秋の夜長という表現がしっくりくるようになった。
夜空に冴えわたる月を眺め、ワイングラスを傾けながら・・・・・。
4年前に他界した私の兄はワインが大好きだった。しかし、しかしながら、これ程ワインが似合わない男がいるのだろうかと言うほど、ワインが似合わない男であった。理由は幾つもあったが、死者に鞭打つことになるので、ここには書かないでおこう。ただ、義姉が「笑っちゃうほど似合わないないのよねぇ」と言っていたとだけ書いておこう。しっかり鞭打ってるじゃないかぁ~。(笑)
まぁ、そんな秋の夜にはこんな曲が聴きたくなるのである。
メアリーが最も敬愛し、影響を受けた歌手はペギー・リーである。この曲では意識してペギーの歌い方に寄せているようだ。優しく放り投げるような、ちょっと気怠いような歌声が、美しく物悲しいアコースティックギターの音色と共に静かに耳朶を震わせてくる。途中から忍び寄るように流れてくるストリングスの演奏がじわーっと心にしみてくる。あまり知られていない曲のようだが、隠れた名曲と言っても良いのではないだろうか。
A Leaf from a Tree