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韓国ドラマ「プレーヤー」(連載55)
☆主なキャスト&登場人物
○ソン・スンホン➡(カン・ハリ(チェ・スヒョク))
○クリスタル➡(チャ・アリョン)
○イ・シオン➡(イム・ビョンミン)
○テ・ウォンソク➡(ト・ジヌン)
○キム・ウォネ➡(チャン・インギュ)
○アン・セホ➡(メン・ジフン 係長)
プレーヤー」第4話→(感情的に動くな)⑪
★★★
多くの追手を相手にジヌンの格闘は続いた。
最後の相手を打ちのめしたと思ったジヌンに、鉄パイプを握った男が背後から襲いかかる。
それをジヌンは腕で受け止める。さらに襲いかかろうとする相手を横から飛び込んで片付けた男がいる。
見るとハリだった。戻ってきたのだ。
ジヌンはハリを見て呆然としている。
ハリは訊ねた。
「どうしたその顔を…惚れ直したか?」
ジヌンはただ笑う。
「逃げるぞ。早く行こう」
ジヌンはハリの後に続いて走り出す。
★★★
「もう捕まってもいい。全部、要らないから」
ビョンミンはアリョンのアクロバットな運転に恐怖の声をあげ続けた。
「本当にいらないんだって!」
しかしどうやら追手を引き離してトラックは止まった。
アリョンもビョンミンも息をついった。
しばらくして追手の車は次々とアリョンらのトラックに追いついた。
連中は車をおりて取り囲むようにトラックに群がった。運転席に2人の姿はない。
トラックをおりて逃げてしまったのか? 中にいないのを訝しんでいると、近くに止まっていたトラックの荷台が開き、オートバイが突然飛び出してきた。けたたましい排気音と共に連中のそばを走り過ぎた。
連中は声をあげながら走って追うが後の祭りだった。
アリョンの後ろに乘ったビョンミンは連中を振り返る。”ギャハッハハ!”と喜悦の笑いで手を振った。
「それ、みんなあげるよ。じゃあ、またな。あっははは…」
儲け話のアポに乗った相手に騙され、金を奪われたことにイ部長は地団太踏んだ。
「いったい誰なんだ」
通りを窺っているとナ社長の車が駆けつけてきた。
イ部長は走り寄る。
ナ社長はイ部長を突き飛ばしてトラックの荷台に歩み寄った。
「どけ、金はどこだ」
見るとトラックの中に大量の札束が残っている。ふざけたことに自分の顔をプリントした札束だ。
ナ社長は愕然としながら札束を握った。部下たちを振り返った。
「お前ら、ふざけるな」
札束を見せつけながら言った。
「ちゃんと仕事をしろ。これは何だ!」
部下たちに向かって投げつけた。
「全部、失いたいのか。死にたいのか?」
次々と投げつけ、イ部長の首根っこを締め上げた。
その時、荷台の中で携帯が鳴った。
札束の中に携帯が残されて鳴っていた。
ナ社長は携帯を開き耳に持って行く。
ハリの声が流れ出た。
「プレゼントの顔は気に入りましたか? どうです? ふっふふふ…いろいろ悪さを仕込んでましたね。それはいけません。入札するなら正々堂々とやらないと気分の悪い人も出てきますよ。でしょう?」
「ふざけるな。何のつもりだ。お前は何者なんだ!」
「俺? さて、何て答えたら~、とりあえず詐欺師ってとこかな」
そばでジヌンが笑い声を立てた。ハリも笑い、ジヌンを見た。
「お前は知らなくていい。お付き合いはこれっきりに願いたいしね。この金はいいことに使うつもりだ。じゃあな」
ハリは通話を切った。
ジヌンと握手を交わして言った。
「行こう」
2人は本物の札束がぎっしり満載のボックスカーに乗り込んだ。
ナ社長は通話を打ち切った相手に向けて叫んだ。
「お前、その金は… もしもし、もしもし、おい!」
返事はない。ナ社長は携帯を見た。怒り任せで路面に投げ捨てた。
部下たちに向けて言った。
「すぐにあいつらを見つけろ。地獄の果てまで追いかけろ」
「はい、社長」
前に進み出たイ部長を足蹴にした。
「返事はいいから早く動け」
部下たちは車へ散った。
ナ社長は脱いだ上着を下に叩きつけた。
「早く行け!」
”華陽物産 国策事業に参入する”
ニュース記事に見入りながら、チャン検事は携帯を握ってハリからの連絡を待っている。連絡はまだない。
かけてもつながらない。
「…あいつらは何をしてるんだ」
苛立っているチャン検事を見てメン係長は言った。
「手遅れになる前に捜査しましょうか?」
「もう少し待ってみよう」
ビョンミンはパスワードを解除した。
しかしアリョンは鍵を開けるのに戸惑っている。
「早く開けろ」
アリョンがようやく鍵を開けたところにハリたちの車もやってきた。
車をおりてきたハリが言った。
「ビョンミンは逃げ足だけは速いな」
「そんなの別にいいだろ。どうなった?」
「怒りをかきたててやったよ」
「来なかったらどうする?」
「心配するな。来ないはずがない」
しかしアリョンは鍵を開けるのに戸惑っている。
「早く開けろ」
アリョンがようやく鍵を開けたところにハリたちの車もやってきた。
車をおりてきたハリが言った。
「ビョンミンは逃げ足だけは速いな」
「そんなの別にいいだろ。どうなった?」
「怒りをかきたててやったよ」
「来なかったらどうする?」
「心配するな。来ないはずがない」
ハリの手からジヌンにバッグが渡された。バッグを手にしたジヌンはハリを見つめ返す。
ハリは言った。
「お前は抜けろ」
「何だと?」
「病院に行け」
「ここは俺たちに任せろ。早く行け」
ビョンミンも言った。
アリョンも続いた。
「お兄さんのところへ行ってあげて」
「ありが…」
しおらしい表情のジヌンにハリは言った。
「どうした?」
「ありが…とう」
「おい、そういう”気恥ずかしい”のはやめてくれ。いいな」
ハリはビョンミンらを促す。
ハリとアリョンが先に入り、ビョンミンも笑顔を残して入って行く。
「カッコつけやがって」
ジヌンも気分よさそうに呟いた。