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2022.01.06[イン谷口09:03〜09:12暮雪山多目的保安林駐車場〜09:23大山口09:28〜09:59青ガレ10:05〜10:35金糞峠10:41〜10:43金糞峠西側下の分岐〜10:48ヨキトウゲ谷入口の分岐〜11:03上林新道四辻11:08〜12:04コヤマノ岳〜12:11パノラマコース分岐〜12:15コヤマノ分岐〜12:31武奈ヶ岳13:14〜13:23コヤマノ分岐〜13:28パノラマコース分岐13:29〜13:37RP八雲3〜13:54八雲ヶ原14:00〜14:17RP八雲114:18〜14:40金糞峠西側下の分岐〜14:47金糞峠14:53〜15:04青ガレ15:05〜15:21大山口〜15:27暮雪山多目的保安林駐車場〜15:36イン谷口](距離11.5km 累積標高1111m)with Sさん
<日記>
2月下旬にかけて仕事が忙しくなりそうなので、その前に雪山を楽しもうと、3連休初日に一緒に行きませんかと、Sさんにコンタクトを取ると、明日6日に比良山に行くつもりをしているという。
ではわたしもと、仕事がないわけではないが、連休に仕事をすればよいことなので、明日6日お供することに。
Sさんは朝に一仕事を済ませてからなので、今回は「とりあえずイン谷口に9時に」の合言葉。
京都市での天気予報は「曇り」だったが、朝は小雪がちらついている。南岸遠く離れて低気圧が通るため、近畿北部に行けば行くほど影響は受けないだろう。また低気圧は東へ遠ざかるので、時間を追うごとに天気は回復傾向にあるはず。気圧配置から風も弱そう。
イン谷口で、さてきょうはどうしましょう。Sさんは元日のラッセルでお腹いっぱいだったようで、できればきょうはラッセルしたくない様子。
堂満岳ラッセルもわたしの選択肢には入れていたが、それでは武奈ヶ岳に向かいましょうと正面谷を登る。
きょうは最初から薄着、肌着と長袖シャツで十分。とは言っても気温はおそらく0℃前後。普段は寒がりで11月からカイロを使い、霜焼けまでつくっているわたしなのですが、山に来ると案外寒さはへっちゃら。勝手なものです。
大山口でチェーンスパイクを装着。まだ曇っていますが風はないので、汗ばんできます。手袋もとっちゃいます。Uの極暖下着にしなくてよかった。水蒸気すなわち汗を熱に変える素材なんですよね。熱がこもりやすいので汗もさらに出る、それがシャツの外に逃げにくい。そしたら冷えてきた時にチベタイんですよね。
きょうは「隠れ滝」「金糞滝」さんにはご挨拶なし。
金糞峠まであんまり雪質変わらないなぁ、って言いながら峠を越えると急に雪質が変わって軽く感じてきました。これはやっぱりラッセルが楽しそう。
でもでもやっぱりSさんはトレースをたどりたそう。スノーシューは車に置いてきてますしね。
そんなわけで、ワッフル橋を渡ってヨキトウゲ谷道からトレースをたどって上林新道へ。登りでえらく滑るなと思ったら、渡渉で靴とスパイクチェーンに水に浸かっちゃったもんで、雪が付着して10センチほどの高下駄になってますやん。靴底の雪の塊を落とします。
トレースはおそらく5人程度のものなので、まだ完全なものではなく、足跡がちょっと繋がっているといった感じ。たまにズボって潜ります。それは決して嫌なことではありません。
標高が高くなったというのに、やっぱりあまり寒くもないし風もありません。
ここからはSさんには先に行ってもらって、私は写真を撮りながらゆっくりと登ります。写真を撮るためにトレースから外れると膝上から腰近く雪に潜ります。
傾斜が緩やかになりコヤマノクラウンが見えてきましたが、木々が白くありません。霧氷はわずかにしか付いていません。無風なのでやっぱりという感じ。
でもコヤマノ岳を過ぎて下りにかかると少しだけ霧氷はありました。ちょうどそこに空が明るくなって青空が覗き出したので、少ないながら霧氷は煌めいてきました。やっぱりこう来なくっちゃ。
武奈ヶ岳山頂には3人の先客がいました。坊村からのコースはよく踏まれているのですが、山頂周辺の新雪はまだ汚されていません。
なので「スーパーサ○ディ」で買ったパンやおにぎりの安いもん自慢をしながらランチを済ませたのち、周辺の真っ白な雪面をけがしにかかります。
東稜をちょっと下って山頂を見上げたり、西側斜面灌木のエビの尻尾を見にウロウロ、やっぱり誰も歩いていない雪面に自分の足跡をつけるのは楽しいことですね。気分爽快です。
先ほどまで曇っていたのですが、随分と青色部分が空を占める割合が広がってきました。巻雲の鉤状雲が一列に並び見事です。
それよりも何よりも、今日は空気が澄み渡っています。遠くがこんなにくっきりと見えたことは初めてかもと思わせる見事なクリアさ。私の予報はあたりで、南岸に低気圧が東進しているので、北に行くほど天候はいいと思った通りで、北方面は特にクリア。なんちゅうても、白山が「えっ!そんなに近かったっけ」と思うほど、はっきりくっきり。日本海の水平線もくっきり。琵琶湖も無風の加減で波が立っておらず、薄氷が張っているかのよう。もちろん伊吹山も霊仙山も。
南方の雲がなかなか取れないのが残念ですが、かえって雲間から除く太陽が幻想的で光芒も見られて、なかなかのものです。なかなか雲取れずですがなかなかの景色です。同じ「なかなか」でも意味は正反対ですね。
景色を楽しんでいるうちに平日だというのに、坊村方面からは多くの登山者が登ってきます。
さらにこの後もっと空は青くなりそうな予感なのですが、キリがないので下ることにします。
北稜や東稜に踏み跡がないので、そこに足を踏み入れたい気分はあるのですが、山頂での景色も良かって、なんとなく満足しちゃった感じがあって、今日はこの気分のまま山を下りようということにしました。でも後からやっぱり北稜行きたかったなぁ、ってちょっぴり残念なことしたと思いました。
下りは八雲ヶ原へ。旧ゲレンデの下りは雪がない時は歩きにくいところですが、雪がたっぷりあるのでかっ飛ばせます。転んでもまた楽しい。カメラを首から下げているのに転んで雪だらけ、慌ててカメラについた雪を払い除けます。
八雲ヶ原でメールをチェックすると色々と仕事メールが届いていますが、特に急ぎでもないので返信せず雪遊びを楽しみます。Sさんはゲレンデ上で仕事の電話中。なかなか下りてきません。
その間に私は日に照らされてキラキラ輝く雪をアップで写真に撮ります。色とりどりに輝いて、じっくり見ると綺麗なものだったのですね。いろんな発見があって面白いです。
ここからは奥の深谷沿いに金糞峠へ。谷は穏やかで谷中の岩にも雪がたっぷり積もっているので、モコモコの渓谷になっています。これが狙いです。
青空とのコントラストが美しい雪景色の写真もいいですが、黒く静まった水面とモコモコ雪の対比も大好物でこの写真を狙います。雪が溶けて木から落ちたり、風で木の屑が落ちたりするとこのモコモコがけがされる。なので新雪後あまり雪が溶けていない時がいい。今日はちょっとまっしろモコモコはけがされ気味ではあるのですが、そういったことのない場所を見つけては写真を撮ります。
ゆっくりなのでここでもSさんに先に行ってもらいます。
モコモコ渓谷を満喫し金糞峠に戻ってきました。
ここからの下りもまたこの条件下では全く苦にならない。凍ててもいないし腐ってもいない。かかとでステップを切ると安定してスピードも出せます。
ちょっとだけシリセードも交えどんどん高度を下げます。今日はワカンと共にヒップソリも持ってきていたのですが、出すのが邪魔くさいのでシリセードです。
あっという間に青ガレ、そして大山口、イン谷口でゴールです。
昨年は雪が少なくほとんど比良で雪遊びはできなかったので2シーズンぶりに雪遊びができてとても楽しい山行でした。
しばらく仕事が忙しく山の計画が立てられませんが、今後の長期予報を見ていてもある程度の降雪は見込めそうな気がするので、春先までこの雪が残っていることを願いつつ......
途中で文体が変わっていますね。まあいいや。
道にはほとんど雪がない。これならイン谷口までノーマルタイヤで来られましたね。今回は「妹子の里」で同行のSさんの車に乗り換えてここまで来ました。
天候はどうかな?南岸の低気圧は遠ざかるので、時間が経つほど良くなると思うのですが......
さてどこに行きますかね。ラッセルで堂満でもと思ってましたが、Sさんはそのつもりはないみたい。じゃあのんびり武奈を目指しましょうか。
正面谷の駐車場付近。ここまで入っている車はなかったけど、平日とはいえ、イン谷口とここまでの間には、我々の車を含めて6台の車が止まっていました。
大山口でチェーンスパイクを装着して青ガレまでやってきました。
あんまり寒くないですね。
金糞峠の詰めの大岩付近
トレースはしっかりしています。元旦の大雪以降に少し溶けて、新たに10〜20センチ積もっているようです。
もうすぐ金糞峠ってところから振り返って。
晴れるのかなぁ。ちょっと心配になってきました。
峠から中峠方面へ。
橋がワッフルっぽい。
峠を越えると雪質が変わります。フカフカです。
数人が通ったトレースがついています。
モコモコ渓谷
この造形美には心奪われます。
ヨキトウゲ谷を登ります。
中峠へのトレースは無し。今日はおとなしくトレースのあるところを通って楽させてもらいましょうか。
上林新道途中の枝振りのいい立派なスギの枝にも、たっぷり雪が乗っています。
ここからは私は写真を撮りながらなので、Sさんに先に行ってもらいます。
シャッターを押すために手袋を外しても、あまり冷たさを感じません。
これは何というキノコだろうか。カサの具合からヒトヨタケの仲間かなぁ。
陽がさして暖かくなると、これがドサっと落ちてくるんですよね。
重たそう。今年は大変かもしれないけれど、耐え忍んで春を迎えてください。
コヤマノクラウン、全然霧氷ないじゃないですか!
しかもまだ晴れてこないし。わたしの予報はハズレ?
シンボルツリーに霧氷もないし、雪も積んでない。
きょうは霧氷はダメですね。無風なのでできないのでしょうか。
コヤマノ岳山頂(山頂プレートはもう少し手前)から釈迦岳。
奥は伊吹山、霊仙山、はっきり見えてますね。
目を左に移すと、おぉ〜、白山が見事に見えてます。
写真は山頂から撮ったものをこのあと登録してます。それまでお預け。
山頂から北に下りると、ちょっとだけ霧氷が付いていました。
そしてようやく青空がのぞきはじめました。
武奈ヶ岳
積雪量の割には雪庇があまり発達していませんね。大雪後風はあまり強くないのでしょうか。
日に照らされ、背景が青空になると、
あれっ?霧氷はほとんどないと思ってたけど、できてるじゃないですか。空も白くて見上げてもわからなかっただけのようです。
ゆっくり歩いているので、Sさんはもう山頂からの景色を楽しんでいることでしょう。
徐々に空全体に青色が占める割合が増えてきました。
山頂に着く頃にはドンピシャじゃないでしょうか。
この冬は数年ぶりのシーズン通してたっぷりの積雪がありそうです。
20年ほど前まではシーズン中ずっと深い雪があったのですが......
霧氷と釈迦岳とわき立つ雲、絵になる風景です。
わき立つ雲と鈴鹿の山々をアップで
蓬莱山も随分と近く感じます。今日は空気が澄み渡っています。
写真ばかり撮っていてなかなか山頂に辿り着けません。
最後は青空に向かって直登。
山頂付近も雪が吹き飛ばされておらず、地肌は見えていませんね。
坊村からのトレースはしっかりしています。
このあと平日であるにもかかわらず、多くの登山者が坊村から登ってこられます。
美しいカーブです。雪庇はほぼできていません。
今後風が吹くと発達するのでしょう。
それにしても今日は信じられないほど無風。全く風が吹いていません。陽射しも出てきて、氷点下ながらポカポカ陽気です。
武奈ヶ岳では、モンスターまでにはならないかな。
エビの尻尾は発達しています。
武奈ヶ岳
94回目の登頂です。100回目は来年の誕生日と思っていますが、このペースだと、もうちょっと早く達成できるかもしれません。
蓬莱山と北山の峰々を背景に西南稜から登ってこられる登山者。これも絵になる風景です。
真北には日本海もくっきり見えています。
今日は海も穏やかそうです。
エビの尻尾、大好物です。
海老天でも尻尾をバリバリと残さず食べます。
これはどんな食感かな?ひとついただきます。
シャーベット状かと思いきや、シャキシャキ感はありませんね。
歯ブラシにも見えてきました。
お待たせしました。白山です。
こんなにくっきりと眺められたのは初めてかもしれません。
逆光でエビの尻尾を。きらりと光るかなと思ったけど、ダメでした。
ちょっと下りて山頂を。
「ロード・オブ・ザ・リング」のサウロンの目のようです。
UFOの底面のようでもあります。吸い込まれそうだぁ!
まだまだエビの尻尾撮影に夢中。
南の方はなかなか晴れてきません。
伊吹山も随分と近くに感じられます。
霊仙山もはっきりと。
琵琶湖側から雲がわき立ってきました。でも稜線を越えることはありません。
武奈ヶ嶽、三重嶽とか、いっぱい見えてます。
巻雲の鉤状雲がいい感じになってきました。
もう一度蓬莱山を。今日はスキー客も少なそうです。
鉤状雲がキレイなのでもう一枚。
おぉ〜、光芒も美しい。
中心にこいつを入れてもう一枚。
でも山の名前は裏側なんですよね。
丹波の山々の尾根のヒダがお見事に見えます。美しい!
白倉三山もこんなにくっきりと見えたのは初めてかも。
気持ちよくて山頂に長居しました。
どんどん天気は良くなるのですが、ずっといるわけにはいきません。山頂を後にします。
西南稜の向こうに峰床山と皆子山など。
コヤマノ岳方面に下って行きます。
北稜にはトレースがなく、ラッセルしたい気もあったのですが、なんか今日は満足してしまいました。今日は写真を撮ることに完全にシフトチェンジです。トレース道を戻ります。
やはり青空の方が霧氷は映えますね。
でも陽がさすと、儚くもパラパラと音をたてて霧氷が散っていきます。
登りにもこの木を撮ったのですが、青空バックでもういっぺん。
じゃ、また来ます。
だいぶ散ってしまいました。
もうちょっと白いと、青空にもっと映えるのですが。
名残惜しく、コヤマノ岳から八雲ヶ原へと下っていきます。
ウサギの足跡がいっぱい。
こちらは入り乱れてます。
きょうは気持ちいい天候なので活発に動き回っているようです。
白山、伊吹山、霊仙山を正面に眺めつつ、旧スキー場最上部を下って行きます。
振り返って武奈ヶ岳
すっかり快晴になりました。
もうちょっと山頂にいてもよかったかな。
トレースを外れて、雪紋を乱して歩くのもまた楽しい。
照り返しがキツくなってきました。雪焼けしそうです。
ここにも小さな足跡が。何の足跡だろう?
雪のない時には歩きにくい道なのですが。
Sさんはもっと上で仕事の電話中。
わたしにも、仕事メールがいっぱい来ていますが、今日は無視します。明日から頑張ればいい。
八雲ヶ原は汚れのない雪原。
よく見ると雪が色とりどりに輝いています。
アンダーで撮るとその色がよく表現されます。
キレイだなぁ。もうワンカット。
って言ってますが10カットくらい撮りました。
池もただの雪原。
木の影が何とも艶かしい。
木に積もった雪の爆弾。
通過中にこれにやられることだけは避けたい。
モコモコ渓谷
これを見るために奥の深谷沿いの道を行きます。
トレースはありますが、きょうは誰も歩いていない?
いい感じにモコモコなっています。
でも木から雪が落ちて、表面は汚れ始めています。
サラサラ雪とはいえ、結構の重さでしょうね。
モコモコに動物の足跡。
雪爆弾の下を潜って行きます。
陽が照って暖かいとはいえ、きょうのところはまだ落ちてこないでしょう。
モコモコ渓谷を撮影しようと谷に近寄りますが、
落ちたら這い上がるのが大変なので気をつけます。
ここはほぼ谷が埋まっています。
こちらは金糞峠に向かう支流のモコモコ。
金糞峠からは一気に下って行きます。
急下りとはいえ凍っていないので快適に下れます。
ラッセル、ヒップソリはしなかったけれど、楽しく雪遊びができました。
今シーズンまた来られるかなぁ。
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