ブログ katsukazan/活火山★時々の四方山話

オバマ大統領は今月31日、習近平国家主席と個別に会談






アメリカのオバマ大統領は今月31日、核セキュリティーサミットに合わせて習近平国家主席と個別に会談するという。

各方面の報道では「南シナ海を巡る問題が焦点の1つとなります」 が目立ちます。

しかし、米中が抱えている安全保障上の問題は、目下のところ朝鮮半島も含まれます。

朝鮮半島では3月7日から史上最大規模の米韓合同軍事演習がはじまり、この演習は4月末まで行われる予定です。 興味深いのは今回は軍事演習というものの、米軍は特殊部隊の投入と、F22ステルス戦闘機を韓国内の米軍基地に配置しました。

目的は、「北朝鮮の要人排除」で、「残首作戦」と言うコード名がつけられています。 これは明らかに、「金正恩」の殺害」を目的としたものです。

いいタイミングで行われる、アメリカでの核セキュリティーサミットです。 31日、オバマ大統領は、この会議に出席する習近平氏と個別に会談する予定です。



南シナ海での人工島造成とその軍事基地化の関する懸念は、十分に予測されますが、米中の、軍事力の比較をした場合、米海軍太平洋艦隊の主力空母を同地域に展開させる米国にとって、南シナ海は、喫緊の事項ではありません。

残る事案はズバリ朝鮮半島です。

「要人排除」を実効するにあたっての、環境作りというのが常識的な理解で、南シナ海での、軋轢は単なる北朝鮮への陽動作戦みたいなものでしょう。

おそらくは、米軍の作戦の見返りに、中国は、南シナ海のカードをきってくるでしょうが、これを一蹴し、今回は前回の会談同様、米国の主張を一方的に通すはずです。

強いて言うなら、オバマ大統領は、粛清を恐れて、若い指導者に提言をする人が全くいなくなった北朝鮮指導部の環境交替に、中国が温存している金正男又は金正哲、あるいは

金ファミリーの世襲の排除を迫るだろうと思われます。

無論、これには米軍による「斬首作戦」の容認を条件とします。

中国にとっても、朝鮮半島が韓国主導で統一されるよりは、現体制のまま、中国の傀儡政権を樹立させるほうが、地政学的に得策で、米国にしても、ここで一気に本格的な地上戦で朝鮮半島を統一させる必要性は見当たりません。



何をしでかすか解らない世間知らずの若輩に、危険なおもちゃを持たせ、彼に対する有力なアドバイザーの不在で、制御不能状態という状況が、米、中にとって共通のリスクであることを確認にしあうと言う見方のほうが現実的と考えます。
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