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鬼滅の刃『君がため惜しがらざりし〜』の和歌は誰から誰に?

2023-03-03 04:19:00 | マンガ
最終話までのネタバレあります。






赤ん坊の時に産みの母が童磨から逃げられないと悟り、助かることを祈りながら谷に投げられ、猪に育てられた猪之助はたまたま紛れ込んだ家のお爺さんと孫の『たかはる』から言葉を習います。

お爺さんは百人一首の読み聞かせをしていて『君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな』だけが紹介されていました。ざっと訳すと『貴方(恋人)のためには惜しくはない命すら長生きしたいと思ってしまうことだなあ』です。

わざわざ、この和歌を吾峠先生が選んだ理由ってなんだろう?とずっと頭の片隅にあったのです。

作中で明確に恋愛感情を抱いていたのは、①伊黒さん・甘露寺蜜璃さんで、あとは②我妻善逸・禰󠄀豆子(善逸の片思い)匂わせは③冨岡さん・胡蝶しのぶさん④炭治郎・栗花落カナヲ(作中時間ではカナヲの仄かな恋情のみ)⑤不死川実弥・胡蝶カナエ(不死川さんの片思いかつカナエは故人)程度でしょうか。
宇髄さんと三人の嫁も居ますが、対象が三人なため除外しました←


しかし、①は伊黒さんの出自が特殊で本人も『己の死でクズの一族の血を消したい。無惨を倒すことで血を浄化し、生まれ変わった後に君に好きだと伝えたい』と考えていたため、長生きしたいとは思っていなかったハズです。
②が一番ありそうですが、善逸は『無限列車』の時に見せた無意識領域では『極めて自我の強い人』でした。『禰󠄀豆子ちゃんは俺が守る』とも言っていますし、実際何度も守っています。だから該当しそうですね。
③冨岡さん・しのぶさんは鬼への憎悪の感情の方が強すぎて恋愛はどうでも良い感じです。実際、無限城でしのぶさんの死を聞いた冨岡さんはたまたま一緒にいた炭治郎が涙を流しているのに表情は変わらず、『カラスの伝達が早い』ことに注意が行っていました。また、しのぶさんも自分の身体に毒を一年かけて摂取し、童磨に食べられるコトで弱体化を図っています。恋愛より鬼を滅することの方が優先順位は高かったのでしょう。

④お互い良いなとは思っている感じですが、命を賭けて恋愛に生きるという程にはなっていないかなと。

⑤はそもそも胡蝶カナエは亡くなっていますし、不死川さんはカナエの妹だからしのぶさんを気に掛けてはいたとファンブックにありますが、兄弟愛の方が強そうです。

誰もしっくり来ないかも……と思っていたのですが、『君』が『あなた』という意味なら炭治郎と禰󠄀豆子の兄妹愛が当てはまるな!と。禰󠄀豆子のためには命すら投げ出す炭治郎ですし、命の危険に何度も晒されながらも出来るだけ長生きして『禰󠄀豆子を人間に戻す』と考えていましたから。

結論として、炭治郎から禰󠄀豆子への思いを仮託した和歌なんじゃと。次の候補は②です。


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