猫カフェ

　お台場に「猫カフェ」なるスポットがあると聞いて、最近何か動物を飼ってみたくてしかたのない私と母殿で早速行ってみよう！と思い立ち父殿と三人で訪問。丁度開店時間の直前に着いて、オープンと同時に店内へ。たくさんの猫さんたちのお出迎えを受ける。みんなおとなしい、人に慣れた猫さんばかりで、私がおっかなびっくり触れても、さして嫌そうな素振りもせず知らない顔でゴロゴロ言っている。とは言え一匹一匹やはり個性があって、少しうるさくするとすぐに逃げ去ってしまう猫さんもいれば、名前を呼ぶと「うにゃあ～」と返事をする愛嬌ものもいる。気が向けば父殿の膝に乗っかってくる甘えん坊もいれば、終始薄眼を開けてもの憂気にねそべってばかりの猫さんもいて、見ていて飽きない。家庭的な雰囲気にしつらえられた部屋をあっちへ行ったりこっちへ行ったりしながらめぐり、猫さんたちとの触れ合いを深めていくうちにたちまち所定の一時間が過ぎる。

　　　　　　　　　　

　カフェを出て、いい天気なのですぐ近くの海浜公園の浜辺に赴く。砂浜に思いのほか澄んだきれいな水のおだやかな波が打ち寄せていて、裸足になってズボンをまくりあげて水に入って遊ぶ。すぐ近くを小さな魚がキラキラ光りながら泳いでいるのを追いかけるが、とてもつかまえられない。浜辺に穴を掘ってみると生きたアサリなんかも出てくる。小さなヤドカリが這いまわっているのも見つける。深いところに行かないように何度言われてもどんどん入っていって、結局服をびしょびしょにして、久しぶりにたっぷりと波にたわむれて遊んだ。

　　　　　　　　　　

　その後浜辺を見下ろせる食べ放題方式の中華レストランに入り、あれも食べたい、これも食べたいとキョロキョロしながら、お皿にいっぱいお料理を選んで、テラスのテーブルで食べたお昼ごはんに大満足。実はこの前の日には、また自転車の練習で出かけて、かなり速く走れるようになったのはいいが、得意になり過ぎていてよそ見をしていて車止めのポールに衝突して前照灯を破損したばかりか、そのあと帰路で下り坂のあとのコーナーでスピードが出過ぎて、曲がりきれなくって転倒、頭の左後ろに大きなコブができた。しばらく寝たあとも食欲がもどらず、少しおう吐したりしたので、念のためと墨東病院の救急外来に駆け込んで診察を受けたりしているから、本来は安静にしていなければいけないはずのだが、もうこの頃にはどこ吹く風と大いに遊び、大いに食べた一日であった。