刺さない鍼灸師の日記

治療をして、思った事や感じた事を書いていってみようと思います。

きっかけ。

2017-12-22 18:06:01 | 日記
昨日、秋田の実家から荷物が送られて来ました。
中身は、リンゴ、稲庭うどん、お餅等であとはこれです。



たけやのビスケットパン。
秋田でパンといえば、たけやのパンだと思うんですが、
これは、ボクが小学校の頃から食べていたので、かれこれ30年以上
売られてるんじゃないかしら。
あと、バナナボートも入っていたのですが、写真を取り忘れました。
秋田の人は、バナナボートも好きだよね。
こちらで言うなら、◯ごと◯ナナだな。味は、バナナボートの方が
数段美味いと思いますが、どうでしょう?

なぜ、刺さないで鍼治療をするのか?
昔は、ボクも鍼は刺すもので、刺さないと鍼治療じゃないと思ってました。

だいぶ前になりますが、
10年近く勤めた整形外科を退職し、鍼灸院に勤めてみようと、
あちこち捜していたのですが、
ある日、ボクの奥さんの友人が、
おもしろい鍼治療をしている先生の治療院に通っていたという話を聞き、
その話を教えてもらい、そこのホームページを見た所、
助手を募集中だったので、応募してみたところ、
いつから来れます?ということになり、
それから、1年間そこの鍼灸院に勤める事になりました。

その面白い治療をしている先生が、
鍼を刺さずに治療している先生だったのです。
先生も、最初は鍼を刺して治療をしたり、色々な治療を試していたのですが、
ある日、別の先生から、何かの講習会で、
鍼を刺さなくても、効果を出す事が出来ますよと、言われ、
そこから、自分なりの刺さない鍼治療法を編み出したのです。

そこに勤めて、最初に先生の治療を、生で見た時に、
ウワア、おもしろい、こんな治療もあるんだ。
これはやってみたいと思いました。
何の違和感も感じませんでしたしね。
これは、自分向きだな。刺さないで、身体を変えられるのなら、
こんな良い方法はない。と。

しかし、結果的に、そこでは、先生の治療法を会得することは
出来ませんでした。
よく先生から言われたのは、
”アナタは、見えないんですか”ということ。
先生は、治療の時は何か見えているらしい。
それは患者さんの”気”なのか何なのかはボクにはわからない。

治療の際に、先生は、治療をする場所(ツボ)が、
山の様に大きく見える。その大きい山を消せば、周りの子分も
消えて行くと。

ボクも、見える様に努力はしたんですが、
やっぱり分かんなかったですね。

ただ、そこに勤めている際に感じていたことはあって、
刺さなくてもよいなら、o-リングテストと、フィンガーテストを
上手く使って、全身に刺さずに鍼を当てていっても、
治療として成り立つんじゃないかなと、見えないなりに
漠然と思ってはいました。

1年勤めて、そこを辞めて、整骨院とかにも勤めましたが、
あの漠然と思っていたことを実現して、自分のやりたい様に治療するには、
開業するしかないと思い、今に至ります。
今も見えてはいませんけどね。
治療としては、成り立っているかなと思います。
赤ちゃんから年配の方まで治療出来てますしね。

2つのテスト法というベースはあるけど、そこから先は、
治療をする人間の鋭い感覚や、技術を極めて行こうという職人的な思考が
ないといけないんでしょうね。
でも、根底は、何とかしてあげたいという気持ちですね。

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