
 アリョンは笑った。
「あのズボンがほしい」
 ビョンミンは呟いた。
 ハリは手を叩いた。
「金の行方を追うには会社を攻めるしかない。ん?」
 アリョンは頷く。
 ハリはビョンミンを見た。
「ジヌンから連絡は?」
「電話にも出ない」
 ハリは首を傾げる。
「何をしてるんだ…」
 2人を見た。
「俺たちだけでも先に始めよう。いいな?」
 アリョンは頷いた。
 立ち上がったハリにビョンミンは言った。
「あいつ抜きでやろう」
 白板を睨んでいたハリは振り返る。
「どういう意味だ?」
「いや、何でもない」




 その頃、ジヌンはナ社長への怒りで行動を起こしていた。
 大通りに出てタクシーを止めた。
「どちらへ?」
「華陽物産までやってくれ」




 事務を行っていた華陽物産オフィスの秘書のもとにまずメールが入った。
 それに合わせたように彼女のコンピューターにエラーが発生しだした。
 秘書がいくら業務を遂行しようとしてもエラー音が出続ける。
「いきなりどうしたの? 困ったわ」
 携帯を手に困っている女子社員の前にハリとアリョンはたまたま訪れた振りで話しかける。
「こんにちは。修理ですか?」
「はい」
「どれですか?」
「それです」




 2人はさっそく修理にかかった。短い時間で修理を完了させた。
「終わりました」とハリ。
「そうですか。ありがとうございます」
 ハリは笑顔で言った。
「ネットがつながっていると他のパソコンにも移るんです」
 アリョンの脇から手を伸ばしてキーボードを叩きながらハリは説明する。
「何がですか?」
「ウィルスです。異常はないな」
 アリョンに確認する。アリョンは頷く。
「社長のパソコンともつながってますか?」
 ハリは目を光らせた。
「はい」
 ハリはアリョンと交代してパソコンを操作しだす。アリョンは足元にある電源コードのスイッチを巧みに操作しながら言った。
「思ったより深刻ですね」
「そうなんですか? もうすぐ社長がいらっしゃるのに困ったわ」
「一度、きちんと調べないとダメなようです」とハリ。
 秘書は心配そうに訊ねた。
「すぐ終わりますよね」
「頑張ってみます」
「社長に知られたらクビになります」
 ハリは苦笑する。
 アリョンが言った。
「お水をいただけますか? 喉が渇いちゃって」
「あ、すぐ持ってきます」
 秘書は給湯室に出向いた。
 ハリは感心した。
「なかなかやるな。うまいもんだ」
 ハリはパソコンを操りやすくしてビョンミンに連絡を入れた。
「準備してくれ」


 



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