秘密基地

私のおすすめ~♪

戦争・平和関連で
今回県図書館で借りてきたものの中に
素敵な作品がありました

「出発ーから草もようが行く」

小泉るみ子:作・絵
新日本出版社
1,500円+税
2018/6/30初版

小泉さんの絵で
始めは白黒が基調の絵なんです

唐草模様の大きな風呂敷、行李、割烹着・・・

今のこども達には、「?」かもしれません

「もう七十年以上も前のお話です。」

子どもにとっては、70年は昔々ですよね、確かに

予科練に志願した16歳の浩くんは、終戦を迎えます
が、“ぬけがら” になってしまいます
無事に息子が帰ってきて
お母さんもうれしいけれども、世間に対しては
申し訳ないーという気持もあり
それ以上に、ぬけがらの状態をどうしていいか
悩んだでしょうね

浩くんの心の動きといっしょに
カラーの色が少しずつ増えていきます

人の心を癒すのは
人のやさしさ なんだなぁ

夕焼けの中で
「生きていいのか・・・」

と、浩くんはつぶやきます
夕焼けの中、トンボが飛んでいる絵なのですが
気まぐれは
お国の為と信じて死んでいった特攻隊の方たちなのかな
って、思っちゃいました
特攻隊や、予科練は、優秀な方が選抜されたと
聞いたように思います

あとがきを読んでびっくり
10年前位に宮川ひろさんに聞いた実際のお話しを
ず~っと考えて作られた作品だそうです

こちらは市の図書館分室にあった作品
「詩人まど・みちお100歳の言葉 
どんな小さなものでも
みつめていると
宇宙につながっている」


詩人・まど・みちお
新潮社
1,200円+税
2010/12/20初版

背表紙に「シニア」「ユニバーサル」というシールが貼ってあります(笑
文字が大きいし
詩と短歌の間?ご自身ではなく
聞き書きみたいな文章です

白黒の写真が、いいんですよ、これが

まどさんの世界観は、宇宙なんですね
最後に、「まどさんのこと」として年表のような章があります

そこに「結婚。そして戦地へー。」というのがあり
文章抜粋

・・・elephant・・・elephant・・・elephant・・・
三年間書きためた日誌や植物記を命令によって自らの手で焼却させられるが、捕虜収容所で日誌がわりに書いた短歌七百首ほどだけは、日本への帰国の際に密かに持ち帰った。
・・・elephant・・・elephant・・・elephant・・・

先日の情報交換の時も語り合っていたのですが
戦争中のことは、絶対「秘密」にされていて
いくら戦後、もう大丈夫と言われても
私達が想像出来ない位辛い体験をしていたら
話せない人は多かったでしょうねーと

・・・elephant・・・elephant・・・elephant・・・
宇宙は人間に、
自分の力で生きているように思わせてくれる。
それにいい気になっているのが
人間のいけないところでしょうね。
・・・elephant・・・elephant・・・elephant・・・

童謡「ぞうさん」「びわ」「一ねんせいになったら」「ふしぎなポケット」等
作詞をされていて
心穏やかな
感性豊かな方で
家族に恵まれていたのかな・・・と
想像してましたが・・・読んでからのお楽しみ(笑

抽象画を描くというのも不思議です
それにしても、魅力的な方です
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