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韓国ドラマ「上流社会(全16話)」から⑪

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韓国ドラマ「上流社会(全16話)」から⑪






○チェ・ジュンギの生きる場所



親しい友でありながら、チェ・ジュンギは財閥御曹司のユ・チャンスに対して負い目を抱いている。彼を通じて上流社会とのパイプを保つため、忸怩たる思いに縛られていた。
 そもそもこの感情はユ・チャンスと実直に向き合った交友から発生し成長したものではなかった。それ以前、同じ高等学校で彼についてはよく知っていた。彼を冷静に観察しながらどろっとした妬ましい感情の中で芽生え育ったものだった。
 
 その感情が彼にある種の固定観念を植え付けた。勉学は財を得るための手段でしかなくなったし、恋愛感情も計算された中でしか機能しなくなった。そうしていつの間にか計算した恋愛しかできなくなっていた。
 結果、ジュンギは素直な感情で向き合う普通の恋愛を経験しないまま青春を通り過ぎてしまった。
 そうして大学を出て就職する頃には財閥の娘しか彼の目に入らなくなっていた。






 両親や自身を含む自分たちの貧しい生活を決定的に見下げる金持ち(財閥)たちは、チェ・ジュンギにとって憎むべき敵だった。純粋な心の中では決して相いれない存在だった。しかし同時に、彼らに媚びて生きるしかない現実の世界も認めざるを得ない。
 ジュンギは彼らからバカにされ、屈辱を受ける父の姿を幾度も目にしながら育ってきた。
 いつか恨みを晴らしたいと念じながら育ってきたジュンギは、いつしか彼らの下に属して生きていくしかないのを思い知った。
 そうして出した結論は、低い確率の門をかいくぐって自分があの世界の人間になるしかなかった。


 それには二つの方法があった。
 ひとつは財閥の息子に取り入り、自分がNo2のポストを得、その息子をビッグにしながら、自らもホン・ギルトンのような地位と権威を得ていく…。
 もうひとつは財閥の令嬢と恋をしてよき夫(互いの愛情はどうでもいい)となり、一族の一員となる。
 ジュンギが実践に入って相応の時間が流れた。ターゲットにし、口説いた家具会社の娘とは別れ話を切り出すほどに…。ジュンギは彼女の愛情などどうでもよかった。だが、親をバカにされたのは腹立たしかった。将来の見込めない会社の規模とさえない経営状況も彼にとって不満だった。娘の背後から関心が薄れれば当の彼女と別れることなど造作もなかった。
 すでにユナというビッグな財閥の娘も登場していたし…。会長にはスキャンダルが発生し、一時の勢いは衰えつつあるものの、ジュンギにすれば逆にそこが魅力でもあった。ユナを介して自分が活躍する場面は増えて来るかもしれない。混乱の場所は活躍して自分が目立つ可能性もある。そこに彼はワクワクしたものを覚えた。
 ジュンギが家具会社の娘との別れを急いだのは、彼の心でユナの存在が急激に膨らんで来たからでもあった。
 




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コメント一覧

hi8392
こんにちは。「上流社会」、ぜひ見てやってください。ヒロインの印象はきつくていささかとっつきづらいかもしれません。ソフトな顔立ちの女優だったらもう少し感動はつよかったかも…。現代っ子の青春は昔と違うからこれくらいのドライさが普通かもしれませんが…。
 それから、上の自分の文章で男子主人公の名はチェ・ジュンギなのに、ついついソン・ジュンギと間違えております。俳優のソン・ジュンギのことが頭にあってついそう打ち込んでしまったみたいです(苦笑)。
りんどう
おはようございます。
16話だと気楽ですね。
ホジュン終わったら観てみます。
hi8392
 こんにちは。
 「上流社会(2015年)」は堂々としたタイトルから、財閥企業の競争に法や政治の絡んだスケールの大きい本格ドラマを連想されるかもしれません。
 しかし、このドラマは全16話のドラマです。20話から50話、100話を超えるドラマも少なくない韓国ドラマからしたら、短編ドラマの部類です。それも青春ドラマで2組の男女の仕事と恋愛模様を主として描いています。
 上流社会のイメージは導入部で家族のポジションをさらっと描き、意味深のセリフもでてきたりしますが、奥行きをちらつかせ、香料を塗してる程度です。よってこのドラマの主人公格の人物は早い回で後方に退いてしまいます。
 そこで将来性を持つ二人の男にスポットがあたり、彼らがいまどんなことを考え、どんな恋をしてるのか、という展開になります。
 ヒロインであるチャン・ユナの恋の相手として登場するのがチェ・ジュンギなのです。
 財閥家族の末っ子として生まれたチャン・ユナは、財閥企業のリーダーとして活躍している父親を嫌っています。社会的名声はあるが、愛人をとっかえひっかえでつくり、母親をないがしろにしてる人間性に不信感を抱いています。その不満は母親にも向けられています。慈善事業をやってそんな父を助けているからです。兄は尊敬しているが、父親に抑えこまれて何もできないでいる。父の作った庭で贅沢を貪っている姉たちにも共感を覚えない。上の姉が結婚を失敗したのは相手は富が目当ての男だったかららしい。
 いつしかユナは母や上の姉のような愛のない結婚はしたくないと考えるようになったんですね。その辺はきっちり描かれてるわけではありませんが、流れ的にはそうなります。
 後ろのことなど考えず、ただ、自分だけをまっすぐ見つめてくれる男性に出会いたい。その思いが高じて、彼女は身分を偽ってスーパーの契約社員になるわけです。そうして出会ったのがソン・ジュンギというわけです。
 この恋、どうなっちゃうんでしょうね…(笑)。
 必ずしも自分の望むような展開(すごくよくなる可能性もあった)ではありませんでしたが、及第点には来てるドラマでした。
 物足りなかったのはさらっとストーリーが流れ過ぎたのと、描いて感動させてきたというより理屈の域を出ることができなかった感じでしょうかね…。
りんどう
こんばんは 
「上流社会」は、観たことないのですが。
恨みを晴らす為に恋して結婚して
子どもが生まれたとしてどんな愛情を注ぐんでしょね。

幸せは、要らないんですかね。
心が安定するのが幸せかと思うのですが。

たえず人の目をきにしながら自分への評価を探りながら
生活していきそうなカンジ。
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