
お気に入りのシュタインツォイクのビアマグです。
日本では、ライン炻器と言うようです。
炻器というのは、備前焼きや常滑焼も同じ製法らしいのですが、陶器と磁器の中間のような感じらしくて、焼き締めというようです。
大昔、15年間ぐらいかな、趣味で陶芸教室へ通ったことがあるのですが、焼き締めという技法が好きで、自分でもよく作っていました。
それが、シュタインツォイクと同じジャンルの焼きだとは、知りませんでした。
確かに、焼き締めは、石のように重く、磁器や陶器のように掌に感じる洗練や柔らかさとは、距離があったように思います。
それにしても、同じ焼き締めという技法を用いても、備前とシュタインツォイクの違いに目を見張り、それぞれが到達した、美に、感嘆です。

シュタインツォイクは、ライン炻器というぐらいですから、ライン川流域が生産地ですが、結構、オランダのアンティーク市などで、見かけます。
新品でも、そう高い物ではなく、このビアマグは、ベルンカステルクースで買ったのですが、€11ぐらいでした。
なにしろ、重いので、お土産に向きません。
私もせいぜい、一個、買って、それでも、ちょっと後悔するときがあったぐらいですから。
ドイツやオランダのビアグラスには、このようなサイズが表記されています。面白いです。


ドイツのモンシャウ(Monschau)のマスタード屋さんも、シュタインツォイク。

フランクフルトは、りんご酒が有名ですが、りんご酒専用のピッチャー、ベンベルです。

りんご酒にはなくてはならないベンベル。
これもシュタインツォイクです。
素朴なシュタインツォイクには、何気に心惹かれます。
ドイツへ旅をする度に、一個ずつ、集めてきましたが、殆どは札幌の家の食器棚に鎮座しており、upできないのが残念!
フェルメールやブリューゲルの絵にも描かれている、オランダやドイツでは、あんなに古くから庶民の器でした。
フェルメール

