人は、ふるさとびと

お帰りなさい と迎えて
下さる神様は、私達の
ふるさとなんです。

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光満ちた世界(4)

2021-03-18 09:52:53 | スピリチュアル
     (前日からの続き)
荘子に逍遙遊篇(しょうようゆうへん)
というのがございます。
逍遙遊篇というのは何かというと、ご存じの
方もあるかもわかりませんけれども、
つまり、大鳥鳳凰というのがあって、
鳳凰(ほうおう)のあの大きな鳥が天空を
かけ巡ってゆく、その姿の壮大なこと、
それを最初にうたっております。
そうして、鳳凰というのは元を正せば、
北の方に大きな海があって、そこに
こんという大きな魚がいて、その大きな
こんという魚が鳳凰になったんだというふうに、
冒頭に書いてあります。
で、後の注釈者などは、これは何を言って
いるのかよく分からない。
非常に混沌として、大魚が出てきたり、
鳳凰が出てきたり、なんだか気宇壮大では
あるけれども、それ以上何を言おうと
しているのか、非常に空想的な物語であると、
たいがいの人がそういうことを申します。

けれども、人間の智恵とか知識とかいうもの
では推しはかれない程の、深くて大きい、天空
そのものさえもおおいつくしてしまうような、
そういう絶対的な愛の存在というものが
ございまして、そして、それが、この地上に
生きている私たちも、あるいは、地上に
這っているけものたちも、すべての草木たちも、
ありとあらゆる生命の中に息づきを与えて
いるのだということ。
そのことを覚えていただきたいと思う
のであります。
つまり、我々の生命というものは、我々の想い
いかんに関わらず、憂い辛いとかいろいろな
ことがございますけれども、そういうものに
関わらず、我々の中で光へ光へと導いていく、
我々を明るい方へ明るい方へと導いてゆく。
そうしてついに、真実に何ものにも動かされ
ない、不動の心と私は申しましたけれども、
そういう不動の心に導かれて、そうして、
光そのもの、光一妙の世界へ連れていって
下さる。
そういうことなんです。
そして、それは遠くにあるのではない。
       (つづく)