雨の記号(rain symbol)

 韓国ドラマ「青い海の伝説」第1話⑪








韓国ドラマ「青い海の伝説」第1話⑪
Korean drama "Legend of the Blue Sea" Episode 1 ⑪



 第1話⑩…

 「はだしでほっつき歩いちゃだめだ。見ろ」
 ジュンジェは言った。
「足が傷だらけじゃないか」
 そうして今度は洋服売り場に女を連れて行った。

★★★

 
 ジュンジェは女が衣装合わせして出て来るのを待った。
 出てくる気配がしたので振り返った。
 それを見てジュンジェと店員は吹き出した。ジュンジェは雑誌を置いて立ち上がった。女に歩み寄る。
「そうじゃないだろ…ちゃんと着替えろ」
 女を試着室に押し返してからため息をつく。
 携帯が鳴った。内ポケットから携帯を取り出す。ナムドゥからだった。
「ちょっと待てよ。今一緒にいるんだ」
 ジュンジェは場所を離れた。
 部屋に押し戻された女は鏡に映る自分をしげしげと眺めた。やがて愉快な気分に包まれながら試着室から出てきた。
 すると、いるはずのジュンジェの姿がない。探しながらふらふらとその場所から離れていった。
 ピエロたちが玉遊びやピン遊びに興じ、子供らが群がりそれを楽しそうに眺めている。
 女もその遊びに興味を惹かれた。彼らや子供らが移動を始めるとそれについて行った。

 ジュンジェがさっきの場所に戻ってくると女がいなくなっている。
 店員に訊くと、
「試着室では?」
 と掌握してない様子。
 試着室に姿はない。
 60億ウォンの女がいなくなった。
 ジュンジェは焦った。急いで女を探し始める。
 しかし、どこに向かったか見当がつかない。エスカレーターを駆け上がった。
 広い場所に出てあたりを見回す。
「ああ、まいった…俺の60億ウォンがどこへ行きやがった」
 男が子供を抱いて歩いてくる。
 迷子センターの案内板が天井からぶら下がっている。部屋に駆け込んだジュンジェは胸を撫で下ろした。
 女は円形椅子に腰をおろし、棒飴をなめていた。
「大の大人がここで何を?」
 女はジュンジェを見つめ返す。
 ジュンジェは怒り口調になる。
「おい、あそこで待ってろと言ったろ。勝手にうろちょろするな」
 何で怒ってるのか理解しかねる表情を女は返す。
「心配したじゃないか」
「…」
「大丈夫か? ケガしてないよな」
 緑の腕輪が目に飛び込んでくる。
 ジュンジェの機嫌は戻った。
「大丈夫だったようだ」
 女はジュンジェに笑顔を見せる。
「何だ…笑えるのか」
 見つめていると女の笑顔は次第に可愛さを増してくる。
 その笑顔に魅せられそうになってジュンジェは我に返った。
「腹が減ったろ。食事しに行こうぜ」 


 あっちゃちゃちゃッ~×××○×!
 ジュンジェはあんぐりと口を開けて女の食事ぶりを眺めた。

 野外レストランでの食事は自由さに溢れている。だが、女はそれを通り越してとんでもない破廉恥さを見せた。
 旺盛な食欲で女はスパゲティを食べた。しかし、手づかみでガツガツ押し込むため、口のまわりにはスパゲティのソースがべっとりまつわりついた。
 給仕は控えめに驚きを見せ、周囲の視線はいっせいに彼女へ向けられた。
 ジュンジェはたまりかねて女の横に席を移った。
 前方に乱れた長い髪を耳の後ろに戻してやりながら「君はジャングルから来たのか? ひょっとしてオオカミ少女とか…? 見るからに本能のまま生きているって感じだな」
 そう言ってナプキンで女の口を拭いてやった。
 女はジュンジェを見つめた。
「よく見てろよ」
  ジュンジェはフォークを手にした。フォークで皿の上のスパゲティを巻き取った。それを女の口元に運んだ。



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