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餃子事件と安全・安心

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 一日、営業。久しぶりに訪問宅で餃子問題とミートホープの話題が出る。やっぱり、生協と食品不信が結びつくのはこの2点。というか、他の偽装や食品事故(菓子メーカー、キャセイ食品、メラミン事件、汚染米、等々・・・)が忘れ去られても、この2つは、長く“記憶”に残る案件。

 前者は命にかかわるものとして(犠牲者が出なかったこと自体、不幸中の幸い・・・という位、危険性が高かった)、後者は食肉流通の不透明さの象徴として、さらに、あの社長の強烈なキャラクターが事件の印象度をかなり高めてる。

 今月号の内部報は”餃子事件から一年私たちのやるべきこと”と特集を組み、ネット管内の職員が座談会に大きくスペースを割いているんだけど、ここで読んだことを頭に入れつつ、生協の取り組みを説明する。

 「自信を持てる対策を取ってきているので、こうやって皆さんのところに訪問させて頂いてます」って話して来たんだけどね。




 内部報では、この日記でも何回か紹介してる科学ライターの松永和紀さんが寄稿してて、“「安全」と「安心」は違う。安全は科学的・技術的に評価された客観的なもの。安心はその心情・受け止め方”って書いてあって、「生協は安全を基に物事を考えていくべき」と提言してる。

 簡単に言えば、安心はイメージってことだよね。無添加、自然食品、手作り・・・だけど、添加物は適切に使うことで微生物由来の食中毒を抑えるし、手作りも微生物が増殖しやすい。メディアの危険情報は、危険とされる添加物や残留農薬問題を大きく取り上げる反面、安心とイメージされるものに対する評価は甘い。

 そういうことを消費者や組合員に伝えてく・・・というのは大変なこと。世間のイメージと逆の情報を発信してかなければいけないんだから。

 来月から、内部報で松永さんの連載がスタートするのだとか。うんうん、楽しみ~niko

※ちなみに言っとくと添加物でも着色料は使わないに越したことはない、って思ってる。必要性を感じないしね。ウチではカラメル抜きのかりんとうやソースを使ってます。それでいて真っ赤っ赤で着色した酢ダコを美味しく感じるなんて、僕も矛盾してるよね~yellow6

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コメント一覧

haikyotansaku
今日、営業してて、餃子事件を機に脱退した元組合員さんと話したわけですよ。まぁ、その中で、餃子事件が中国国内の混入ということが知られてなくて、それを現地で食べて、二次被害が起きたとか、事件の非を日本側に押しつけてるとか、いろんな話をしててね、それが政府(共産党一党支配)の弊害なのか、国民のメンタリティの問題なのか、いろいろ改めて考えたわけです。

メラミン事件では、「アメリカではペットフード、中国国内では粉ミルク」だったわけですね。それだけ、中国という国では人命が軽く見られてるというのは間違いないわけです。天安門事件から20年たってもそれは変わっていないんだと。

まぁ、そういう国であるわけで、そんなモラルハザードはいくら何でも日本では起こり得ないでしょう。確かにね。

拝金主義と一党独裁、急ぎ過ぎた近代化の歪さが餃子事件の背景にあり、真相解明は相当に難しいでしょうね(当局は把握してるんでしょうが)。

国内では無茶苦茶な商品が流通して、輸出用にはちゃんと管理された商品を出荷する(はず)・・・この構図自体が歪ですよね。

それでも苦労して出荷された輸入冷凍食品に頼らざるを得ないのが日本の食卓です。

全面的に<信>を置くわけにはいきませんが、(日本企業の栽培、管理の苦労に思いを寄せて)ある程度の信頼を置いて利用して行きたいと僕は考えています。
もこみち
確かに悩ましい話ではあるけど、メラミンのような誤魔化し方を見ると何となく根底に流れているものが見えるような気もするよ。また、このメラミン入り原乳を多くの大手企業はフリーパスで扱っていた。
はたして中国で活動している日本企業の厳しい管理、検査体制でこれを防げたのかな?少なくともここまでひどいのはちょっと今の日本ではないな。

中国を無条件に信じて粉ミルクを安く仕入れていたとしたならどうなったのか?取材する必要もないような気が・・・
haikyotansaku
よく中国産うなぎ(あるいは台湾産)の安全性を論じる時に、より広い快適な環境で育てられ、日本よりも厳しい検査体制で出荷してるとか(国産は自主検査だという)、中国産野菜は、日本企業による自社管理農場製で厳しい栽培管理がされてるなどといわれるわけです(味の素とかニチレイとか、マルハニチロとか)。

そうしたレポート(小島正美さんや松永和紀さん)とメディアの報じる、あるいはネット上で展開される中国産批判の落差はいったい何なんだ?っていつも思うわけですよ。

大手メーカーにしたって、ちゃんとした現地指導はしてるはずですからね。その反面、中国人と付き合いのある製造業の人の中国人に対する不信も営業してれば良く聞かされるわけです。

中国人のモラル、メンタリティが日本に比べてまだまだ問題を孕んでいる。国内向けの商品ではトンデモないものが流通してる(『中国の危ない食品』など)事実。

中国人全てが問題なのか?、近代化されてる施設で雇用されてる中国人は違うのか・・・現地取材して安全性を確認してる駐在員やジャーナリストの目は節穴なのか?いろいろ考えてしまうわけです。

実際に中国に行って取材してるわけではありませんからね。当然、僕は。

ただ国内で流通している食品が、“より”安全なのか、中小零細で、高齢化してる生産者は、どこまで管理したものを出荷してるのか?日本の農薬の使用量は、世界一多いではないか(国内で一般に流通してる野菜の残留農薬は殆ど安全性に問題はない・・・とは言われてるんですけどね)、と考えた時、どうなんだって話になるわけです。

いずれにしても好むと好まざるに関わらず、付き合わなければならないわけですから、中国産とは。

中国という国の信用のバロメーターの一つは餃子事件の真相解明だと思ってます。さて、どうなるか・・・??
もこみち
>皮肉な話ですが、治安対策だけなら、中国
>の近代的な工場の方が、日本の中小企業よ
>り徹底してますから。
これはどうでしょうかね。
中国自体の国民意識、道徳観、モラル、法律の未整備から考えてまだまだこの考えは正しいとは思えないね。
環境が整わないといくら一か所がよくても意味がなく、実際大企業は現地からの仕入れをやめ(コントロールが難しいから)、独自に生産からやっているケースもみられるよ。
ただ、日本もモラルは低下してるからそのうち抜かれるかもしれないけどね。
haikyotansaku
限界はあるでしょうね。渡辺さんも言ってますが、生協自体は零細な企業体です。人も金も足りません。

それは取引先も同様で、出来ることには限界はあります。増して、この不況で収益性が悪化してる中では・・・。

やれることを地道にやって、万が一の際には被害の拡大を防ぎ、正直に説明する。それにつきますね。

皮肉な話ですが、治安対策だけなら、中国の近代的な工場の方が、日本の中小企業より徹底してますから。
もこみち
実は俺も投稿してたりして・・・
確かに治安対策ではどうしようもないです。
しかし、生産、流通の管理の徹底は限界があり、できるだけ対策を取ったという主張も実際の犯罪の抑止効果にはだいぶ足りない、お金も足りないのでは?
治安対策は事件が起こるのはしょうがないので、その拡大を防ぐ目的ならOKで、監視カメラとかにお金をかけることが事実上難しい状況では仕方ないですかね。
haikyotansaku
ちなみに、この問題について話した訪問宅を昨日訪問して、納得して頂いた上、加入して頂きました。

たった一つの加入ですが、こういうことは営業担当者として、大変な喜びです。
haikyotansaku
http://food.kenji.ne.jp/review/review487.html
正確を期して言えば、「自信を持って話した」というのが、事実ですね。おっしゃる通り、セールストークです。

内部報でもトップが「食品事故をゼロにすることはできないけれども、最小にとどめる、起きた時は迅速に対応、被害拡大を防ぎ、わかりやすい情報提供を行うのが信頼回復への道」と言ってるわけです。それが「真摯に説明し納得してもらう」ってことです。

事故の当事者ですから、他の小売業より、より徹底した対策を取っている・・・というのは事実ですね。それは、事故以降、逐一組合員向けに案内がされています。

本文では書かなかったんだけれども、検査の徹底、危機管理というのは、要は“治安対策”ですね。対策がそればかりに向いているのは、正直不満です。

取引先との信頼関係、メーカー、生産者との関係の改善それがないと中国だけでなく、国内のメーカーでも同様の事件が起きかねません。不満はどこでも蓄積するものですし、それは国を問いませんからね。

別件ですが、キャセイの件で「安心!?食べ物情報」に投稿しました。どれかは見ればわかると思います。

渡辺宏(管理人)さんの意見は、その前後の回で明らかにされていて、それについては僕も同意見です。
もこみち
また来てしまいました。
自信を持った対策っていうほどの対策はしていないのでは?まあセールストークならいいけどね。
日本国内で和菓子に殺虫剤が入れられた事件があったけど、これが生協に納品されていたら防げた自信あったかな?消費者が食べてからわかるんじゃない?
リスクコミュニケーションとしては物足りないね。どう頑張っても防げないのはあるのだから、自信を持ってではなく真摯に説明し納得してもらうしかないのよ。
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