↑駄菓子屋さんの商品紹介↑
~「たかさんち」の実践報告(平成14年作成)~
(5)問題点・課題と改善策
①苦情
OPEN(平成10年)から現在(平成14年)まで、子ども達には全く何の問題も感じていない。子供たちの行動を見守り、指導していくのが地域の大人の役割だし、子ども達というのも本質的には昔と何ら変わりはない。それよりも、大人を敵にまわすことの方がたいへんだ。4時5時ともなると子供達で賑わう店内だが、当初は『子供が出入りするだけ』でも騒がしいと苦情が来たこともあった。
私が幼い頃は、店の前の道で、ボールあそびや鬼ごっこなどを楽しんでいたので、開店直後は、店の前にもベンチを置き、子ども達をあそばせようとも思っていたが、『昼間、子ども達が楽しそうにあそんでいる声がウルサイという大人』がいるとは想像もつかなかった。
他の駄菓子屋でも、中学生が集まって来るだけで警察に通報されたという話も聞く。下校時間も遅くなり、塾や習い事までのわずかな時間すら、発散することも出来ない環境の子ども達のストレスは、大人になる頃まで続き、いつか爆発し、このしわ寄せが、新たな犯罪を引き起こす引き金となりはしないだろうか?大人の接し方に問題はないのだろうか?昼間の明るいうちは、子ども達の時間として受け止めてほしいと願う。この地域では、子どもたちの元気な声を聞いて「楽しそうでいいね。」と褒めて下さる心のゆとりを持ってる方もいらして、心強く感じている。
子ども達には、この店の「人に迷惑をかけない」ということをキーワードに、ゴミはきちんと店のゴミ箱に捨て、自転車はきちんと並べて止める、大声は出さない、席は譲り合ってと約束を守ってもらい、子ども達も、誰かが騒ぎすぎると「たかさんに迷惑かかるだろう。」と声を掛け合ったりしてくれている。大事な居場所が無くなっては困ると、協力してくれるので、助かっている。子ども達にとって、かえって色々な考えを持った大人がいるんだということを知ってもらえるいい機会だと思う。
②大人の理解
駄菓子屋と聞くだけで、あまり子どもにはよくないというイメージを持たれる人も少なくないと思う。OPEN当初は、学校でも「用も無く、お金を持って、お菓子屋やおもちゃ屋をウロウロしてはいけない。」というプリントが配られたり、PTAの夕方5時のパトロールでも、いきなり店に入ってきて「小学生は、すぐに帰りなさい。」と叱る人もいた。
もちろん、子ども達のために良かれと思っている行動なので、当然といえば当然のことであるが、一部家に帰れない事情のある子は、このパトロールを避けるため、公園や商店街に隠れに行くこともあった。ここに大人が望む子どもとの関わりにギャップが生まれてしまう。大人達は子ども達に何を望んでいるのか?悪影響を避け、大人に都合のいいまじめな良い子だけを作りたいのだろうか?という疑問さえ浮かびかねない。
しかし、ここ数年、児童館も6時まで開館したり、帰りの時間もそれぞれの家庭で親と子どもで約束して決めれば良いのではないかとか、学校も完全週休2日制になり、土日にPTA主催のイベントを行ったり、子ども達に色々な体験をしてもらおうという機会や時間も増えてきたお陰で、今では、PTAの見回りもきちんと挨拶をして下さり、「何か子ども達に変わったことはありませんか?」と気を使ってくれている。
PTAの研修にも声を掛けて下さり、子ども達の店での様子を話す機会も増え、"地域の子ども達を見守っている駄菓子屋 "ということを理解してもらえるようになってきたと思う。
たかさんちの大きな問題点・課題である「大人達の"駄菓子屋""子ども達"への理解」は、皮肉にも、子どもをターゲットとした犯罪が増え、子ども達を守れるのはやはり、地域の大人達なのだと改めて気付かされた今こそ、良い方向に向かわせる良い時期にきていると思われる。
→駄菓子屋報告書№6:今後の方向性へ続く
*あそびと駄菓子屋「たかさんち」は、令和3年4月で、開業24年目を迎えた。これを機に実践報告書(平成14年)より抜粋し、№1~10としてブログで公開。㊟平成14年作成のため、現在(令和3年)と異なる状況や思いあり
『駄菓子・屋業界勝手に活性化プロジェクトのお知らせ』
あそびと駄菓子屋「たかさんち」は24年目を迎え「駄菓子屋が未来を救う」をテーマに、感謝を込めて、駄菓子屋はもちろん駄菓子メーカー、駄菓子問屋など、駄菓子屋業界を陰ながら盛り上げようと思い、地味に地道に『だが活』を勝手にスタート中!
第一弾「駄菓子屋を知ろう!」として
1.あそびと駄菓子屋「たかさんち」(SHOEHORN制作)動画を3本紹介!
①ショートバージョン:動画はこちら→コマーシャルver
②人気駄菓子・駄菓子屋の良さ、魅力など:動画はこちら→プロにきく
③駄菓子屋を始めた訳と子どもの居場所:動画はこちら→現場の事例
2.あそびと駄菓子屋「たかさんち」の実践報告書(平成14年時)をブログで紹介中。
まずは、たかさんちを通じて、駄菓子・屋、子ども達を知る・興味を持つきっかけになれればと思います。
*あそびと駄菓子屋「たかさんち」→ホームページもご覧ください
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あそびと駄菓子屋「たかさんち」ブログ紹介
⓪駄菓子屋日記open当時~(ブログ掲載2018年5月~2019年8月)
「1998年~2005年のたかさんち日記をリバイバル」
①駄菓子屋目線(2006年1月~2007年3月)
「たかさんちを始めて感じた子どもたち」
②17文字の子どもたち(川柳)(2007年8月~2008年12月)
「たかさんちの子どもたちの様子を川柳で表現!」
③駄菓子屋の詩(2016年8月~2018年1月)
「たかさんちの思いを詩で綴りました!」
④「駄菓子屋」名言・格言・珍言(笑)(2020年5月~2020年3月)
「店での子どもたちの会話から出た心に響く名言・格言・珍言」
⑤「たかさんち」実践報告書(2021年4月)
「あそびと駄菓子屋「たかさんち」実践報告書(平成14年時)№1~10+α
⑥「たかさんち」セレクト集+α(2021年8月~2022年1月)
「たかさんちのブログを凝縮!」
⑦だがるだじゃれ(駄菓子+かるた+だじゃれ)(2022年8月~9月)
「だじゃれ?かるた?カタログ?」で駄菓子商品を楽しく紹介!
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◎あそびと駄菓子屋「たかさんち」→ホームページ
◎あそびと駄菓子屋「たかさんち」動画を3本紹介!
①たかさんちショートバージョン:こちら→コマーシャルver
②たかさんち人気駄菓子・駄菓子屋の魅力など:こちら→プロにきく
③たかさんちを始めた訳と子どもの居場所:こちら→現場の事例
◎たかさんち人気商品ベスト3
「第一位 サッカースクラッチ:くじ付きだよ」