日日不穏日記gooブログ版

“わがまま”な時代の終わり

 最近はウチが静かだ。オリンピックが始まって以来、テレビもラジオも一切シャットアウトしてるせいで、CDを流す以外は、ウチはほぼ無音。このところ営業で訪問してても、どこのお宅でもオリンピックの中継が流れてるから、世間の興味関心は、やっぱそうなんだろうねぇ。
 実際、テレビを見なくなると、新聞も見る気がなくなり、オリンピックだけじゃなく、高校野球もプロ野球も、スポーツ全般にまったく興味がなくなってしまい、ネットで逐一やってた結果のチェックも完全にスルー。まぁ、新聞の見出しくらいは見るから、その範囲での結果くらいは知ってるんだけれども。

 もともとテレビはあまり見る方じゃなかったので、これを機会にほとんど見ることがなくなりそう。リアルなテレビより、ネット上の投稿動画見てる方が面白いしね。

 以前書いた太田農水大臣の「消費者がやかましい」発言。何度も引用してる「うなぎを見れば日本が見える」さんが大臣を
<消費者全般の考え方を批判するのであれば、組織の長として、しっかりとした説明責任があるわけで、それもなしにただ”うるさいから言われた通りにする”というような発言になるのは、現在の「名前だけ大臣」を象徴するような発言>と批判しつつ、こう書いてることに強く共感したので引用を。

<「消費者がやかましい」というのは、食品を扱っているほとんどの業者が思っていることも事実。日本の消費者は世界一わがまま。形、色、にこだわり、味はもちろん、産地、ブランドに目を光らせる。十分に食べれる物でも、賞味期限が切れたり迫ったりしたものは食べない。無農薬、無添加を望み、遺伝子組換えは無条件でノー!中国産は絶対反対、輸入品もイヤ。食に関わるありとあらゆる条件を要求しておりて、相応のお金も出さない。日本は物質的に満たされすぎているがために、それがどれだけ恵まれていて素晴らしいことかが、見えなくなっている。食の安全に関しても全く同じことがいえる。日本ほど、そして今の時代ほど安全な食費に満ち溢れていることは、どの世界にもどの時代にもない。そんな環境にいながら、食に怯え、食に不満を持つ。まさに、不満と不幸の際限のない連鎖だ。100%の安全など、求めようがない不可能なことなのに、「100%でないといけない」と思っている。日本の消費者がこうなった一つの原因が、サービス提供者が消費者を神様扱いしたことにある。だから、消費者に対して、どんな理不尽なことにも反論が許されない社会になってしまった>

 ちなみに生協職員という立場を離れて、書いているってことだけは、誤解を解くためにも事前に断わっておきます。
 望むと望まざるにかかわらず、こうした“わがまま”が許されない状況が刻一刻と迫ってきている。物価の上昇、食糧確保の困難、所得水準の低下・・・前にも書いたけれども、「食の安全」というものが“金持ちだけが言える戯言”という時代が間違いなくやってくる・・・それがどんなに望ましくないものであるとしても。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

haikyotansaku
コアな「わがまま」な消費者は少ないでしょうけど、潜在的な「わがまま」は、一つのきっかけですぐに増殖するのではないですか。
生協で「国産」の取扱が増えること自体は県芸しますが、それがギョーザ事件による世論に押されてのことってことが正直釈然としないんですね。ただ、国産・国産と連呼してるようには別に思えませんが。
実際、取扱量がさして増えているわけじゃありませんし。
<輸入も国産も安全性には差がない>それはこのブログで再三言ってきていることです。本当は輸入食品の安全性をしっかり伝えつつ、それでも国産が欲しいという要求に答えれば良いんですがね。今の生協には、それをする余裕がない気がしますね。正々堂々中国産を扱えばいいと思うんですが。
もこみち
ってことは、わがままな消費者はホントは少ないってことですね。
非主流の一部の生協と同じように「国産」「国産」と連呼しだした生協も私には同類にしか見えませんが・・・安全性には差がないのにしょうがないね。しっかり「わがまま」な組合員を育ててますがな。
それでいて、次から次へと「国産」のばけの皮が剥げて「中国産」などになっているのは滑稽としか思えない。あまりにも生協は無理なことをやっている。
haikyotansaku
声の大きい消費者は確かに一部です。ただ、メディアの報道一つで、大多数の消費者の行動は大きく揺さぶられ、「わがまま」に転化します。踊らされている部分はありますが、消費者は受け身を強いられている被害者という存在だけではありません。生協が、市販との差別化で添加物の危険性をアピールしたのは、遠い過去の話。
今でもその路線を拡大強化してる生協はありますが、それは非主流の一部の生協に過ぎません(ギョーザ事件ではそれらの生協に追い風が吹きましたが)。
大臣の発言は、まぎれもない本音でしょうが、いかにも品位がなく、野党に無意味な口実を与え、釈明にも説得力が全然ありませんでした。人に受け入れられなければ、何を言っても無駄。言葉に配慮と重みが必要だと思いますね。正直にものを言えばいいってものじゃありません。
もこみち
わがままな消費者ってどれだけいるのでしょうか?声のでかいほんの一割でしょう。それに迎合した生協や差別化を狙う食品業界が利益追従のために煽り立て、マスコミが視聴率を追求してさらにどんちゃん騒ぎ。食品業界とマスコミも仲良くやってたし。それに消費者が踊らされるって図式でしかないよ。
国産じゃないと売れない、無添加じゃないと売れない店は単なる努力不足。また説明不足。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「食の安全」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事