megamiyamaです。
今年は、年の初めから苛酷なニュースが多いです。
正月早々、新婚旅行先で銃で撃たれて亡くなった日本人も居りましたが、日本人がのんきに平和呆けしていられる状況ではもはやなくなってきたようです。(国と国との関係も厳しくなる一方ですが、今年は何より地球規模で人類の生存に関わる苛酷な現象が多発しそうです)
最近、よく覗かせてもらっているブログ「 In Deep 」は、海外のニュースをいち早く翻訳して知らせてくれる興味深いサイトですが、日本人特有の甘い希望的観測が吹っ飛ぶような、驚くべき情報満載、かつ紹介する際の独自な視点が興味深く、一度覗いたら止められません。
アメリカの寒波は、日本でもニュースになっておりますが、オーストラリアの熱波は知りませんでした。
アメリカの凄まじいほどの「寒波」の帳尻を合わすために、オーストラリアは凄まじい「熱波」?(世界的な平均気温は平年通りだそうです…。)
現在の“天の采配”の苛酷さは、さすがに「ただ事ではない」ことが起こっていることを人類に教えようとしているようです。
In Deep のokaさんが、一昨日(01/09)地球サイズの黒点を眺めながら「必ず今年終わるこの世」を神(のようなもの)に誓って というぎょっとするタイトルの記事をかかれたのも無理ない程、黙示録的様相を呈してきた世界ですが、「すべては人類が目覚めるための試練」と思って、堪え忍んで 目覚めて見せるしかない!のが2014年という年なのかも知れません。
状況が苛酷であればこそ、未来を切り開いていく知慧も見つかるというもの。「日本」の出番!ではないでしょうか?
以下、抜粋・転載記事です。
http://oka-jp.seesaa.net/article/384821374.html
米国との気温の差は 100度 : 気温 50度を越える中で 10万匹の焼けたコウモリが空から落ちてくる異常な熱波の中のオーストラリア
▲ 2014年1月8日の英国 Express より。
最近は、上のオーストラリアの熱波の記事の小見出しにもありますように、アメリカの寒波が世界中で話題となっていました。「南極より寒いアメリカ」というような言われ方をしていたりしまして、しかも現時点ではそれは事実なんですが(南極より6度低かった場所がありました)、アメリカはいまだに大変な寒波に包まれたままです。
▲ 2014年1月10日の Press TV より。
そんなアメリカで、平年と比べて最も寒くなっている地方のひとつでもあるミネソタ州のニュースを見ていると、下のような見出しの記事がありました。
▲ 2014年1月8日の StarTribune の天気予報欄より。
「何だ?」と思い見てましたら、欧米メディア特有の(日本人には伝わりにくい)シニカルなジョーク表現のひとつのようだったのですが、しかし、確かに天気予報を見ると、低い気温での推移ではあっても、気温の変化が激しいです。下はその記事にあった今後の気温の推移の予測です。
▲ 米国ミネソタ州ミネアポリスの 1月 8日から 1月 20日までの予想気温。
最高気温が最も高い時でも 0度前後が続くという意味では大変に寒いのですが、それでも、その中で、上下差で 25度くらいの気温の変化があります。そのあたりの上下差を「熱波」と皮肉的に言っているようですが、いずれにしても、大変に過酷な気温状況が続いているアメリカではあるようです。
ちなみに、トップに貼った記事の小見出しに「英国は大洪水の中」とありますが、まさにその通りで、しかも、新年からずっと続いているようです。
英国ではその記事がメディアを埋め尽くします。
英国はほぼ全土で洪水警報発令中
アメリカの寒波も「 20年ぶりの寒波」とされていますが、現在、イギリス全土を襲い続けている嵐と豪雨も「過去 20年で最悪の豪雨と洪水」と報道されています。
下は 1月 7日のインディペンデントの天気予報コーナーですが、赤い部分の地域に、日本でいう「洪水警報」が発令されています。ほぼ英国全土といってもいい範囲だと思います。
▲ 2014年1月7日の英国インディペンデントより。
上の記事の概要を書きますと、英国は新年あたりから下のような天候となっているようです。
イングランドとウェールズ全域に洪水警報発令
▲ Wales Omline より。英国ウェールズの海岸沿いの街、アベリストウィス。2014年1月3日。
英国は過去 20年以上で最悪といえる冬の嵐が繰り返しやって来るという状況の渦中にある。英国環境省はイングランド全体に洪水警報を発令することを余儀なくされた。
現在、「生命の危険がある」ことを示す深刻な警告を含んだ洪水警報と洪水注意報が、英国全土の約 350地域に発令されている。ドーセット州の海岸では、強風と高潮に見舞われ、生命財産に致命的な損傷が出ることを示す警報サイレンが鳴り響いた。
気象局は 1月 7日、豪雨は英国南部と南東部で降り続くと述べ、雨による深刻な洪水の危険を警告した。
というようなわけで、また寒い話が続いてしまいましたが、今回の本題は、オーストラリアの「猛暑」です。
気温で世界でトップの座に君臨しつつある米国とオーストラリア
オーストラリアの猛暑は3年連続ですが、今年もまた気温の新記録を超えようとしています。
その気温は「 50度」です。
日本と同じ摂氏での 50度です。
トップに貼ったコウモリたちの姿は、その気温のせいで「空から焼けて落ちてくる」(ニュースの原文の翻訳)という結果で、 10万匹と推定されるコウモリの死体がオーストラリア中に散らばっているという状況のようです。
実は、昨年、オーストラリアの気象局は、気温の分布の指標を新しくしたばかりでした。
それまでの色分けでは、最高気温が「 40度以上」という気温までしか想定されていなかったのですが、昨年の異常な猛暑で、その指標では正確な気温分布を示さなくなってしまったので(ほぼ全土が 40度以上だったため)、ちょうど1年ほど前に、
・最高気温「 50度~ 54度」と「 55度以上」
というふたつの新しい気温の区分を入れたのでした。
▲ 昨年の記事より。
指標を新しくしたのは正解だったようです。
なぜなら、今年のオーストラリアはその 55度の記録に近づきつつあり、観測史上の最高気温記録を更新しつつある状態だからです。
その前年くらいまでは「50度なんて想像外」とされていたことを考えると、急激な変化のひとつではありそうです。
オーストラリアの昨年の夏の状況は、過去記事、
・「一線」を越え始めた世界の気候: オーストラリアでは摂氏 50度を見据え、中東では過去最大級のスーパーストーム
2013年01月10日
というちょうど1年前の記事にありますが、「一線を越え始めた」と上にはありますが、気温に関しては、一線を越えてしまったようです。
日本でも現在では、気温が 50度だとか、あるいはマイナス 50度だとかはどちらも一応、想定外ですが、東西に長い日本では、他の国との気温差が本来はそれほどない国でもあるわけで、どちらも目指せる範囲内にはあります。埼玉県の熊谷あたりで 50度あたりとか(やめろよ)、北海道の道央あたりでマイナス 50度とか(やめろよ)、そういうことも、まあ、いずれはあるのかもしれないですし。いずれですけど。
なお、日本の最低気温の記録は、気象庁によりますと、
・ 1902年1月25日 北海道 上川地方 -41.0℃
とのこと。
まだ日本ではマイナス 50℃は経験したことがないようです。
いずれにしても、次は「 55度~ 60度」と「 60度以上」という気温予測の指標を作るかどうかというところにまできているオーストラリアですが、とりあえず現在は、摂氏 50度で止まっています。
現在の状況として、
アメリカの寒波がマイナス 50度。
▲ 2014年1月8日の毎日新聞より。
そして、オーストラリアの熱波は摂氏 50度。
▲ 2014年1月3日のオーストラリア Courier Mail より。
その差 100度。
先日、
・ロシア・アメリカ両大国が同時に経験する「マイナス 50度の日常」
2014年01月06日
というタイトルの記事を書きましたが、確かに、この世は光があれば闇もある。
陰もあれば陽もある。
ということで、アメリカのアンバランスなほど低い気温を、オーストラリアと、そして南米各地のアンバランスな高温で帳尻にするかのような異常低温と異常高温の光景を見せてくれる現在の世界なのでありました。
そして、これにより、「この冬の世界は、平均気温としては平年並みに近づいていくのかもしれない」という驚異の事実。
つまり、「世界的に見れば平均気温は異常ではない」というすさまじさ。
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