故郷にお団子の繁盛店がある。 帰るたびにそこのお団子を家族の分も購入して一緒に食べている。開店するとひどく閑散とした街中なのに どこからが人が湧いてきて 行列ができ 早ければ午前中に完売してしまうそうだ。私はここのお団子のファンなのでここでアルバイトをして 団子製作の技術を身につけいつかこのお団子を買えなかった午後の団子難民を拾うことはできないだろうかと密かに夢想した。アイデアとしては悪くないが今の時点ではあまりにも変化する諸々のことに私がついていけないような気がする。
今は地方と都市の格差はなくなってきておりどこに住んでも生活様式はそれほど変わらないかのような印象はある。しかしまだまだ 人的な面、 人々のものの考え方になかなかフィットしないものはあるとは思う。無策で常に 臨機応変に人生を過ごしてきた私がお団子屋さんを実家近くで開業するなんて そんな大それたことできるんだか、できないんだか今は夢として温めておこう。