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韓国ドラマ「病院船」から(連載192)
「病院船」第18話➡医療空白⑤
★★★
ウンジェと一緒に部屋を出て来ながらミョン・セジュンは言った。
「強がってたくせに病院船も守れないのか」
「…」
「再開の見込みは? 俺はいつまでここに?」
2人は椅子を見つけて座った。
「それは私じゃなくて、ドゥソンに聞いて」
「見込みはないだろうな…遠隔診療法案を通過させるのに、邪魔となる病院船を会長が放置するわけない」
「…」
「だが、救急室まで辞めさせるとはひどいもんだ」
「…」
「行く当てはあるのか?」
「探して見ないと…」
「キム・ドフン科長が君を心配して―チャン・ソンホ本部長に君を呼び戻すよう働きかけてる」
「ドゥソンが嫌がる…でしょ?」
「いや、歓迎するはずだ」
「…」
「君が地方に飛ばされた時、本部長が科長を叱ってた。”商売人は敵も抱き込むべきだ”なので、”裏切者も抱き込め”だ」
ウンジェは鼻を鳴らして笑った。
「君は病院船側の人だから遠隔診療の敵だろ。歓迎されるさ」
ウンジェは呆れてセジュンを見た。
セジュンはウンジェの気持ちにお構いなく言った。
「敵を側近にしたいはずだしな」
「…」
★★★
ヒョンはジェゴルとジュニョンのそばに歩み寄った。
「何してる」
「見ての通りだ」
ジェゴルは紙コップの中をかき混ぜていた。
「今日の仕事は?」
「書類整理だ」
「塩梅はどうだ」
「楽なもんだ。お前は」
「始末書を書いた」
「マジでか」
「何も悪くないのにひどい話だ」
苦笑するヒョン。頷くジェゴル。
「ここの仕事は楽だけど、精神的には地獄だ」
「そうだな」とジェゴル。
ジュニョンは天井を見上げた。
「病院船を知らなければここの仕事は天国に思えたのに…船酔いするけど戻りたい」
「俺もだ」とジェゴルへジュニョンを見る。「ところで患者たちはどうしてるかな―問題ないよな? 指導員も付くし」
ヒョンを見た。
「だといいけど」
苦笑いしているヒョンの携帯が鳴った。
ヘシム島の保健所からだ。
「問題あるみたいだ…」
ヒョンはそう言って電話に出た。
「先生、大変なことになりました」
「大変って?」
ヒョンはジェゴルを見た。
携帯を耳にあてたままジェゴルらの前から離れていった。
「何だ?」
ジェゴルらは目を見交わした。
「患者さんたちが混乱して収拾がつかなくなったんです」
と保健所の所員。
患者たちはPCのタブレットを扱えなくて文句を言いだしていた。
「この器械は故障してる」
「それは充電してないからです」
所員は電話の会話を中断して対応する。
「充電って何だ!」
別の患者も問いかける。
「俺の顔が見えないそうだ」
「カメラを見てください」
「カメラはどこにあるんだ? わしをからかってるのか? いくらんでもカメラの形は知ってる」
「こっちに来て見てくれ」
他の患者も次々に文句を言いだす。
遂には”ワイワイガヤガヤ”と蝉時雨の状況を呈した。
所員は電話で言った。
「これ、聞こえますか? 何とかしてください。このままでは私が倒れてしまいそうです」
ヒョンは言った。
「遠隔診療の指導員がいるのでは?」
「もう帰りました。理解度も確認せず、一方的に説明して帰ってしまったんです」
「ともかく、ケアが必要な患者を言います。所長に伝えてください」
「はい…、お願いします」
ヒョンは患者の名前を丁寧に読み上げていく。
所員はそれをボールペンでチェックする。
「処方された薬を渡すようにしてください」
「薬ですか? それは把握できていません」
「ああ…」ヒョンの表情は沈む。「今は行けないので、退勤後にそちらに出向いてお手伝いします」
「いつこちらに?」
「18時には伺えます」
所員はため息をつく。
「その時間に来ても無駄です。遠隔診療の時間は16時までです」
「いつまで電話してるんだ」
「早く見てくれ」
所員は困惑し、泣きを入れながら言った。
「では、結構です。みんな大騒ぎしてます」
電話を切られ、ヒョンもため息をついた。ドゥソン電子のいい加減で無責任な対応よりも、患者たちのことが心配だからだった。
「どうする?」
そばにきてやり取りを聞いていたジェゴルが言った。
「どうするも何も行ってあげなきゃ…」
「しかし、間に合わない」
「何かできるだろ」
「わかった…退勤時間にロビーで待ち合わせを」
2人のやりとりにジュニョンは言った。
「ああ、もう…船長と事務長はまだ解決できないのか?」
「…」
船長たちは道庁でガードマンを睨みつけ、座り込みを続けていた。
「病院船」第18話➡医療空白⑤
★★★
ウンジェと一緒に部屋を出て来ながらミョン・セジュンは言った。
「強がってたくせに病院船も守れないのか」
「…」
「再開の見込みは? 俺はいつまでここに?」
2人は椅子を見つけて座った。
「それは私じゃなくて、ドゥソンに聞いて」
「見込みはないだろうな…遠隔診療法案を通過させるのに、邪魔となる病院船を会長が放置するわけない」
「…」
「だが、救急室まで辞めさせるとはひどいもんだ」
「…」
「行く当てはあるのか?」
「探して見ないと…」
「キム・ドフン科長が君を心配して―チャン・ソンホ本部長に君を呼び戻すよう働きかけてる」
「ドゥソンが嫌がる…でしょ?」
「いや、歓迎するはずだ」
「…」
「君が地方に飛ばされた時、本部長が科長を叱ってた。”商売人は敵も抱き込むべきだ”なので、”裏切者も抱き込め”だ」
ウンジェは鼻を鳴らして笑った。
「君は病院船側の人だから遠隔診療の敵だろ。歓迎されるさ」
ウンジェは呆れてセジュンを見た。
セジュンはウンジェの気持ちにお構いなく言った。
「敵を側近にしたいはずだしな」
「…」
★★★
ヒョンはジェゴルとジュニョンのそばに歩み寄った。
「何してる」
「見ての通りだ」
ジェゴルは紙コップの中をかき混ぜていた。
「今日の仕事は?」
「書類整理だ」
「塩梅はどうだ」
「楽なもんだ。お前は」
「始末書を書いた」
「マジでか」
「何も悪くないのにひどい話だ」
苦笑するヒョン。頷くジェゴル。
「ここの仕事は楽だけど、精神的には地獄だ」
「そうだな」とジェゴル。
ジュニョンは天井を見上げた。
「病院船を知らなければここの仕事は天国に思えたのに…船酔いするけど戻りたい」
「俺もだ」とジェゴルへジュニョンを見る。「ところで患者たちはどうしてるかな―問題ないよな? 指導員も付くし」
ヒョンを見た。
「だといいけど」
苦笑いしているヒョンの携帯が鳴った。
ヘシム島の保健所からだ。
「問題あるみたいだ…」
ヒョンはそう言って電話に出た。
「先生、大変なことになりました」
「大変って?」
ヒョンはジェゴルを見た。
携帯を耳にあてたままジェゴルらの前から離れていった。
「何だ?」
ジェゴルらは目を見交わした。
「患者さんたちが混乱して収拾がつかなくなったんです」
と保健所の所員。
患者たちはPCのタブレットを扱えなくて文句を言いだしていた。
「この器械は故障してる」
「それは充電してないからです」
所員は電話の会話を中断して対応する。
「充電って何だ!」
別の患者も問いかける。
「俺の顔が見えないそうだ」
「カメラを見てください」
「カメラはどこにあるんだ? わしをからかってるのか? いくらんでもカメラの形は知ってる」
「こっちに来て見てくれ」
他の患者も次々に文句を言いだす。
遂には”ワイワイガヤガヤ”と蝉時雨の状況を呈した。
所員は電話で言った。
「これ、聞こえますか? 何とかしてください。このままでは私が倒れてしまいそうです」
ヒョンは言った。
「遠隔診療の指導員がいるのでは?」
「もう帰りました。理解度も確認せず、一方的に説明して帰ってしまったんです」
「ともかく、ケアが必要な患者を言います。所長に伝えてください」
「はい…、お願いします」
ヒョンは患者の名前を丁寧に読み上げていく。
所員はそれをボールペンでチェックする。
「処方された薬を渡すようにしてください」
「薬ですか? それは把握できていません」
「ああ…」ヒョンの表情は沈む。「今は行けないので、退勤後にそちらに出向いてお手伝いします」
「いつこちらに?」
「18時には伺えます」
所員はため息をつく。
「その時間に来ても無駄です。遠隔診療の時間は16時までです」
「いつまで電話してるんだ」
「早く見てくれ」
所員は困惑し、泣きを入れながら言った。
「では、結構です。みんな大騒ぎしてます」
電話を切られ、ヒョンもため息をついた。ドゥソン電子のいい加減で無責任な対応よりも、患者たちのことが心配だからだった。
「どうする?」
そばにきてやり取りを聞いていたジェゴルが言った。
「どうするも何も行ってあげなきゃ…」
「しかし、間に合わない」
「何かできるだろ」
「わかった…退勤時間にロビーで待ち合わせを」
2人のやりとりにジュニョンは言った。
「ああ、もう…船長と事務長はまだ解決できないのか?」
「…」
船長たちは道庁でガードマンを睨みつけ、座り込みを続けていた。