原作も大好きで読んでいます(特に赤面疱瘡のウイルス作成から幕末が好き)
基本的に世間(史実)から外れた設定かつ説得力がある話が好きなのでマンガと堺雅人さんが右衛門佐を演じたのも観ています。
今回の仲里さん、私は『黒皮の手帳』で愛人に店出して貰える約束を反故にされ怒り狂った役が最も印象的でして……。良い意味で裏切られました😅
聡明さは右衛門佐を上回っているんじゃないでしょうか?
原作ではそこまで賢い設定ではなかったかと。
ただ、聡明な故に全てが分かるのも考えものですよなね。
若い時は子作り、そして松姫を失った後は義務として子供を作るしかないと思い詰め父桂昌院の期待(賢さよりも美貌)に応え次第に病んで行く演技は圧巻でした。
右衛門佐役の山本耕史さんは頭脳派の役もぴったりな役者さんですが、純愛(だろう)を貫く不器用さが魅惑的でした。
『色狂い』とウワサされた綱吉の真意は子供を作る手段でしかなかったので、閉経後に思いを遂げた二人もある意味純愛。
しかも右衛門佐はずっと持病の頭痛(脳出血?)を表現していたのか眉間にシワを寄せていましたよね。
桂昌院に初めて逆らい、晴々として右衛門佐に会いに行ったのに亡くなっていた、その一度切りの逢瀬が純愛です
柳沢吉保も『綱吉をずっと好きで、好きなだけに殺したい』という気持ちも分からないではないですが、原作では隠居しているので、隠居という前提に立てば『上様を右衛門佐の元へ送ってやりたい』気持ちの方が勝っていたんじゃ?と思います。
幕末編はボリュームも多いし、登場人物も家定公×天璋院、家茂公×和宮。ドラマは10話とどこかで読んだのですが、大河ドラマ並みに時間掛けてじっくり原作通りして欲しいです