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藤井二冠 VS 豊島竜王
王位戦 第三局より
王位戦第三局を藤井二冠が逆転勝ちで制し、今シリーズの主導権を握った。
過去のデーターを紐解けば、第三局を制して勝ち越した棋士がタイトルを手中にするケースが多かったであろう。この勝利によって藤井二冠は豊島竜王に対する苦手意識を払しょくし、王位のタイトルを手元にグイと引き寄せた印象だ。
王位戦 第三局より
王位戦第三局を藤井二冠が逆転勝ちで制し、今シリーズの主導権を握った。
過去のデーターを紐解けば、第三局を制して勝ち越した棋士がタイトルを手中にするケースが多かったであろう。この勝利によって藤井二冠は豊島竜王に対する苦手意識を払しょくし、王位のタイトルを手元にグイと引き寄せた印象だ。
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対戦相手に対して勝利する確率は、単なるイメージでなく棋士のレーティングによっても算出できる。
意外性は常につきまとうので勝つかもしれない確率に留まるが、藤井二冠の保持するレーティングは2039で全棋士中1位、豊島竜王は2位で1950となっている。
両者のレーティング差は89である。1位と2位ながら調べてみると、上位の藤井二冠側から見た期待勝率は10勝6敗(5勝3敗)と出た。
今シリーズ、以後を2勝2敗の戦いで進めていける藤井二冠が有利な立場となったのは確かだ。
第三局は棋譜全体で振り返ると安定的な戦いで勝利を握った。
ところが将棋盤の前に張り付き、ライブでこの対局を見守った者にはハラハラドキドキが付きまとった。AIによって繰り出されてくる最善手によって棋士やマニアが振り回され、生身の頭脳でギリギリの攻防を続ける対局者の頭上で幻の手が踊ったからである。
将棋ファンの前の解説者は中盤の難所でAIの指し示す手順を追って解説するが、実際の戦いは山の込み入った道を通らず、”幻の妙手➡5八銀?”を置き去りにし、人の道を選んで進んで行った。
結果、藤井二冠はほとんどミスをせず安定的に豊島竜王を下した。だが、あの局面で”5八銀”と打っておけば豊島竜王が勝っていたかもしれない、との印象も残った。
あの時、”こうしておけば”の話は甲子園野球でもオリンピックでもどこでもある話だが、できれば何年か先の思い出話にしたいところだ。
AbemaTVを見ていて思った。藤井二冠の8三銀打ちはAIが最善手としていたからいい手だと分かったものの、AIが先に表示したせいで凄味は失せた気がした。
AIの先々表示とAIに頼り切った解説は”絵に描いた餅”みたいで興覚めになると感じた。
AIが示した詰将棋を解説陣が先に解説したらどうなるのか? そこはきちんと守っているのだから、中盤の難所、終盤のギリギリの攻防は自分の読みだけで解説するのはよいが、AI手順でどんどん進めるのはほどほどのところで留めるのがよいと思った次第である。
将棋界最高峰のタイトル争いを”裸の王様”状態にするのはコメディーと同じになるのでは…? AI目線で何でもかんでも解説してしまう輩を自分は信用しない。だったら大会に出てその頭脳を証明しろ、と言いたい。
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