この矢印様のシールが貼られたパラフィン紙の袋を外す。
装丁が凝っている。
写真画像では分かりにくいが、表紙に描かれるボスポラス海峡の絵を描いた紙を表紙に貼ってある。
更に絵の右上の切手も、本物のように貼ってあり、そこへ消印が印刷されてある。
この絵と切手を貼るのは、一冊一冊の手作業に違いない。
多分、小林さんのこだわりのような気がする。
物語は、小林さんが大好きなトルコ、ボスポラス海峡の街に住む少年ハリルが主人公である。
ハリルのおじいちゃんは、伝統的な画を描く画家。
その道具も描かれている。
そして、この絵の技法を用いて描いたと思われる画“エブル”である。
用紙も、他のページと異なる独特なものを用いている。
こんなこだわりを可能にしているのは、三輪舎という出版社の絶対的な作品へ対する共感の故だろう。
小林さんがこの絵本に同封して下さったお手紙にも、企画から配本まで社長個人が働き廻る面白い出版社ですとあった。
小林さんの大好きな風景です。
そして、裏表紙に、地図が描かれている。
小林さんのまさにこだわりのお仕事である。
この絵本もそうであるように、そして小林さんがいつもこだわっているように、人と人との出会いは、いつだって、奇跡だ。
小林さんが、1999年に描いた絵本がある。
こちらは作絵ともに、小林さん。
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