雨の記号(rain symbol)

渡辺明王将 vs 藤井聡太竜王





渡辺明王将 vs  藤井聡太竜王



 第71期ALSOK杯王将戦 第2局(角換わりの早くり銀)から



 今期無類の強さで突っ走って来た藤井竜王がここに至って調子を崩した?
 B1順位戦で千田七段、朝日杯で永瀬王座と重要な戦いで敗れた藤井竜王を見て、「このままでいけば王将戦も楽観を許さないのでは?」と不安を覚えていた。


 藤井竜王はこれまで、目の前の対局に”全力をつくす”姿勢を貫いて来ていたからだ。
 B1順位戦、朝日杯と相手はいずれも強敵ながら、比較的粘りを欠く将棋だったのが気になっていた。


 しかし、王将戦 第2局での藤井竜王の圧倒的な攻めを見て単なる杞憂だったと思い知らされた。
 対千田七段、対永瀬王座戦と藤井竜王は全力を注いで戦った。
 ただ、重要な戦いが続いて精神、体力面で疲れを引きずっていた藤井竜王に対し、対局予定が緩めの千田七段と永瀬王座は対藤井戦に対し、戦略面でリードできたのは大きかったのではあるまいか。


 千田七段と永瀬王座の一貫性を持った戦いに対し、藤井竜王はほんの少し攻守のバランスを欠いていたように見えた。積もった疲労が藤井竜王の読みの精度を微妙に揺れ動かしたかもしれない。


 王将戦第2局、後手番を持った藤井竜王は、思い切りのよさと鋭い踏み込みの将棋を見せて渡辺王将を圧倒した。棋界トップを分け合う渡辺王将相手に、これだけの強さを見せられる棋士は藤井竜王だけ…。


 それを強く印象付ける一局だった。


 第3局は藤井竜王の先手番となる。これでタイトルの行方は藤井竜王優位に大きく傾いてしまった。”96%以上”の確率で藤井竜王が奪取と出ている。
 後手番となる渡辺王将がどういった作戦で藤井竜王を揺さぶって来るのか?
 藤井竜王と堂々と渡り合っては後手を引きそうな渡辺王将の作戦が注目される。
 今後も続く長い戦いを思えば、渡辺王将としては何としても一矢報いたいところであろう。



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