中国産食品もピンからキリまで。広い国、所得も教育レベルも大きな格差のある国なのだから、さまざまなレベルの食品があるはず。衛生状態が悪い店、粗悪品を作る工場もあって当たり前。
そんな事例を持ち出して「中国産は危ない」は的外れだ。日本に輸入されているものの大多数がピンであることは、疑いようもない。取引している商社や企業、生協などは、何度も視察して質の高い食品を製造できる業者を選んで取引し、指導を繰り返している。
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以前も書いたけれども、中国産食品の違反が多いのは、輸入の絶対量が多いからで、違反数を検査数で割った違反率では、フィリピンやベトナム、アメリカ、台湾、タイなど高い国が他にもある(違反率だけで、その国が危険と言えない事情もあるのだけれど)。
なぜ中国産がここまで嫌われるのだろう?過去の歴史的問題や共産党一党支配の国であるという“嫌中国感情”が大きいのではないか?と僕は思う。これがアメリカだったら?EUだったら?これだけの騒ぎになったかどうか。
それで「毒」だ「毒」だと週刊誌は騒ぐ。自分たちが散々中国産食品の恩恵を受けていながら・・・。
中国産依存が過ぎる現状には危機感はある。自給力の向上は必須だと僕は思ってる(困難ではあるんだけど)。それでも松永さんの言葉を再度引こう。
日本の食生活は、中国産食品を抜きにしてはあり得ない。安価で安定供給してくれる国があることは、本当にありがたい。歴史を顧みて、安易なレッテルを張らずに隣国と付き合い、正すべきは正してもらい、感謝もしたい、と私は思うのだ。