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また、オ・ヘヨン(18話)
学生時代に同じクラスに、同姓同名の、オ・ヘヨンが
二人いた。ひとりは普通の女の子で(ソ・ヒョンジン)
もうひとりは美人で、成績優秀な女の子(チョン・ヘビン)…
だから、クラスのみんなは普通のヘヨンと
美人のヘヨンと呼び分けていた。
美人のヘヨンは男子達に大モテで、チヤホヤされ、
普通のヘヨンはその反動で、いつも損をしていた。
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そして、時が過ぎ普通のヘヨンも大人になり、
外食産業の商品企画部チーム代理の彼女は
結婚も決まり、幸せな結婚式の前日、彼から
突然、結婚破棄を言い渡された…
訳がわからず、理由を聞くと、君の食べる姿が嫌なんだ…
無茶な理由を言われた。今までそんなこと、言われたこともない
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信じられず、何度も確かめたが
婚約者のハン・テジン(イ・ジェユン)は繰り返すばかり…
招待状も送ってしまって、式場も、勿論決まっている。
自分が振られたと思われるのが悔しくて
彼に私が振ったことにしてと頼んだ。
家族に結婚はしないと告げると当然両親は、怒る。
母親はバカ娘、恥ずかしくて、近所を歩けない…
そして、家を出てひとり暮らしをしなさいと、
追い出された。
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ヘヨンは仕方なく部屋を借りて、ひとり暮らしを始めたが…
隣に住んでいたのが映画の音響監督のパク・ドギョン(エリック)
だった。
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彼は仕事にはこだわって厳しかったが、
個人的には心に傷を持っていた。
愛した女性に結婚式当日に振られたのだ。
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待てど暮らせど、花嫁は式場に現れなかった。
その後、彼女からは音信不通だった。
その音信不通だったオ・ヘヨンが結婚すると知って、
腹立ち紛れに、復讐をしようと、彼の友人の弁護士
イ・ジンサン(キム・ジソク)に頼んで
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オ・ヘヨンの結婚相手のハン・テジンを陥れ、
無実の罪で刑務所に送ったのだ。
しかし、それが勘違い、オ・ヘヨン違いだった、
あの日、ハン・テジンは結婚の前日…明日捕まると知り、
ヘヨンに結婚出来ないと伝えたのだ。
式場で逮捕される姿を彼女に見せたくなかったから。
オ・ヘヨンとハン・テジンとの結婚を壊した張本人が
引っ越し先の隣に住むパク・ドギョンと友人弁護士のイ・ジンサン
だったが、普通のオ・ヘヨンは当然、知る由もない。
隣人だから、嫌でも顔を合わせることになるが…
しかし、パク・ドギョンとイ・ジンサンは
すぐに、人違いだったと気がついていた。
罪の意識に苛まれたが、謝ることも出来ずに
オ・ヘヨンには同情心だけは持った。
そんな、罪の意識のせいか、パク・ドギョンはオ・ヘヨンに
関する少し未来の出来事を、予知するようになった。
ある日、普通のオ・ヘヨンの会社に
あの、思い出したくもない学生時代の美人のオ・ヘヨンが
現れた。しかも本部 TFチーム長として…上司だった。…
又もや、職場の男性達は美人にざわめいた。
そして、同姓同名の普通のオ・ヘヨンには再び
あの、悪夢が始まったのだ。
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やけ酒を飲んで家に帰り、愚痴を呟いた。
呟いたつもりだが、酔っているので、大声になっていた。
隣のパク・ドギョンに聞こえていた。
音響監督の彼は音に敏感で、静かにしてくれ…と…
そんなことが続くうちに、オ・ヘヨンは彼に愚痴を
話すようになり、彼は面倒くさいと思いながらも
彼女に負い目を持っていたので、話に付き合い
関わるようになるが…
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