ひまわり進学ルーム

間違えること

先日、中1の英語の授業でこんなことがありました。

先週末の演習でやった問題の類題を授業で取り扱ったのですが、
ちょっとした「ひっかけ」があって、指名したMくんは見事にひっかっかってしまいました。
すると間髪いれずKくんが、
「先生、はい!ぼく、わかる!!!」
と挙手。
「ぼく、それ土曜日間違えて怒られたで覚えとる!!○○やろ!?」
「はい、正解です。」

「さあ、みんなはどう?覚えてた?」
最初から合ってたよ、と得意げな顔、
言われて「ああ、そうだった。」と悔しそうな顔、
「そんなのあったっけ?」と思案する顔、
様々な顔が並ぶ中、Mくんは、
「ああ~そうかあ。複数形にしないかんのか。
 土曜日の時は合ってたのにな。」
と悔しそう。
Kくんが再び
「オレは間違えて先生に怒られたでね、覚えた。」(←そんなに怒ってないけど)

そこで、ひま先生
「そう、間違えたら記憶に残るんだよね。
 間違えて『しまった!』『悔しい!』って思うと、覚えるんだよ。
 だから、塾でなんていっぱい間違えて恥かいたらいいよ。
 Mくんだって、次はもう絶対間違えないやろ?」
「うん、もうこれは間違えん!」
「そうそう、それでいいのよ。塾でやってるのは練習だもん。
 学校のテストとか、入試とか、大事なところで間違えなきゃいいんだよ。
 塾の勉強のときは、いっぱい間違えて、いっぱい怒られて覚えらりゃいいのさ」
「え、だって怒られるで怖いヤン。」
と茶化すS。
「いいやん、怒られるくらい怒られとき!
 そうじゃないとこれまた覚えられんて。」

まあ、怒られないようにちゃんと一回で覚えてくれたらそれが一番いいのでしょうが、
人間、そう完璧にできるものじゃないので。
何回も失敗して、悔しい思いして、少しずつ成長していけばいいんじゃないでしょうかね。
最近のお子さんは、失敗することを怖がる。
間違ったことを言うことを恐る。
君らのお父さん、お母さんだって、
先生だって、周りの大人みんな最初からなんでも出来たわけじゃない。

恥をかくことも大事、
恥をかきたくないって思うことも大事。
そんなことを思って指導しています。
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