<食品テロ>と言える餃子事件が、中国産を巡る食品の安全に関する事件の中でも、“極めて特殊な事例”であったはずが、特殊も2回目となれば、特殊とは言えなくなる。
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中国特有の<カントリーリスク>が、いくら管理を徹底してもしきれないレベルで存在し、人体被害がこれ以上、頻出するようであれば、食品の<チャイナフリー>というオプションを選択せざるを得なくなるし、事実、企業のそうした動きは加速しつつある。無論そうすれば、食品の価格は確実に高騰して、生活に跳ね返ることになるのだけれども。
そんな騒動の中で忘れられつつあるメラミン問題について、中西準子さんが「メラミン汚染は、どこか一つの工場が誤魔化したとか、どこか一つの工場で事故が起きたというのではなく、かなり広い範囲に広がり、しかも長期にわたってあった問題で、かなり多くの人が知っているのに、それが社会の悪として取りざたされることがなかった問題であることが特徴で、1箇所で起きた餃子事件より、ずっと根の深い問題である」(雑感448-2008.10.14「メラミン汚染(1)回収の意味」)と書いておられる。これを読んで思わず考え込んでしまった。
それこそが中国特有の<カントリーリスク>ではないかと。問題の所在は人体被害の軽重で計れるものでないとすれば、より問題は深刻で救いようがない・・・。本当にもうこの手の問題に付き合いたくないし、書きたくもないんだけれども。
昨日、アマゾンから雨宮処凛『闘争ダイアリー』(集英社)と香山リカ『「私はうつ」と言いたがる人たち』(PHP新書)が届く。前者はマガジン9条連載の単行本化。後者はある面、自分にとって切実なテーマで、ぜひ読みたかった本。
このブログを書いてる間、ずっと聴いてる高音質のrise。これを入眠用音楽にするほどハマってる。攻殻は「劇場版」のDVDしか持ってないけど、シリーズもののDVD-BOXまで欲しくなってきたなぁ。