ひまわり進学ルーム

合格発表!

本日は,岐阜県公立高校合格発表の日でございます。
結果から・・・・・・

今年も全員無事合格でございます!!!!!!!!
いえーい

発表がある午前9時には,メイクして着替えて正座して待ってたのですがね,
一番最初にかけてくれたのは,
総合学園を受験したKちゃんでした。
K:「Kです。」
ひ:「はい!」
K:「・・・・・・」
ひ:「?(ドキドキ)」
K:「・・・?あれ?番号合ってるよね?」
ひ:「あ!ひまわりです,ひま先生です!」
K:「ああ、Kです。合格しました。」
ひ:「おーめーでーとー!!!」
わたしがテンパってて、名前言わないもんだから、ちょっとびっくりさせてしまいました。
そして、その沈黙にこっちもびっくりしちゃったっていうね。
Kちゃんは、絶対大丈夫って思っていたけれど、得意科目の英語であまり点数とれなくて不安だって言ってので、
合格の知らせをきいてほっとしましたよ。
そして,
K:「あ、今Tちゃんもとなりにいるから代わります。」
T:「あ、ひまわり先生ですか。Tです。合格しました。」
ひ:「おめでとう!良かったねぇ!!」
T:「はい。ありがとうございます。」
Tちゃんは、実は第一希望の学校から変更しての受験でした。
だから,比較的心配はなかったのですが,
やはり喜びに満ちた声での報告は嬉しいものです。

そうこうしている間に次の電話が鳴り、
「オレオレ、オレやけど。」
毎度このフレーズなんですよねーーー、コイツ。
岐阜高校を受験したJです。
塾にかけてくる時も、
「ねえ、オレやけど。今から行っていい?」
という、乙女ゲーのセリフ!?ってことを言っては自習に来ていました。

ひ:「あー、はいはい、オレ様ね。金は払わんよ。」
J:「ん?金?」
ひ:「いいよ、何にも。」(←オレオレ詐欺みたいな口調だから皮肉ったのですが)
J:「合格したよ。」
ひ:「そうか。おめでとう。」
J:「うん。ありがとう。」

生意気な口調のJだけれど、
塾まではけっこう遠いのに、雨の日も自転車で自習に来ていました。
天才肌だけれど、人一倍の努力もしていました。
その努力が報われてよかったね。
医者になる夢への第一歩は踏み出せたわけです。

ひ:「ところで、ほかの子は?」
今年は岐阜高校はなんと三人も受験していました。
J:「発表前には見かけたんだけど・・・あ、いた!」
Y:「センセーーーー!Yですーーーーーーーー!!合格しましたーーーーーーー!!!!
ひ:「お、おう!おめでとう!!」
Y:「はいーーーーーーー

Yちゃんは、ギリギリまで岐阜北高校が希望でした。
親御さんの方針で、定期テストの点数も、内申も申し分ないのに、「入ってからのことを考えて」の希望でした。
確かに点数はとれるけれど、たまにするトンチンカンな質問の内容を考えると、やっぱ北高校か?とも思いましたが、ワタシ的にはせっかく入れるチャンスがあるのに、もったいないな、と思っていました。
ひまわり進学ルームの進学実績を伸ばしたいとか、そういうことではなくて、
Yちゃん自身が、チャレンジしないまま北高でいいのかな、
今後の人生に自信をもってやっていけるのかな、と。
でも、無理に勧めるのは本意ではないし、それでもし万が一落ちちゃったらなあ・・・・・・。
しかし、しかし、
ひまわり先生の葛藤をよそに、ひょんなことから本人が岐阜高校受験を決意してくれて、
合格もできたから、結果オーライ(笑)
あとは、お母さんが心配するようなことにならないよう、高校でもがんばって!というだけです。

お次はやはり岐阜高校を受験したAちゃんからの電話。
A:「Aです。合格しました。」
ひ:「おめでとう。良かったね。」
A:「はい。ありがとうございました。」
ひ:「これから説明会だね?」
A:「はいそうです。では、失礼します。」

まー、そつがないこと!
今回の受験生のなかでは一番安心して送り出せた生徒です。
でも、入試の前日に、塾にお弁当箱を忘れて帰ったりしていて、
落ち着いて見えるAでも、実はやっぱり緊張しているのかな、なんて一瞬不安になっちゃったりしてたけど、
自己採点では理科は100点!と言っていたし、
合格の報告も王者の風格でございました。
このまま夢の薬剤師にまっしぐら・・・!かな?

さて、ここまでの所要時間15分です。
合格発表と同時に、次々と電話してくれたようです。
で、私もいったん落ち着いて、あと誰だ?と数を数えまして・・・。
あと、4人。
うろうろ・・・。うろうろ・・・。
あと4人。
アブナイ奴からかかってきてない!!!!!
どうして毎年そうなんですかね。
心配な人からの電話はいつも遅い。

と、メール音が。
『着信のお知らせ』
え?今何もしてないのに、どうして繋がらなかった?
慌ててかけ直しますが、「ツー,ツー,ツー」という音が無常に響きます。
何度がトライしましたが、かかりません。
誰だったんだろう・・・。
みんな新しく買ったケイタイなどからかけてきてくれるので、登録していない番号です。
すると、N先生から電話が。
どうやら、先ほどの『着信のお知らせ』は農林高校を受験したSちゃんからだったようです。
私に繋がらなかったので,N先生にかけたのですね。
勉強があまり好きではないSちゃんですが、塾は好きと言ってくれていました。
今年はたまたまクラスにレベルの高い生徒が多かったので、結構授業内容もハードだったのですが,
それでもがんばってついてきました。
勉強のつらさも、できたときの喜びも、やりとげたときの達成感もいっしょに味わえてよかったです。
高校では、のびのびと好きなことに打ち込んでもらいたいです。

そして、そこからまた5,6分もした頃でしょうか。
「あ、先生?」
男の子の声です。
ひ:「ひまわりです。」
「先生?」
ひ:「うん,ひまわり先生だよ?」
「・・・。」
ひ:「Tだよね?」
T:「あ、そう、Tやけど。」
ひ:「どうだったの?」
T:「・・・・・・どっちやと思う?」
ひ:「合格したやろ?」(←この時点でちょっと涙目)
T:「・・・・・・合格しました~♪」
ひ:「ばかやろーーーーーーーーーー!」

いえね、やっていいことと悪いことがあるでしょって話です。
Tは学校の先生に長良を受験することは大博打だって言われたそうなんです。
君の内申と点数では、今までにだれも合格した人はいないので、
もし合格したら奇跡だ、とも。
だから、保護者の方も志望校を変更しようとされました。
でも、私はTには長良に行ってほしかったので、親御さんを説得しました。
自信がないというTにも、長良へ行くことのメリットを語り、励ましました。
でも,希望校を下げないでくださいなんてお願いすることは、前代未聞なんですよ。
普通は、「それは無理やろ!」っていうところを親子ともども希望していて、苦労するもんです。

でも、Tくんの場合は、すべり止めの私立もいいところが受かっていたし、
長良より下の公立を受験するくらいなら、チャレンジした方が良いと思ったのです。
T君は、2年から編入してきました。
1年のときはあまり勉強が好きではなくて(今もだけど)、
300点もいかないくらいの点数だったそうです。
2年生という難しいお年頃で、男の子、ちょっと物事を斜めから見ているようなん雰囲気を醸すTくん。
正直、私はTくんとちゃんとやっていけるか心配でした。
でも、Tくんはそこから急成長を遂げるのです。
嫌いだ、苦手だ、という英語を勉強させるために、励ましたり,叱ったりしました。
Tくんはぐだぐだ言いながらも、言われたことはやるように努力しました。
すると点数は毎回ぐんぐん伸び、苦手だった英語でも80点以上とれるようになり、合計400点越えをするようになりました。
そんなにがんばったのに、Tくんの足を引っ張るのは内申です。
だけど、そこまで努力したのに、行きたい高校を受けずにあきらめるなんて、私は嫌でした。
でも、心のどこかでは、無謀とは言わないまでも、5分5分、
落ちることもあるかもしらない勝負だとは思いました。
だけど、「大丈夫」と言い切って、長良を受験させてしまったのです。
もしものことがあれば、本当にどうしよう、とドキドキだったのに、
貴様ってヤツは!

でも、入試が終わってから、
「Tが合格してくれないと、先生困るんだよね。親御さんに絶対大丈夫って言っちゃったし。」
と言う私に、
「そんなの先生が気にすることないんじゃね?受けるって決めたのオレやし。」
って男前なこと言ってたTのちょっとした仕返しだったのかも。

ひ:「あ、ごめん、『おめでとう』って言うの忘れてたわ。」
T:「はいはい、『ありがとうございます』。」
この電話を切ったあとは本当に脱力してしまいましたよ。

その後、羽島北高校受験のNちゃんからメールで報告がありました。
Nちゃんは、家の事情で、1年の途中から休会していて、受験間際に復帰したのですが、
内気なタイプなので、集団ではなく個別指導を受けていました。
喜びの声が聴きたかったけれど、メールでの報告もNちゃんらしいなあと思います。

そしてそして?
再度N先生から電話。
N:「どうなりました?」
今のところ報告が来た生徒の名前を告げます。
N:「Mは?」
ひ:「それがまだなんですよ。」
N:「Mは大丈夫だと思いますがね。」
ひ「そうですね、私も大丈夫だと思ってますけど。」

電話を切ってしばらくするとまたN先生。
N:「Mが電話してこないことは、ありえなくないですか?」
ひ:「うーーん、お友達と話が盛り上がってるとか・・・?」
N:「でも、あそこは親御さんもしっかりしてみえるから、まず電話しなさいって言うでしょう。」
ひ:「そうですねぇ。どうしたんでしょう。」
N:「心配だから、見に行きます。」
ひ:「え?」
N:「もしものことがあったら、Mの場合、気持ちが不安定になって大変かもしれん。」
そうなのです。
いつも明るいMちゃん、本当は不安の裏返し。
ガラスのハートの持ち主なのです。
だから、無理に岐阜高校をすすめずに、岐阜北を受験することに反対しなかったのですが・・・。
TELLLLLLLL
ひ:「あ、キャッチです。」

ひ:「もしもし?」
M「Mです!合格しました。」
ひ:「え?合格だったの?」
M:「はい、合格しました。」
ひ:「おめでとう。」
M:「ありがとうございます。じゃ。」ツーツーツー
あまりにもあっけない報告に、またしても脱力!!!!
速攻電話したN先生も大笑いしておられました。
まあ、9時発表だけど、ジャストに行かなくちゃいけないことはないからね、
たぶん、混雑する時間を避けて、今見たんだね。
いいけど!(笑)

そんなこんなで、今年は10時前には全員の報告を受けることができ、
どの学校にも走らなくてすみました。

こうやって、記事にすると、どの生徒とも想い出がありすぎて、
終わってホッとしたような、
寂しいような。
でも、生徒たちにとっては、通過点の一つですからね、
悩んだり、落ち込んだり、投げ出したくなったりしながら選んだ自分の選択、
自分の力で合格を掴み取った高校、
そこでまた精一杯がんばってほしいと願います。

受験生諸君、お疲れ様でした。
うれしい報告をありがとう。
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