テロ組織のアジトで再会したヒョンジュン(イ・ビョンホン)とスンヒ(キム・テヒ)。2人はこれまでの経緯を語るのだが、そこへサウ(チョン・ジュノ)が追いかけてきた。ヒョンジュンは、スンヒの助けを得てサウの追撃から逃れるのだが…。
一方、ヒョンジュンがテロの工作班と核爆弾を見失ったことを知った大統領チョ・ミョンホ(イ・ジョンギル)は、テロ組織の黒幕・ヨン・ギフン(チェ・ジョンファン)を逮捕する。しかし、ヨンを連行中、ビック(T.O.P)に暗殺されてしまい、核爆弾の設置場所が分からなくなってしまう。大統領は核爆弾を探すため、ペク・サン(キム・ヨンチョル)とサウを逮捕する。そして、ヒョンジュンとソンファ(キム・ソヨン)は、核テロの標的である光化門へ向かうのだが…。
ヒョンジュンとソンファは核起爆装置の取り付けを行ったと見られる場所を探し当てる。そこに用心深く乗り込むが、カン・ドチョル以下のテロ隊はすでにそこを去った後だった。もぬけの殻となった場所に二人たたずんでいると、スンヒもそこへやってくる。
テロ隊の去った束の間の安息の時、二人は抱き合い、お互いの愛情を確かめ合う。
しかし、二人で話し合わねばならぬことは山ほどあった。
ヒョンジュンはスンヒに言う。
「お前はブタペストの車の爆発で死んだと思った」
スンヒは答える。
「サウさんから、電話を受け、車を降りた」
スンヒに対し、ヒョンジュンはかすかな疑念を覚えている。彼女が「アイリス」に利用されている可能性についてだった。
そこで彼は、包囲網をくぐってブタペスト脱出をしようとする自分の飛行機がチン・サウの手で狙撃されたことや、北のユン・サンチョル委員長狙撃についての経緯を話し始める。自分はNSSのペク・サン副局長の命令で委員長を狙撃したが、それは国家の命令でなく、ペク・サン局長の属している「アイリス」が仕組んだ陰謀だった、俺に銃を向けたチン・サウもアイリスの仲間だ、と。
「アイリス? それは何なの」
スンヒはその意味がわからぬようである。
「本当に知らないのか」
「知らない。最近、NSS内部に起こった多くの疑惑が局長やサウさんと関係があることだけよ」
そこへチン・サウが一隊を率いて駆けつけてくる。
スンヒはヒョンジュンらを逃がし、チン・サウの前に立った。自分もヒョンジュンさんのように撃ちなさい、と銃を差し出し、彼の裏切り行為を激しくなじった。
ヒョンジュンとスンヒの愛情の確かさを目の当たりにしたソンファは、チェ・スンヒが生きていることを知りながら、それを伝えないできたことをヒョンジュンに詫びる。自分はあの後、ペク・サンを殺すため韓国にもぐりこんだが、NSSに囚われる羽目になった。そこから出してくれたのがチェ・スンヒさんで、それはあなたを居所を知りたいためにそうしてくれたのだった。彼女は秋田に戻った私の後を追ってきたから。
「どうして? どうしてそんなことをした」
ソンファはヒョンジュンのその質問に黙り込んだ。「あなたのことを好きになりだしていたから」とは答えられなかったからだ。
そんな彼女の心を感じ取ってヒョンジュンはやさしく抱きしめた。
大統領秘書室室長はひそかにパク・チョリョンを訪ね、大統領がヨン・ギウンの逮捕命令を下したことを告げる。
「逮捕しても阻止できないのはあなたもご存知でしょう。ヨン・ギウンは口を割りません」
「わかっています。しかし、ほかに方法がありません」
「公には北準備局の責任者です。合法的理由がないと彼を拘束するのは難しいです」
「だから、あなたの助けが必要なのです」
パク・チョリョンは決断し、ヨン・ギウンを銃で拘束する。
「お前がこうしても変わるものは何もない」
「明日まではまだ時間があります」
パク・チョリョンはヨン・ギウンを大統領秘書室室長の前に連れてくる。
しかし、逮捕されようとする直前、ヨン・ギウンは殺し屋ピックの銃弾を受ける。逃走路を確保していたピックはすばやく姿を消す。
サウに拘束されて連れ戻されたスンヒはペク・サンの前に連れて来られる。スンヒはペク・サン局長に疑問をぶつけた。
「私は局長とチン・サウさんがアイリスの仲間だと知りました。アイリスとしてヒョンジュンさんの命を狙うあなたたちはいったい何者なのです」
ペク・サンは冷たい表情で一蹴した。
「それを言ったのがヒョンジュンだとしたらたわごとだ」
自分に疑いの目を向けたままでいるスンヒにサウは、自分がここまで来てしまったのはすべて自分のせいだ、と告げる。
「それが何の弁解になるの。ここで言ってみなさいよ」
「もし、自分が引き受けなければ、その仕事は君がやることになった。だから私は、ヒョンジュンを自分の手で殺すことを選んだのだ。君はいつの頃からか、私の心に入り込んできていたから」
「・・・それを今更告白して何になるの。理解して何になるの」
秘書室室長はヨン・ギウンが拘束中に狙撃され、死んだことを大統領に告げる。大統領は驚く。
「知っていたのは自分とあなただけなのに、これがどうして外へ漏れたのですか」
「彼らは私たちが想像しているよりはるかに我々の深いところまで入り込んできているようです」
大統領はヒョンジュンとチョリョンを呼んだ。
「ヨン・ギウン委員は夜が明け次第、核を爆発させ、共和国のクーデターを予定通り遂行するようです」
「私からキム委員長に電話しよう。君は北に戻り、クーデターの阻止に力を注いでくれ」
「出来るだけのことはやるつもです」
頭を下げてチョリョンは部屋を出て行った。
チョリョンはヒョンジュンに、私はクーデター阻止のため北にもどる、核テロはお前が阻止しろ、と言い残して下がっていく。
大統領は次にヒョンジュンを呼んだ。
「夜が明ければ、ソウルのどこかで核が爆発するというのに何も出来ない自分がもどかしい。今となって、頼り、信じられるのは君だけだ」
ヒョンジュンとソンファの核爆弾ありかの追跡には拍車がかかる。
カン・ドチョルもヨン・ギウンの死を告げ、隊員の前で作戦は計画通り遂行することを伝える。
核爆弾は光化門に向かうバスの中にあった。
ペク・サンのもとに電話が入る。電話を受けた彼はサウ以下同志を集める。大統領直属指令で逮捕されることを知り、書類などの焼却、消去を始める。
その作業が終わるまで抵抗した後、大人しく手をあげる。
捕まっていくペク・サンやチン・サウらを複雑な思いで見つめるNSSの同僚たち。
核を爆発させる遂行時間まで一時間を切った。ヒョンジュンとソンファは必死の追跡を続けていた。
北に戻ったチョリョンはアイリスの仲間を割り出し、妻子をたてに拷問にかけた。
チョリョンはその一人から、核の攻撃目標となっている地点が、政府庁舎、アメリカ大使館、青瓦台であることを引き出す。それはヒョンジュンに報告された。そこを一度に攻撃できる場所は光化門と割り出された。
NSS内では核阻止の方法が模索されていた。スンヒは起爆装置の詳細ファイルから、遠隔操作によって点火するはず、あらゆる電波を遮断することで防ぐのは可能かもしれない、と考えを述べる。
スンヒの考えを受け入れ、パク・サンヒョンはそれらの電波の無効化に向けて指示を出す。それらの電波をすべて遮断するには20分の時間を要すると弾き出された。
「急げ」
パク室長は仲間を促した。
攻撃目標地点の情報をよこしてきたのがヒョンジュンと知ったスンヒは急いで外へ飛び出していった。
光化門にやってきたヒョンジュンらはここをコースとして回る観光バスを怪しいとにらみ、そこへ乗り込み、観光客らを外へ追い出すのだった。
最後にキム・スンウ(パク・チョリョン役)インタビュー
(古い情報ですが読んでやってください)
―本日はどうぞ宜しくお願いします。早速ですが、この作品に出演しようと思った決め手は何でしたか?
久しぶりに登場した、落ち着いた男たちの話だったのが、この作品を選ぶ上で大きな理由となっていると思います。
そしてもう一つは、いい俳優たちと一緒に撮影すると、とてもよいシナジー効果があるだろうと思って、そういういろいろな面で今まで待ち望んでいた作品だと思い、出演を決めました。
―今回キム・スンウさんが演じるパク・チョリョンという役について教えてください。
私の役は、北朝鮮最高諜報要員です。
そうですね…。韓国側ではイ・ビョンホンさんが演じるキム・ヒョンジュンが最高の諜報要員という位置付けですが、私は北側における最高の諜報要員を演じています。
パク・チョリョンは北朝鮮の典型的なエリートコースを歩んできた特殊要員で、北朝鮮の立場では貴重な愛国者であり、そしてまた国家管理を透徹する、カッコいい男という役です。
―この役柄を演じる上で、特に準備していることはありますか?
そうですね、韓国と北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国とでは口調の違いがたくさんあります。それで北朝鮮の方言を使わなくちゃならないんじゃないかと、監督や脚本家たちと意見を交わしてみたのですが、実際にエリート教育を受けた北朝鮮の最高尉官の軍人たち、あるいは最高尉官の要員たちは方言を使わないんです。
私が実際に会ったことのある方もそうでしたし、また以前、私も北朝鮮のエリート将校の役をしたことがあって、その時にも方言は使いませんでした。
それでまず“東欧のほうに長く留学していた人物で、音楽や美術に造詣が深い”というのが私のキャラクター設定なので、まず監督たちと脚本家も「もっともっとお前の持っているカッコよさを魅力的に演じてくれたらいい」と言われました。
ただし、「国家の運命に関わる部分では、強力なカリスマを見せて欲しい」と言われました。
穏やかさの中に隠れたカリスマを見せて欲しい、とお話されていたので、外見的に推進しています。カッコ良く見せるために。
―なるほど。そしてこの作品はアクションシーンが多いのですが、特にハンガリーでのヒョンジュンとの直接対決シーンは凄かったですね。
ハンガリーでのイビョンホンさんとの対決は、彼が負傷している設定だったので、私が一方的に攻撃しました(笑)。
―(笑)。そして、恋愛パートもありますよね。
パク・チョリョンは、キムソヨンさん演じる自分の部下に、想いを寄せます。憐れみのこもった愛になると思います。
―最後に、ファンの皆さんへ一言お願いします。
期待してくださってありがとうございます。
大韓民国のドラマが、本当に優秀で、またパワーもあって、面白い。
そんなドラマだということをお見せできるように一生懸命頑張ります。
たくさん期待してください。
ありがとうございます。
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諫早
anabakorea
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