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韓国ドラマ「病院船」から(連載184)
「病院船」第17話➡病院船の危機⑦
★★★
ウンジェは肩を落として警察署を出た。
事情聴取をした刑事は最後に言った。
「必要があればまた話を伺います。そのつもりでいてください。吸引の件だけでなく、同意なしの手術も問題がありますから…」
ウンジェは空に向けて大きくため息をついた。
あの時、自分は同意は得た。妊婦の母親から”同意”の確認を取った。それがなかったことになっている…。
第三者からそれが伝わってくるのは彼女ににとってショックだった。刑事の嫌味な言葉よりその現実がウンジェの心を痛めつけていた。
ウンジェは母親とのやりとりを思い起こした。
―問題は…」
―他にも何か?」
―私は産科医でなく外科医なので…だから」
―それで?」
―帝王切開を行ったことがありません」
―初めてだと?」
―…私を信じて任せていただけますか?」
母親は迷っていた。
―家族の同意なしに手術は出来ないのです」
ウンジェは呟いた。
「確かに説明した…予測できる危険もすべて話したわ。同意も得たのに、なぜ否定を?」
下を見た。またため息が出た。
手をこまねいている段ではない。
顔を上げると通りに向けて走り出した。
★★★
ウンジェが向かったのは病院船で緊急手術したファン・インギョンのもとだった。
しかし彼女はウンジェの話に耳を貸そうとしない。
ウンジェは逃げようとする車いすの前に立った。
「どうか話を」
「お断りします」
にべもない態度だ。
「お加減は?」
そう言われてインギョンの表情は沈む。母親も同じくだ。
「お子さんの件は残念です。小児科の先生と私が全力で治療します」
「話すことはありません」
「確認だけを」
「やめてください」
インギョンは言った。
「すぐすみます」
インギョンは顔を背けた。ウンジェは車いすを握る母親を見た。
「お母さま…私は同意を求めましたよね?」
「…」
「産科医でないことも確かにお話ししました。覚えてませんか?」
「知りません」
母親は目をそらした。
「記憶にないわ」
「お母さま…」
「やめて」インギョンは言った。「母への質問はお断りです。先生に話すことはありません。それに弁護士から話すなと言われています」
言い終えると目を背けた。
「弁護士ですか?」
「…」
「弁護士を雇ったんですか?」
母親はウンジェを見て後ろめたい表情をした。
インギョン親子との話が不調に終わったウンジェに後ろから声がかかった。
振り返ると男は名刺を差し出した。
「弁護士のチョ・ソンミンです」
ウンジェは名刺に見入った。
「ファンさんと話を?」
「そうですが」
ウンジェは顔を上げた。
「勝手な面会は困ります。今後は代理人である私を通してください。私がお答えしますので」
ウンジェは苦笑した。黙って弁護士に背を向けた。
「お加減は?」
そう言われてインギョンの表情は沈む。母親も同じくだ。
「お子さんの件は残念です。小児科の先生と私が全力で治療します」
「話すことはありません」
「確認だけを」
「やめてください」
インギョンは言った。
「すぐすみます」
インギョンは顔を背けた。ウンジェは車いすを握る母親を見た。
「お母さま…私は同意を求めましたよね?」
「…」
「産科医でないことも確かにお話ししました。覚えてませんか?」
「知りません」
母親は目をそらした。
「記憶にないわ」
「お母さま…」
「やめて」インギョンは言った。「母への質問はお断りです。先生に話すことはありません。それに弁護士から話すなと言われています」
言い終えると目を背けた。
「弁護士ですか?」
「…」
「弁護士を雇ったんですか?」
母親はウンジェを見て後ろめたい表情をした。
インギョン親子との話が不調に終わったウンジェに後ろから声がかかった。
振り返ると男は名刺を差し出した。
「弁護士のチョ・ソンミンです」
ウンジェは名刺に見入った。
「ファンさんと話を?」
「そうですが」
ウンジェは顔を上げた。
「勝手な面会は困ります。今後は代理人である私を通してください。私がお答えしますので」
ウンジェは苦笑した。黙って弁護士に背を向けた。
ウンジェは歩を緩めながら名刺に見入った。その時、バッグの中の携帯が鳴った。
ヒョンだった。ウンジェは近くの椅子に腰をおろした。
「まだ警察署に?」
「聴取は終えて、今は病院にいる」
「救急室の当直?」
「いいえ」
「なぜ病院に?」
「少し調べることがあって」
「すぐ行くから待ってて」
「…分かった」
携帯を切るともう一度先ほどもらった名刺に見入る。
「”法律事務所 プルン”」
口でつぶやき、携帯で検索をかける。
”巨済屈指の法律事務所”と出てきた。
「地元なのね…」
さらに検索を進めると労務専門の弁護士だった。
ウンジェは首を傾げた。
「労務専門の弁護士がなぜ医療訴訟を?」
さらにさらに検索を進めていくと、弁護士のチョ・ソンミンはドゥソングループの代理人を務めているのが判明した。
「この弁護士はドゥソンと関係があるのね…」
これで得心がいった。ウンジェは目を上げた。
そこにヒョンが現れた。
ウンジェは席を立った。
「疲れただろ?」
「腹が減ったわ」
ウンジェの元気な声にヒョンは拍子抜けした。
「では、食事する?」
「食べたい物があるの」
「君が選ぶの?」
「たまにはいいでしょ」
ウンジェは先に立って歩き出した。
落ち込んでないのにほっとしながらヒョンはウンジェに従った。