日日不穏日記gooブログ版

うなぎ報道、2つを論ず

 今日はうなぎのことを書こうと思ったら、「偽装ウナギから合成抗菌剤」報道で大騒ぎ。“発がん性のある合成抗菌剤「マラカイトグリーン」が残留していた”ということで、メディアはまたも大騒ぎ。発がん性があろうとなかろうと、問題は残留していた<量>が問題なのに、それについてテレビはおよそ言及しないんだよね。
 今回の残留値は0.005ppmというごく微量で「食べ続けない限り健康には影響のない量」だってことを、テレビはちゃんと報道してほしいと思う。



 そんな騒ぎの中、2番目の話題は「「里帰りウナギ」、すべて「輸入」表示に…日本鰻輸入組合」ってヤツ。
 つまり国産うなぎの中で外国で育てて、輸入しても、日本での養殖期間の方が長ければ国産と表示できる「里帰りウナギ」が偽装の温床になってるということで、すべて輸入ウナギと表示することを発表したという記事。
 大体、国内の養殖期間が、海外より長いって本当なのかって問題があるし、そもそも国内で養殖してないってことさえあるかもしれない。こういう不透明な表示は即刻改めるのは当たり前だし、当然だよね。



 そもそも国産うなぎは全体の2割しかなく(2万トン)、そのうちの1万3千トンがウナギ専門店へ。残りの7000トンから、生産される「純国産」製品が4000トン。国内の消費量が2万トンということから、残りの1万6千トンが偽物。「国産うなぎの8割が中国・台湾産」という向きもあるほど(芳川充『食品の迷信』P.85)。
 今はどこへいっても、国産うなぎばかりが目につくけれども、今回の見直しで、店頭の表示が正直に「中国・台湾産」が埋め尽くすようになってほしいものだと思うね。
 その表示を見て、消費者が適切な商品選択をする。その積み重ねが偽装を減らしていくことになるのだからね。

 チョロQ(落札額400円)が届く。これでバスタオルが届けば、つかの間のオークション熱も沈静化。よしよしniko

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コメント一覧

haikyotansaku
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/050804-1.html
量はどうあれ、残留してはいけないものである以上、通常は検出されれば、そのロットは焼却処分されるか、輸入国に積み戻されるかなんですが、今回、在庫から、検出された・・・ということは、検査をすり抜けたということになるわけで、それは問題。
発がん性云々については、リスク評価で定まったものではないので現在では不明。厚生労働省のサイトでも、過去の基準値違反でも安全性に問題はない、とのことなので、ここまで騒ぐことではないだろう・・・と思うんですね。無論、残留してはいけないものであるということは、前提において書いてるわけですが。
もこみち
発ガン性は現在のところ「量」の概念はないとされているよ。低濃度は確率としては非常に低く、しかし0ではない。だから、原則使ってはだめ。しかし、昔は日本でも色々養殖魚に使って食べていたような・・・それが原因でがんになっている人はいるかもしれないね。
ただ、うなぎはほとんど食べないものだから心配し過ぎなくていいのかも。
中国で変なところで魚食べて大量に残っていたらがんになるのかな???と疑問・・・
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