ずっと前から、外出の度に本屋さんで、東京都内でも、国立市内でも、札幌市内でも、『砂上』ありますか?と訊いて、いつも「売り切れです」といわれてきた。
こんなに、売り切れって、いったい何部、刷っとんじゃー!!まさか5,000冊ぐらいじゃないのかっ!!と思ったものだ。
棚に一冊で、それが売れたら、「売り切れました。ありません」ってことななんだろう。
アマゾンで買おうかなとも思ったけれど、私の趣味の方の読書なので、急ぐわけでもないし、ま、いいかという感じで、相変わらず、出掛けたおりに本屋さんへ寄るということと繰り返していた。
それが、今日、映画『15時17分 パリ行き』の映画が始まるまで30分ほど時間があったので、本屋さんへ立ち寄ってみた。
札幌弘栄堂書店という、老舗だけど店舗は、札幌駅界隈の再開発で、場所が随分と移動して、今は、なんとなく雑誌とコミック中心の駅地下書店って感じが否めない。
なんと、だからこそか、そこに一冊、棚差しであったのだ。
読もうと思ってから、いったい、何ヶ月、経ってるだろう。
『砂上』の奥付をみたら、初版だった。
なにげに、やっぱり、と思った。
こういう立地じゃ、売れないんだね、文芸書。
で、内容は、すごい。
いわゆる「わたし、脱いだらすごいんです」的な。
書き手のみな様の噂の通り、超シビア。
もの書きと、キツイ編集者とのやりとりが、物語の主軸なんだけど、その編集者の言葉が、刺さる−!!
イチイチ、頷いて、イチイチ、反省して、イチイチ、溜息、ついています。
もの書きになりたい人、必読の書かも。
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