日日不穏日記gooブログ版

科学の“押し付け”でも“脅し”の論理でもなく

 コープネットのブックショップに頼んどいた坪内祐三『酒日誌』(マガジンハウス)が届く。「締め切りあっても連夜の深酒、男ツボちゃんどこへ行く。アルコール濃度100%、これが現代の奇書だ!」のコピーについつい釣られての注文だ。

 帰りに平安堂川中島店に顔を出し、「食品添加物の真実」と大きく銘打った【AERA】を立ち読み。食品に使われる添加物や原材料について、企業に取材した内容で、そこそこためになる内容。緑茶系飲料に含まれるビタミンCが一日に必要な摂取量に達してるなんて件には思わずへえ~。



 新書コーナーで目に付いたのが橋本直樹『食品不安 安全と安心の境界』(生活人新書)。この本が主張するのは

「①農薬や食品添加物などは健康被害を与える危険性がまったくないとは言えない。②しかし、どれも現代社会に必要なものであって、小さな危険を伴うにしても、ある程度は使用せざるを得ない。③しかし、その危険はゼロに限りなく近くなるように管理されていて、きわめて小さいものである。④だから過剰に反応して大騒ぎしないでおこう。⑤今後は専門家と一般消費者が同じテーブルについて話し合い、安全を確保し、不安を解消してゆこう

・・・だそうである。いいじゃん!それに加えて消費者側の不安になる社会的背景にも十分配慮された記述があるようだ。これは買い!専門家による科学の押し付けとも、“一部”消費者運動の持つ悪しき《脅し》の論理とも違う安全と安心を論じた本を待っていたんだ。

 それとCD「ヒーリング~バリ~」を合わせてレジへ。

 ウチへ帰ってDVDで「硫黄島からの手紙」の続きを見る。その感想はいずれ。

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コメント一覧

haikyotansaku
添加されたビタミンCは量が多くても、それほど問題はないということですね。「AERA」でもそれが問題だ・・・とは書いていませんが。
 農薬も添加物も安全性は個々に評価するものというのは当然そうだと思います。「その危険はゼロに限りなく近くなるように管理されていて、きわめて小さいものである」というのは、(農薬や添加物の)“ほとんど”である、といって差し支えないと思いますが、どうでしょうか。
 ま、これはあとがきに書かれてた要約なので、実際に本を読んでから・・・なのですが。
ヌーボー
農薬や添加物という概念で安全性を考えることが無理があります。
正確には1つ1つ違うものなので、その危険性、安全性は違うはず。「農薬が安全だ」「農薬が危険だ」というのはどちらもおかしいもので、個々に評価すべき内容です。
ヌーボー
緑茶系飲料に添加されたビタミンCは、本当は主に酸化防止、変色防止に使用されます。添加された濃度が多くても、そういった用途で消費され、減少していきます。長期保存の飲料でビタミンCは減衰し、時期によってはあまり効果が得られないと思います。日生協コープもこういう商品にビタミンCの栄養表示はしてなかったはず。
それとビタミンCは、常に体内から排出されてるので、一気に大量に飲んでも、過剰分は吸収されず、時間が経てばすぐ減っていくので、毎食適量分散して摂取するのがいいのです。
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