日日不穏日記gooブログ版

松永和紀さん、かく語りき

 昨日、ジャーナリストの松永和紀さんが、ウチの生協に来て食の安全問題について講演をして、その中で冷凍餃子事件とともに、中国産凍インゲンについても簡単に説明したという。その件を含め、今回の中国産冷凍インゲン事件について、松永さんが今日のブログで触れている(松永和紀blog 中国産冷凍いんげん)。

 昨日のブログで、僕は冷凍インゲン事件の冷凍餃子事件との相似性について書いたのに対して、松永さんは、相違点としてジクロルボスが中国だけでなく国内でも流通していることを挙げ、「中国で混入した可能性を検討するのと同様に、国内流通段階や開封後における混入も考える必要がある」と書く。



 また、中国国内の管理体制から、人為的に一部の袋に農薬が入ってしまうという事態は考えにくいとも。まして、<ニチレイは冷凍野菜を取り扱うメーカーなどで組織する「輸入冷凍野菜品質安全協議会」(凍菜協)の中心メンバーの一つ>であることは僕も知っていたし、凍菜協の取り組みについては、以前のフードサイエンスでも触れられていたから、安易に“中国側による混入”って書くべきじゃない、とは思いはしたんだよ。

※凍菜協のホームページは輸入冷凍食品の問題を考える上で実に参考になる情報が満載してる必読!

 ただ、いろいろ地域で話してる中で、中国と付き合いのある現場の製造業の人ほど、中国(人)不信が本当に強くて、それが中国産食品への強い不信に結びついてる事例をいろいろ聞くにつけて、いくら管理の徹底、最新の設備と言われても信じられないって気持ちに傾いてきてるんだ。

 当然、中国13億の民には富裕層もあれば、貧困層もいて、勤勉な者もいれば、怠惰な者もいるだろうし、一つのメンタリティで括ることなど出来ないってことは、わかりきっているんだけどね。

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コメント一覧

haikyotansaku
幸い人体被害が餃子事件と比べて軽微だったことも報道が小さかった理由なのかも。
今回の事件が中国側によるものだった場合、輸入冷凍食品のトップメーカーであるニチレイの製品であることを考えても、中国産食品の信用が完全に地に墜ちるのは必至。
検疫をいくら強化しても、この手の人為的混入を防ぐことは無理。輸入検疫強化を共産党あたりは言ってるようだけど、そんなことは、今回のような事件の防止には役に立たないんじゃ?
国内で混入の可能性・・・あったらそれこそ大変。食品は何も信じられなくなるよね。
もこみち
報道の扱いが小さいのは、記録的な株価急落、不景気でこれも多くの命が危機にさらされる問題があったのと、中国でこんな事件があっても不思議ではなくなってきた日本人の認識が定着したため、報道のセンセーショナルさがなくなってきたのかも。

ちなみに、100%完璧な製造工程などあり得るはずもなく、中国側の記者会見も毒物混入を念頭にした答えはしていないようだけど、「大丈夫」だそうだ。同ロットの検査をしたから問題ないというコメントが笑える。餃子の時でも入っていたのは極々一部。出ない方が普通でしょう。

中国の可能性は十分にあると思うが、もし日本でとなった場合、それもパニックだよな。
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