広島市内中町の
ビル群に囲まれている
白神社
昔、現在神社のある地点は海面から突き出た岩礁でした。
そこに衝突する船が後を絶たないため
当時の船人により岩礁上に白い紙がたてられて
海難事故を防止する役目を果たしていました。
やがてこの岩礁は三角州の発達や干拓工事などにより徐々に地上に露出しはじめ
海難事故とは無縁になっていきましたが
船の安全な運航に貢献した白紙に代わる守り神の象徴として祠が建てられました。
祠は白紙にちなみ「白神(しらかみ)」と呼ばれています。
海難事故を防止する役目を果たしていたのがこの常夜灯です。
昭和20年(1945年)8月6日、原爆投下により
被爆のために上部は崩落しましたが、残った下半分は被爆当時のままにその惨状を今に伝えています。
白神社の岩礁群
岩石の表面が赤く変色しているのは被爆の証であるのです。