だらだら日記 『底なしなべ!』

劇団あらむの脚本担当&役者である、なべ兄の日記です。
芝居や仕事、身の回りの出来事を底なしに書き綴ります。

ミステリー

2007-01-10 05:22:28 | だらだら日誌
私は劇団で脚本を書いています。

アマチュアとはいえ、脚本を書いている人間として、年間最低でも100冊は本を読むようにしています。

ジャンルも絞らず、面白そうと思った本を適当に読んでいます。


その中で、今年一発目に選んだのは



GOTH 夜の章 乙一

GOTH 僕の章  乙一


これは、もともと1冊だったものを上下巻の2冊に分けたものです。

あらすじは

GOTH 夜の章 内容(「BOOK」データベースより)
森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見されぬまま、犯行現場に立ちすくんでいるはずだ。「彼女に会いにいかない?」と森野は「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者たち―“GOTH”を描き第三回本格ミステリ大賞に輝いた、乙一の跳躍点というべき作品。「夜」に焦点をあわせた短編三作を収録。

GOTH 僕の章 内容(「BOOK」データベースより)
この世には殺す人間と殺される人間がいる。自分は前者だ―そう自覚する少年、「僕」。殺人鬼の足跡を辿り、その心に想像を巡らせる「GOTH」の本性を隠し、教室に潜んでいた「僕」だったが、あるとき級友の森野夜に見抜かれる。「その笑顔の作り方を私にも教えてくれない?」という言葉で。人形のような夜の貌と傷跡の刻まれた手首が「僕」の中の何かを呼び覚ます。彼女の秘密に忍び寄った彼が目撃するのは…。圧倒的存在感を放ちつつ如何なるジャンルにも着地しない乙一の、跳躍点というべき一作。「僕」に焦点した三篇を収録。



はっきり言って、暗いです。

暗い・・・いや、ちょっと違うなぁ・・・

灰色。

そう、全体的に灰色なんですよ。

そして、その灰色の雰囲気を、作者がとても美しく表現している。

何せこの本を読んでいると、



まるで自分のすぐ隣にいる人間が人殺しをしていても何ら不思議ではないんじゃないか?



とさえ思ってきますからね。

万人にはお勧めできる内容ではありませんが(死体の描写もありますし)普段はライトノベルしか読んでいないって言う人にはお勧めかもです(作者もそう書いていますしw)


この本は、第三回本格ミステリ大賞を受賞している作品ですから、ジャンルはミステリーです。

私がミステリーを読み始めたのは小学生の頃で、一番最初にはまったジャンルともいえます。

ですが、最近は、お芝居に使いにくいかぁ・・・と言う理由で、遠ざかっていたのです。



でもね・・・





すっかりミステリー熱が再燃しちゃったよ♪




ということで、今年はミステリーですよ!!

え?

うちの劇団でミステリーですか?

ミステリーはどうもキャストが増えがちですからね。




一体1人何役やればできるんでしょうかね(号泣