昨日は、マッド・ディモンが、自ら監督や主演をしたかったと言っていた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(Manchester by the Sea )を観た。
イケナイナ。
イケナイナ。
と思いつつ、
観ていて、あららの、びっくり、
『ある少年の告白』の主役、ルーカス・ヘッジズが、出演しているでないか!
しかも、重要な役どころ。
演技も、素晴らしい。
ヘンリック・ホルム → トロイ・シヴァン → ルーカス・ヘッジズ → マッド・ディモン
と、私の中では、ここのところ、まさに連鎖している縁と所縁のこの状況に驚愕!!
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の主役の、ケイシー・アフレックが、これまた最高。
ケイシー・アフレックの、この屈折加減と深みのある重厚さ。
マッド・ディモンはこの主役は自分ではなくケイシー・アフレックだと言ったそのプロデュース能力は、凄いね。
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」特別映像
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』予告編
で、ここにきて、私は、ルーカス・ヘッジズに、ガツンとフォーカス!!
今日は『ベン・イズ・バック』(Ben Is Back)を観てしまった。
これも、とても良い映画だった。
監督が、ピーター・ヘッジズ。実は、ルーカスの父親。
この人は、ディカプリオの確かデビュー作だと思うけれど『ギルバード・ブレイク』の脚本を書いた人。
『ベン・イズ・バック』予告編
ルーカス・ヘッジズは、父親とは仕事はしないという強固なポリシーがあったらしいが、主役のジュリア・ロバーツが、薬物依存の息子役にはルーカスしかいないと、とことん口説き、口説き落としたそう。
正解だった。
怪我をした時に処方された鎮痛剤が、薬物依存のきっかけになるというのを、ちょっと前のアメリカのドキュメンタリー番組でみたばっかりだったので、ルーカスの役所はかなりのリアル感があった。
最近、麻薬取締官だった瀬戸晴海の『マトリ』(新潮新書)を読んだけれど、
現代の薬物依存は、かつての闇社会と無縁なところから始まり、そして闇社会へ連鎖していくという構造になったいるようだ。
ここ、まだ日本のYA文学では描ききれない部分だね。
基、映画に戻る。
ジュリア・ロバーツも、ここに来て、いまだかつて無いほどの、演技派女優になったんじゃないのか。
私は、ジュリア・ロバーツを一回も可愛いとか、きれいだとか思ったことがないけれど、今回は、母親役、すごく良かったと思った。年齢を重ねてイイ女優になる人って、いるんだよね。(チョー上から目線だけど)
母親の辛さ、悲しさ、無力感、でも愛。
そして、ある種、息子を思うが為の他者への身勝手さ無分別という、そこを批判するとしたら、そんな視点は、あまりのも客観的過ぎないかとさえ思わせる役どころをジュリア・ロバーツは、そこを、とてもリアルに演じていた。
母親って、そういうもんだよって、思った。
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