『魔性の子』では十二国での記憶をなくした泰麒が
人として日本で暮らすことでおきたことを
ホラーテイストで描いていたわけですが
今回は,麒麟としての泰麒がいかにして
記憶とその麒麟の力をなくして日本にたどり着いたか
そして,それによって十二国ではどんなことが
おきていたのかが描かれています.
同じ事件を題材にして語る世界をかえることで
物語はとても違った様相を読者にみせてくれています.
個人的には『魔性の子』を読んだ上で
こちらを読む方がオススメです.
麒麟の力を失ったまま,李斎とともに
慶国から騒乱の戴国へと帰っていく泰麒を
そっと見送りながらかわされた
六太と陽子の会話を抜粋します.
『
「まず自分がしっかり立てないと、
人を助けることもできないんだな、と思って」
陽子が言うと、そうでもないぜ、
と六太は窓に額を寄せる。
「人を助けることで、自分が立てる
ってこともあるからさ」
「そんなもんか?」
「意外にな」
』
黄昏の岸 暁の天 下
小野不由美
講談社文庫
人として日本で暮らすことでおきたことを
ホラーテイストで描いていたわけですが
今回は,麒麟としての泰麒がいかにして
記憶とその麒麟の力をなくして日本にたどり着いたか
そして,それによって十二国ではどんなことが
おきていたのかが描かれています.
同じ事件を題材にして語る世界をかえることで
物語はとても違った様相を読者にみせてくれています.
個人的には『魔性の子』を読んだ上で
こちらを読む方がオススメです.
麒麟の力を失ったまま,李斎とともに
慶国から騒乱の戴国へと帰っていく泰麒を
そっと見送りながらかわされた
六太と陽子の会話を抜粋します.
『
「まず自分がしっかり立てないと、
人を助けることもできないんだな、と思って」
陽子が言うと、そうでもないぜ、
と六太は窓に額を寄せる。
「人を助けることで、自分が立てる
ってこともあるからさ」
「そんなもんか?」
「意外にな」
』
黄昏の岸 暁の天 下
小野不由美
講談社文庫
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