韓国ドラマ「30だけど17です」(連載180)
「30だけど17です」第21話(そばにいる資格)②
☆主なキャスト&登場人物
○シン・ヘソン➡(ウ・ソリ)
○ヤン・セジョン➡(コン・ウジン)
○アン・ヒュソプ➡(ユ・チャン)
○イエ・ジウォン➡(ジェニファー(ファン・ミジョン)
○チョ・ヒョンシク➡(ハン・ドクス)
○イ・ドヒョン➡(トン・ヘボム)
○チョン・ユジン➡(カン・ヒス)
○ユン・ソヌ➡(キム・ヒョンテ)
○チョ・ユジョン(イ・リアン)
○ワン・ジウォン(リン・キム)
○アン・スギョン(チン・ヒョン)
★★★
ウジンはジェニファーの部屋の前にやってきた。
中を窺おうとしたらジェニファーがお盆を持って出てきた。
「まだ寝てますか?」
ジェニファーは頷く。
「寝ることで現実逃避をしているようです」
「…」
「状況を受け入れられず、意識的、あるいは無意識的に眠り続けることはよくあります」
「…」
「ソリさんは汗が凄いので、着替えの衣服を取りに行ってきます」
その時、ジェニファーの携帯が鳴った。
ウジンはジェニファーを制した。
「出てください。僕が取ってきます」
ウジンはソリの衣服を届けて二階の部屋に戻った。
部屋から出て来ると、休憩コーナーで待っていたチャンはすぐに立ち上がる。
「今度はどこへ?」
ウジンは笑みを返して答える。
「ジェニファーが話したいようなので、キッチンで話を聞いてくる」
くるっと背を返す。
階段をおりる前に振り返る。
「そうだ」
「えっ? 何?」
「コーヒーを飲むんだが、戻って来る時ココアを持って来ようか?」
一瞬戸惑い、チャンは頷く。
「じゃあ、頼むよ」
ウジンは笑みを返しておりていった。
★★★
「ほんとに大丈夫かな?」
ウジンが下におりた後、チャンは呟いた。
「いや、油断は禁物だ」
そう言ってソファにゴロンと横になった。
ソリは眠りから覚めて身体を起こした。
あたりを見回し、時計を見た。スモールの点る中、ベッドの下でジェニファーが寝ている。
「私のせいだわ」
ソリは申し訳なさそうにつぶやく。
枕をおいてベッドからおりようとして、ふと身体の動きを止める。
昨日の長い一日は何だったのか…。思わず去来するものがある。
「夢だったのかしら…」
ウジンの部屋の休憩コーナーで寝ていたチャンは、夜中に眠りから覚めた。意識が回りだすとすぐにソファからおりた。ウジンの部屋に飛び込んだ。
明かりの消えた部屋にウジンの姿はない。
チャンは動揺した。
「なぜ、いないんだ!」
廊下に出た。トイレを見て叫んだ。
「叔父さん、そこにいる?」
駆け込むがそこにもウジンの姿はない。
チャンはテーブルの携帯を握って階段を駆け下りた。しかし一階にもウジンの姿はない。
眠れなくなったソリはトックを抱いて庭に出てきていた。
交通事故で亡くなった友の姿が脳内を動き回っている。
「スミ…」
じっとしていることに耐えられず、トックはもどかしそうに身体を動かす。すすり鳴きの声を出したりする。
その時、部屋の方でピコピコピコと携帯の鳴る音が聞こえだす。携帯の鳴る音に引かれてソリは倉庫へやってきた。
「入っちゃいけないと言われてるのだけど…」
ためらいつつ、ソリは開いたドアから中へ入った。
携帯は置物の間で鳴っていた。それを手を伸ばして拾いとる。
「叔父さんの携帯だわ…そのまま、携帯を握って行きかけて、ふと足を止める。
一瞬、目に飛び込んで来たものが気になったのだ。
「あの絵は…」
ソリが目にしたのは見覚えのある絵だった。いや、スケッチ用紙に描かれたその絵は見覚えというより自分の姿に直結するものだった。
「これって…」
ソリはそう呟くなり、その絵に見入ってしまった。
「私だわ…どうして…、どうしてこの絵がここに…」
ソリはその場にしゃがみこんでしまった。
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