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防水工事業はお施主様から大変喜ばれ元請として仕事の途切れる事の無く、兼業としても新規独立開業としても将来有望な職種です

太陽光発電設置工事の時、支持金物の雨仕舞についてのアイデア(シーリングボリュームを確保する工法)

2013年03月21日 16時16分03秒 | それでいいの?維持管理
DK>太陽光発電でモジュールの設置する場合、
置き基礎では支持力に欠けて転倒してしまいますので
防水の上からアンカーで固定しまったんです。





HK>ん?アチャー!加硫ゴムシート防水層に穴開けちゃいましたか?
支持力を確保するには、差筋アンカーを設置し、水切りアゴ付のRC基礎を設置されて、
露出防水層を立ちあげ、押え金物で固定し、端部をシーリングするべきです。





DK>実は全体の高さの制限と屋上荷重の関係でやむなく独立基礎打設を断念しました。
でもしっかりブチルゴムパッキンで締め付けているのですが?


HK>本体が強風を受けて全体に動くでしょうし、支持金物自体も夏冬の温度差による伸縮も
ありますから屋上の床を這う大量の雨水を担う防水性をブチルゴムパッキンにだけ負担させせるのは
ちょっと酷な話ですよね。



DK>お施主様からはコンクリートの下にアスファルトのしっかりした防水層がいると聞きましたが?



HK>うーん、だったらこの加硫ゴムシートの露出防水の存在の意味は何なんでしょうか?
しかも現に漏ってるし。。

おそらく
1.在来の防水層が経年劣化して雨が漏ったので、今度は 
2.押えコンクリート撤去時の騒音や粉塵、産業廃棄物の発生、工事中の雨養生の難易度を加味されて、
3.押えコンクリートを撤去せずに
4.新たに防水層をその上に設置(かぶせ工法)で屋上防水改修されたのでしょう。


DK>じゃぁガバーっと上からその部分にコーキングしたらいいですか?


HK>結果的にはそれが最速最善の応急補修ですが、
この時の注意はシーリング材質とシーリングボリュームの確保です。
シーリング専門工に依頼されれば
防水性と耐久性を加味してうまく打設してくれます。


DK<う~ん!できるものなら自分たち(電気屋さん)でシーリングボリュームを
確保できる何かいいシーリング工法はないものでしょうか?


HK>あーもう、しょうがない(笑)では公開しましょう。


シーリング材がヤセにくいボリュームを確保するシーリング工法






HK>まず。支持金物足元がすっぽり入るような径のビニールパイプ(排水用のVUで可)を用意して、
止めボルトが隠れる位の長さで刻み(通常20mm以上50mm迄)、
支持金物にパイプのリングを嵌められるように一方だけ切っておきます。





シーリング材をたっぷり充てんします。シーリング材は変成シリコンが最も無難です。
(アスファルト防水なら三星強力ガムシールが最適です。)
パイプが深い30mm以上の場合バックアップ材としてポリエチレンフォーム断熱材等を詰めることは可ですが、
必ずシーリング厚み20mm以上は確保してください。




充てんしたシーリング材は中央部をやや盛り上げろうそく状にするのが理想です。
シーリング枠の廻りにも20×20△でシーリングします。シーリングがある程度硬化したら、
水性のシルバー塗料をシーリング、枠、足元に塗布又はスプレーしておきます。
(シーリング材やビニルパイプは保護塗装することにより耐久性が何倍も向上します)




DK<どうもありがとう!
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